『イルネスウォリアーズ-異世界戦士の闘病生活-』は、異世界冒険の華やかさと、日常の中に潜む心の葛藤が絶妙に絡み合った作品です。主人公ルークと仲間たちが織り成す物語は、ただの戦士たちの冒険譚ではなく、「人間らしさ」が前面に押し出された群像劇です。特に、ウィルルの中に宿るエスタとの衝突と和解の場面は心を打ちました。人格の葛藤を通じて成長していくキャラクターたちの姿は、私たち読者自身の人生にも通じる深いメッセージを感じさせます。
それにしても、カルミアの酔っ払いっぷりには笑わされ、ログマの不眠に同情し、つい自分も「ルーク、がんばれ!」と心の中でエールを送ってしまいました。彼らの悩みや苦しみが、異世界という非現実の舞台にありながら、どこか身近に感じられるのがこの作品の魅力。戦士たちがただの英雄ではなく、私たちと同じ「人間」であることを教えてくれます。
異世界での共同生活において、仲間たちとの絆を深め、同時に自分自身と向き合う彼らの旅路を描いた、この物語を読むと心が疲れた日にも、そっと寄り添ってくれること間違いなしです!
病気という強敵と戦いながら、日々を懸命に生きる戦士たちの物語です。
イルネスカドルという会社に所属する主人公ルーク。
病気に苦しみながらも仲間を思い遣り、助け合い、支え合う姿が、とてもリアルに描かれています。
また文章の巧みさが光る戦闘シーンが圧巻で、本当に目の前で見ているような迫力があります。
そして人間の描き方も秀逸で、彼らの息遣いすら感じられる、そんな錯覚に陥ることすらあります。
いつの間にか自分もイルネスカドルの一員になって、彼らを間近で見守っている、そんな気分で読み進められる作品です。
まだこの作品に出会ってない方は、是非読んでもらい一作です!
株式会社イルネスカドル。
鬱病を患った青年ルークが新たに就職したその会社には、同じく精神疾患を患う四人の仲間たちとの出会いがあった。
症状は違えど、皆同じ問題を抱えている。
日々悩み、苦しみ、時には病んで死にたくなってしまうけど、彼彼女たちはそれでも生きようとする。
これも一種の人間賛歌だと思います。
そして読み進めていくたびに、精神病というものが他人事ではないということが読者の皆様にも分かるようになります。
同時に、生きるというみんなが当たり前にやっている行為が、実はとても難しいことだということも理解できます。
気分の問題? 大したことない? 周りに甘えてるだけ?
精神病を知らない人からすれば確かにそう見えるかもしれません。精神病の苦痛は精神病を経験した人間にしか分からないものですから。
しかし、作者の方もルークたちと同様に精神病を患っている方です。だからこそこの作品は、精神病という病が何であるかが精神病の経験が無くてもダイレクトに読み取れる。
滅多にない素晴らしい作品です。
舞台は、精霊術があつかえる異世界、携帯連絡機があるくらい、ほどほどに文明は発達している。
ここは株式会社イルネスカドル。
剣士、槍士などの戦士が集い、給与は完全出来高制。
社員寮の提供、生活支援、希望者へのカウンセリングを破格で受けられるという契約内容だ。
『精神福祉支援制度』の認定を受け、国からの補助金で成り立っている、半分、福祉施設である会社。
ここに入社することになったルーク(剣士)。
はじめの自己紹介では、皆、己のポジションと……、「地雷」を紹介する。
「地雷」とは、自分が言われて、されて、嫌で、爆発しちゃうこと。
そう、ここは皆、何かしらの精神疾患を抱えたメンバーが集まっているのだ。
本格バトルファンタジーと、精神疾患との闘病が融合した、唯一無二のファンタジーです。
バトル描写も多く、精霊術もしっかり考えられており、心理描写が細かく、人同士の関わりあいが丁寧に描かれます。
ルークは、過去、辛い事件があり、精神を病んでしまい、己との付き合い方にいっぱいいっぱいです。
でも、仲間を思いやり、いつでも人の為に動きます。
本人は気がついていませんが、「友愛」のひとです。
そんなルークと関わり、また、まわりの人々も変わってゆきます。
物語、はじめの立ち上がりはゆっくりめですが、読んでるうちに、チームのどのキャラも大好きになりました。
面白いですよ!
諸々により精神病である鬱病を患ったルーク、職場と故郷から去って、彼が再就職果たした先は、ルークとは異なるといえど精神病を患うメンバーであった。
口悪い魔術師のログマ。
槍使いの酒飲みのカルミア。
弓使いのケイン。
治癒術師のウィルル。
あらすじにある簡易の紹介通りに、まさに癖が強そうな彼ら。
でも、ルークを含めた彼らの話を追っていると、彼らの精神病について知れることもあります。その精神病に関わること自体が、彼らの過去に起因しているもの。最初は少し読みづらそうと思っても、ルークの行動や彼らの前に歩もうとする姿みて読み進めてしまいます。転げても前に向かって足掻いて進む彼らを見守っても良いと思えてきます。
また現実にも精神病あるからこそ、精神病を少しでも知りたい方にもおすすめできる作品です。ただの異世界ファンタジーと侮ることなかれ。自分は他の人にも勧めたいほどの物語です。
必死に足掻いて生きようとする彼らのお話、一読してみてはいかがでしょうか?
この作品、キャラの心理描写がリアルに書かれていて面白い。
心をグサグサと刺してきます。
でもそれがいい!
主人公のルークは鬱病を患い転職。
そして転職先の仲間達がこれまたキャラが濃くて、全員が精神疾患を持っているというオマケ付き。
初めはその仲間達の看病から始まり、その後色々な依頼を経て、様々な困難を乗り越えていく。
あれ、精神疾患を扱った話のはずじゃ?
そうです。
この作品はリアルな心理描写で描かれている精神疾患を、上手くファンタジーの世界観に落とし込んだ神作なのです。
現実にあるものを題材にファンタジーに落とし込んだ作品は数あれど。
精神疾患を扱った作品はイルネスウォリアーズが唯一無二!であり至高!
まだ読んだ事がない方は是非読んでみて下さい。
イルネス=病気、疾患、不健康
毎日がしんどい!
精神がしんどい!
病気がしんどい!
新しい職場で人生再出発な主人公!
自己紹介で自分の地雷アピールは必須!
出会った仲間も全員、心に病を抱えてる!
最初の仕事は仲間の看病!?
あれやこれやとお世話をしながら!
ケンカや衝突することもあるけど!
仕事という名の、冒険をしながら!
ちょっとずつ、一歩ずつ!
仲間の絆が深まっていく!
病を抱えた仲間たちが助け合う異世界ヒューマンドラマ!
どんな困難も泣いて笑って乗り越えるハイファンタジー!
彼らの前向きで、心あたたまる冒険を一緒に応援しませんか!!!