第16話 やっつけやっつけ

剣豪、魔法使い、僧侶、盗賊、文士見習い!

タメク!イセイ!シングレ!ダノマ!アヤト!


まず魔法をかけるわ!

悪竜が眠ってしまう魔法をかける!

次に祈るわ祝福するわ!

悪竜をつらぬく伝説の槍に!

そして見抜くはその心臓!

たしかな鼓動はそこにあり!

今よ!

「そおっれっい!!」

突き刺さった槍は確かに悪竜の心臓を貫いた。

悪竜は死んだ。確実に。

「やったね!」

「ああ、やったぜ、確かに」

「あっさりいけましたね」

「あ、あんたら・・・・・・」

ショウマニンゲはすんでのところを救われた、

「私たちはね、正義の味方みたい、どうやら」

「正義の味方?」

「なんだかかんだかだがな、

 そういうことになっちまったらしい」

「あなたはここの人では無いようですね、

 魔法で召喚されたのでしょう」

「でも助かってよかった」

異世界から悪竜を倒す為だけに呼び出されるなんて、

そんな無茶ブリをずっと続けて言い訳ないものね、

かくしてテヌ王国の召喚騒動は、テヌ王国自体が、

崩壊してしまって、散り散りになっちゃった、

ってことは?!

「しまった!クエストの褒賞も無しだぜ!!」

「あらら、王国が無くなったらそうだわ」

「神様は見ていてくれたでしょうから、ね?」

「ひどいもんだぜ、タダ働きかよ!」

「たはは、ごめんごめん」

このまま褒賞なしもいやなので、

アヤトは、

悪竜の検分にも手伝うことになるのでした。

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