概要
悪党の盗賊と、正義の司祭は旅に出る。互いに何一つ信頼を得ぬままに。
弓を得意とする猟師クレフ。その正体は街を荒らす盗賊だった。
銀髪の女司祭シャル。教義が絶対の教会内で、彼女は異端だった。
クレフは捕らえられ、シャルはその監視役として旅に出る。目的を果たせば、罪が許されると。
銀髪の女司祭シャル。教義が絶対の教会内で、彼女は異端だった。
クレフは捕らえられ、シャルはその監視役として旅に出る。目的を果たせば、罪が許されると。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!私はこれを……縁《えにし》と呼びたい。
全体的に、無理のない展開になっていると思います。
一矢報いる為に猟師の名を借りているとも思えるクレフさん。
私の好みの綺麗でいて悩める女司祭、シャルさん。
そして、謎の少女ミラさん。
この三人が主軸となっております。
物語のテーマは何だろうかと思わざるも、『因果』と言うキーワードがはっきりと打ち出されていて、分かり易いです。
結局は、その『因果』という名の『縁(えにし)』に、それぞれの思う所があったようです。
剣よりも魔法の面で語られている点は、神聖な感じと魔的な感じが表れていて、とてもいいと思いました。
敵は、魔のモノと一瞬は思いますから。
『因果』であっても、妬み、嫉みと言…続きを読む - ★★★ Excellent!!!運命の糸に手繰り寄せられた三人が、過去の因果を焼き切る炎を得るための旅
因果応報という言葉がある。
けれど、因果がもたらすのは、何も報いだけじゃない。
過去に囚われ続けれる者は、前も足元も上手く見ることができなくなり、進む道を見失ってしまう。
この物語は、奇妙な縁で知り合った三人が旅の道連れとなり、行き着いた先でそれぞれの因果と向き合い乗り越える、人間ドラマメインのファンタジー作品です。
精緻な筆致で描き出される世界観は、恐ろしい戦争の爪痕や教会内の宗派の対立など、ダークな雰囲気をたたえています。
ストーリー自体は、とある目的地に向かって旅をするというシンプルなものですが、登場人物それぞれの過去や心の瑕疵が絶妙に絡んできて、展開に奥行きと深みを生んでいます。…続きを読む