声優専門学校における爆裂する十代と駆け抜けた声春

【この物語は、読む青春パンクである】

1999年に恐怖の大王はやって来ず、一人の高校生「紀川修」は声優専門学校への入学を決意した。

特にやりたいこともなく「なんとなく声優になれたら」と考え、大阪府堺市から飛び出し、新大阪にある「エンターテインメントメディア専門学校」が開催した優待生選抜オーディションに向かった。

そこで出会ったのは今までの生活では考えられない、いわゆるオタク、高校時代はアウトカーストだったのだろうと予想できる人たち。これから2年間、そんな個性あふれるクラスメイトと共に声優を目指す。

この物語は血と汗と涙と後悔と夢と恐怖と願いと緊張と絶望と諦めと友情と嫉妬と愛情と憐憫と人生と頭がぶっ飛ぶほどの希望とそれらを打ちのめす絶望と全てを支える青春でできている。

将来の夢に迷っ…続きを読む