第2話 システムを理解しろ

「いいかシステムを理解しろ」

これは有名なあなたのセリフだが、

善人の善文でもある。

「冒険にはシステムがある」

どのようなシステムがあるだろうか?

プレイバックしてみよう。

「まず冒険に出かけるために

 カバンがいるな」

「中身もいるだろ」

「さらにはアテも必要さ!」

「靴は履いたかい?!」

「クエスト請負中かい?」

クエストとはシステムの中でもっとも、

わかりやすい話であって。

「たとえば300円のお野菜が買いたいわ」

と言っているお客さんから、

300円のお野菜を買うのを頼まれる、

というところから始まるものである。

その金額が引きあがっていくと、

「3000円で隣町まで連れて行ってよ!!」

「30000で家の解体を手伝ってくれないか?」

という話になる。


金額分の冒険をするのがクエストという、

わけでもなく、報酬分の冒険をするのがクエスト。

自己満足を実現するのもまたクエスト。

そんなシステムに支えられて、

経済などという難しい熟語が、

まかり通っていると知れ。


さすれば善文タイピストたる善人だと、

おまえはしれたので食べてやろう。

「ムシャパクゴックン」

ああ、美味しかった、

君がひとつ理解する度に、

我が我である世界が拡大する、

胃世界に転移した気分は胃かがかな?


ここに悪文畑となった悪竜散文内を、

耕すというクエスト被りし十人の住人生まれ、

冒険をしやすくなったという理解が深まった。


それもそのたびトンベンマガスガトリクトの、

悪竜末端、尾っぽのポが長くなったという話で、

僕と君の破天荒が悪文連弾と許される。

またも許される。


「さあて次はどんなものを

 食べようかなギッチェガンガリクリクエト」

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