人生はゲームと同じ、暇つぶし

大切なセーブデータが消えたよう

あのときのメモリーカードが、そのままに

タンスに大事なアイテムを忍ばせて

ランダムに与えられた設定を、忠実に

ドット絵が、空想を加速させていく

しっかりと、パラメーターを引き継いで

（隠しステージ）〜響子の想い出①〜

昨日の続きから始めるかのように

大人のカウンターで、窮地を切り抜ける

積み重なるデバフを、いまさら解けるのか

誰しもが主人公になれるわけもなく

（隠しステージ）～響子の想い出②～

これほどの選択を迫るイベントはない

選ぶのも、選ばれるのも、大変で

理不尽なバグに遭遇したような

行き先を、自分で決めなきゃいけなくて

（隠しステージ）～響子の想い出③～

すっぴんが最強というのも、ある意味正しい

大切なゲーム仲間に、もう一度

前もって、攻略対象の情報を

意図を読み、逃げ道を塞ぐ詰将棋

（隠しステージ）〜響子の想い出④〜

大人になり、もう一度プレイしたときに

戦法によって、性格が表れる

こうやって、ただ耐えるしかないのだろうか

ひたすらに、力を込めて聖剣を

（隠しステージ）〜響子の想い出⑤〜

これまでの常識が、まったく通用しない

いろんなことが噛み合っていく感覚

無事に継承ができたようで

思い出が、フリーシナリオみたいに分岐して

（隠しステージ）〜響子の想い出⑥〜

まるで、タイムマシンに乗ってきたみたいに

悲惨な未来を変えようと

ずっと、憧れのままでいられたなら

強い思いが記憶を呼び起こす

（隠しステージ）〜響子の想い出⑦〜

※錦のメモ

思えばこれが、すべての始まり

やれることを片っ端から全部

記憶の扉を開くのは

これまでの冒険は、消えることなく

（隠しステージ）〜響子の想い出⑧〜

真の平和は、まだ遠く

だから今も、あの続きを僕は知らない

なんの役割もない関係性

ただ想い出を言葉にして

心の奥底で何を考えているのかなんて

信じること、思い込むこと