概要
背水の陣で臨んだ最終局、鳩森八幡神社の神が選んだ悪手とは!?
将棋の世界でプロになるための最後の登竜門、奨励会三段リーグ。駆け抜けて行くもの、喘ぎもがく者、天使とも悪魔の仕組みとも言われる年齢制限が設けられ、天国と地獄へと背水の陣を背負った者たちを容赦なく無慈悲に振り分けてゆく。それぞれの想いを胸に秘めた者たちの最終局の行方は!?主人公が縋る鳩森八幡神社の神はどんな手を果たして授けるのか!?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!緊迫感のある対局のシーンが圧巻でした。
プロ棋士というのは化け物だらけで、将棋の世界は非常に厳しいということはわかっているつもりでしたが、この作品を読んで、まだまだわかっていなかったなと思わされました。
この作品の主人公も私から見ると、十分すごいのですが、上には上がいるということですね。
終盤の展開は、幸せとは何かについて考えさせられました。
将棋の対局って描写するのが難しいと思うんですが、筆者の筆力が高く、戦っている二人の緊迫感がしっかりと文章から伝わってきて、自分は読んでいるだけなのに、こっちまでハラハラドキドキさせられました。
将棋の面白さだけでなく、その厳しさもしっかりと描いた力作です。是非ご一読をおすすめします…続きを読む