第74話 悪竜使い
「悪魔王セイカリテルは人間についたか」
しかし敵は多いほうにこしたことはない、
また悪竜の数も同じくの様に、
「我は完全に悪竜使いとしてそちらに最後の戦いを挑む!
ここに集いし、悪竜は悪竜王トンベンマガスガトリクト五世を含め、
千体! たたかってたたかって、戦い尽くせ!!
われは悪竜使いヘイメカクトル! ユジリア同盟に挑戦するものなり!」
「くそう!! なんて数だ!! まともに相手できる数ではない!!」
「こちらの高出力魔導砲が何発うったとしてもあの数ではジリ賃です!」
「将軍! いかにいたしましょうか!!」
「形成が立て直せないとしても、こちらまでは距離がある、
互いに砲撃で撃ちあうことになるだろう、覚悟しろ!!」
「はっ!! 常用魔導砲を用意、千体に向けて撃ちこみます!」
百の魔導砲塔が陣に建てられ、光を放つ度、悪竜一体一体が倒れ込むものの、
対する悪竜も方向とともに熱線をこちらに向けてはなってくる!!
「ぐっ敵の攻撃に備えろ、 奴らの力を甘く見てはいけない!!」
「高出力魔導砲の準備が出来ました、速射用の座席のセットも完了」
「よし、やってくれるな異世界転生人達よ!!」「おおおおおおおおお!!!」
「異世界転生高出力速射魔導砲をはなてぇぇぇぇ!!!!!!」
367連発の超極太光線が一閃することで、
悪竜数百匹があっという間に溶解しとけ散った、
「くそ、しかし残弾は残っておらんか」
志願制のそれはもはや使うこと叶わないとなってひたすらに肉弾戦も含めて、
ユジリア防衛戦としてたった、兵の数は今や百万から十数万に減ってしまっていた。
「このまま、奴らになだれ込まれれば、ユジリアは二度と再興かなわぬぞ」
「なんとしてもここで挫くのだ!! 方法は何か手はあるはずだ!!」
剣豪!魔法使い!僧侶!盗賊!文士!
タメク、イセイ、シングレ、ダノマ、アヤト!
「なっ!?あなたがたは」
「遅れてごめんなさい、どちらから回ろうかみんなで揉めちゃってて」
「いやそんなことよりなんだあの悪竜の数は!?」
「うまいこといっても私たちだけではさばき切れませんよ」
「おお、恐ろしい相手だ、神よこの地を見守りたまえ」
「全部の弱点を見抜けってのか? なかなか、大変なことだぜ」
「おおっ勇士どのたち!!!」
「将軍! 勇士どのたちが到着いたしました!!」
「なに、だが、あの数だ、悪竜退治は成功すまい」
「諦めちゃ駄目よ、あきらめないからこそわたし達ここに来たんだから」
「そうだぜ、あきらめは悪い方が、勝ち目ってのが見えてくるもんだ」
「もっとはやくこれてればよかったんですが、北の国まで徒歩で行こうとしまして」
「歩いていくと意外に遠いもので、もっと別な方法を用意すればよかったですね」
「その話はもういいんだぜ、とにもかくにも奴らをどう始末するかって話だろ」
敵の数を見るだけでもめまぐるしく変わる戦況を落ち着かせる術は、
「敵が咆哮、熱線が、防衛陣地を襲っています」「魔力隔壁で遮断しろ!急げ!!」
「戦う方法を考えるところに来ているみたいね、みんなを集めてください」
剣豪!魔法使い!僧侶!盗賊!文士!
タメク、イセイ、シングレ、ダノマ、アヤト!
ユジリア王、悪魔王セイカリテル、魔王ザザリアン、瑛出光昭!
「それで、どうするつもりだ?」
「それはこうするのよ」
まずは伝説の槍を祝福するわ僧侶シングレ、
その次に眠りの魔法で悪竜王を眠らせるのは魔法使いイセイ、
盗賊ダノマが、悪竜王の心臓部の弱点を探り当てるわ、
そして剣豪タメクが伝説の槍で弱点を射抜いて、
悪竜退治が出来ちゃった。
「という寸法よってあれ?」
「そのような方法で勝てるならば余が終わらせてくれる!行くぞ瑛出光昭!!」
「はっザザリアン様」
すぐさま空間転移して目の前から姿を消した魔王夫婦、
「なによ急いでばかりいて、まだ肝心なことが終わってないわ」
「そうさ、残り600体近い悪竜をどうやって倒すのかって話だ」
「それが一番の問題ですね、どの悪竜もトンベンマガスガトリクト三世並みの大きさがありますから」
「どうやったら戦えるでしょうか、神のおぼしめしのみが知ります」
「アヤトさんは文士だろう? 方法を変えるって手はないのかい?」
「そうねえ、 あっいい方法を思いついたわ! みんな急いで!」
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