概要
君のうたを聴きたい。――だから僕は世界を救おう。
バイオリニストとしての将来を嘱望されていた竜胆真は、音大卒業間近に、事故で片腕の神経を失う。バイオリンが弾けなくなったことを苦に自殺した真。目が覚めるとそこは異世界で、その世界には音楽が存在しなかった。一方で魔法が存在し、魔法は言葉、すなわち音のイメージと情報量で威力が決められていた。圧倒的なイメージと情報量を誇る「音楽」は、唯一真だけが奏でられる、超絶魔法としての力を発現する。楽園を追放される少女を追って、真は魔物うごめく外界へ出立していく。