武蔵

高校で吹奏楽部に入りたかった新入生の礼(あや)はクラスメイトに水槽学部に案内されてしまった……基本的にはそんなコメディタッチで進行する物語です。 礼は水槽について素人なのですが、…続きを読む

必死に書き上げた渾身の一作だったのに読者の反応がなくてつらい――現在進行形でなくても、そんな経験をした作者様は多いのではないでしょうか。 この書評の筆者も、そんなつらい経験の持ち…続きを読む

とにかくキャラクターの魅せ方がかっこいいです！　「第二章　自然要塞都市ファル・ハルゼ」まで拝読した範囲となりますが、この物語は公女ロクサーナとM.O.V.ブリガンダイン＝ヴァージル…続きを読む

藍色の目を持つ少女、咲羅は時代に取り残されたような村で拾われ育ちました。黒色に混じれない咲羅は、父母の愛に恵まれながらも、疎外感を募らせていきます。 そんな時に村に起きた事件が切っ…続きを読む

この物語の最初の見どころは、主人公のカウルが村の生贄に選ばれるところになると思います。秀逸なのはその後の村人の反応です。気持ち悪いような清々しい表情を見せ、カウルを祝福します。自分…続きを読む

なんといっても、独創的な世界観が良いと思います。樹法という草木を操る概念があり、それは見た目にもイメージしやすく、作物の実りや花の美しさといった草木が持つプラスのイメージを想起させ…続きを読む

縦読み推奨というだけあって、読み応えがとにかくすごいです。ただ、愛と呪いをテーマとするだけあって内容が重く、その表現力の高さも相まって序盤は本当に自分まで苦しくなってくる錯覚を覚え…続きを読む

心理描写、人物描写、状況描写、それぞれ一つ一つ丁寧に言葉を選んだと思われる繊細な描写がこの作品の大きな美点です。 運命を観測、干渉する“理想郷”で彼らがどう足掻くのか。それが圧倒…続きを読む

　旧市街の人々の温かさにふれ、じわじわとノスタルジーを感じていく、なんともいえない雰囲気の良さがあります。ジャンルはＳＦではあるものの、専門的な事も分かりやすく表現されています。旧…続きを読む

『自殺なんて馬鹿のすることだ。果たして本当にそうなのだろうか』　 『自殺なんて馬鹿のすることだ。少なくとも俺はそう思っている』 　現代日本と似ていながらもっと合理的な異世界から、現…続きを読む

王国側陣営と反王国側陣営が長く争っている世界で、主人公である老婆のヴァヴァは反王国側陣営に捕虜として捕まっており、肉体に限界を迎えつつある怪物ヒポ様の次の器となる不老不死の肉体を生…続きを読む

おっさんと少女のバディものとなると、男の願望バリバリのお話を思い浮かべるかもしれませんが、この作品は違います。 魔法少女いのりに課せられたのは絶大な力を持ちながら変身に３分かかって…続きを読む

「読む順番で物語の印象が180°変わる」
　記憶を消して、もう一度読みたい。そんな作品です。