第8話 さあてと

剣豪、魔法使い、僧侶、盗賊、文士見習い!

タメク!イセイ!シングレ!ダノマ!アヤト!

「っていわなきゃだめなのかい?」

「だめよ、だって誰が誰か分からないもの!」

「たはは」

「さあてと、あそこにいるのが寝ている悪竜」

「えっ?」

「名前は確かトンベンマガスガトリクト!」

「はやくないかい? もっと準備ってもんは」

「で、これ伝説の槍ね」

「うんうん、伝説の槍を剣豪にね」

「刺す」

「刺した」

「ドングリジェジェフトソグウググウガイゲリ!!!」

「死んだ」

「え?」

「たおしました」

「これでいいの?」

「うん、いいのよ」

「剣豪タメクが槍で悪竜退治できちゃった?」

「出来ちゃった❤」

「そんなばかな、たはは」

「ちょっとまって僧侶の出番は?」

「僧侶が祝福した伝説の槍」

「魔法使いの出番は?」

「魔法の力で悪竜は眠りにつき」

「盗賊の出番は?」

「そうです弱点を盗賊が教えたのです」

「それで?」

「悪竜退治ができちゃった❤」

「ま、まあいいか、それで、文士がそれでいいならいいさ」

トンベンマガスガトリクトの巨大な遺骸を前にして、

これを見事、打ち取った五名は皆、勇士、お見事。

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