第55話 記憶

タメク、イセイ、シングレ、ダノマ、アヤト。

五人組み


おつかい、おしごと、もめごと、あらそい、

ともだち、たたかい、はからい、あくにん、


クラリイナとアンジュリィ


トンベンマガスガトリクト四世


クシ王 テヌ王 ショウマニンゲ


他はどうだったか、


ユジリア王 大魔女テファイ、

ユジリア将軍など


アクティブとアッカイア


全ての物語の登場人物を悪竜自身は、

その膨大な魔力を有して把握したが、

知性ではなく、記録や記憶に近いもの、

とりあえず知っているということだけがあった。

とりあえずすべてを知っている全知、

その状態に達したということであり、

逆に人間全部の記憶を保つのに必要なサイズが、

ユジリア王国内に収まるのだという。


これはどのような意味を持つだろうか、

人間全部の感覚は記憶は、

すべて大きな器の中に収めることが可能だということであり、

限られた制約の中で生きねばならない人間がすべて、

ピタッと器の中に収まりよく並べられ、

寝て起きて寝る、オンオフを繰り返しながら、

日常を送っているということだ。


その様はまるで装置のようで、

巨大な装置の中を生きている感覚がする。

すべてが丸く収まってしまう容器があって、

我々は窮屈にそこへ自らを押し込んで生きている。


開く感覚が無い、それほど巨大にパッケージされた、

生命体にとっては、なにもかもを閉じて完成した。

肉体と精神をもっていきなければならないのは確かなことで、

あまりにも膨大な量の閉じ込めである。


人間一人の身体に含まれている細胞と悪竜の中に含まれている細胞の、

総量自体が違っていて、小さい生命ほど細胞の数も少ないのであるから、

大きな生命の細胞の数から考えても、それだけ体内で処理しなければ、

ならない事象の増大が考えられ、これをこなす為に何倍もの進化をし、

急速な進化を遂げて、今こうして立っているわけであるが、


無限を閉じ込めたと言って過言ではないほどの量である故に、

それだけのものを封印したのなら、どのようにして切り崩せばいいのか、

途方に暮れる。

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