第6話 かっこつき

剣豪、魔法使い、僧侶、盗賊、文士見習い、

惨状が届いてクエスト迫真!

「アヤトさん、こいつぁやばいね

 ひしひしと惨状が伝わってきたよ」

「どうするたたかうの?」

5000万円と値されたその首は悪竜の

「勝てるかねえ五人でそいつに」

悪竜は荒野を越え高台を根城に、

今にも王国に襲い掛からんとしている、

勇士求む、勇士求む!

我と我らとともに出陣を!

「だって、いまにも負けそうな文面ね」

「わかるのかい?」

「そりゃあそうよ、人頼みにしちゃいけないのよ」

アヤトさんそう言って気取る、

「文面と戦局はね! いつだって最前線!」

「ははは、だってよ、ねえ?」

「やってやろうじゃない?」

「はあ?」

「勇士より先に五人で戦列、鮮やかに!」

「やれるもんかね」

「やるきでしょ?」

「やれそうかね?」

「やってやらあさあ!!」

「じゃあ決まり!全員で名乗り!」

剣豪、魔法使い、僧侶、盗賊、文士見習い!

タメク!イセイ!シングレ!ダノマ!アヤト!

「これは五人揃っての大名乗りさんなのよ!」

「たはは、しゃあないね、こいつは」

「行きましょう、かの悪竜を仕留めに、ね?」


かくして

五人揃っての旅立ち、相成ったのでした、まる!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る