驚くほどユニークでコミカルな物語ですね。フラミンゴス教会という壮大な設定と、逆さ剣を抜くという偶然が世界観に大きな波紋を広げる展開が見事です。ニーナ・ワトリエルの軽妙な関西弁も親しみやすく、救済ポイ活女子の活き活きとしたキャラクターが強く印象に残ります。
また、ラブコメのような掛け合いや、異端審問というシリアスなシーンが絶妙なテンポで切り替わるため、読む人を飽きさないことでしょう。そして、「風見鶏」というまさかの罰が与えられる展開は、予想を完全に裏切られるインパクトがあり、読者を笑わせつつもその後が気になる引きがあります。
10話まで見てのレビューです。
まず、主人公の名が、ニーナ・ワトリエルって……鶏じゃん!
それは置いておいて基本ライトな文章で綴られるコメディ作品の本作。
協会で調子に乗って風見鶏にされてしまうニーナ・ワトリエル(主人公)。
もはやこの時点で訳が分からないwww。
キャラクター達が生き生きとし過ぎて、個性と個性が衝突し、笑いの爆発を起こします。
基本的に平和と言いますか、能天気な世界ですが、一番の脅威は主人公の家族だったり……。
軽快なコントのような文章と、ほんのちょっとほっこりできる場所もあり、日常の癒しとして最適です。
コメディ作品が好きな人におススメです!
ひょんなことから教会の風見鶏にされた貴族令嬢が主人公のお話です。
そう、あの屋根の上についてるやつ。比喩じゃなくてガチのやつです。悪ノリの結果、罰としてそうなります。
人間に戻るためには、善行を積んでポイントを貯めるしかありません。前代未聞の救世主、爆誕です。
まず主人公ニーナの暮らす地方は、いわゆる関西訛りの言語が主流です。よって、コテコテの関西弁の一人称視点で進行します。
この街に住む人はみんなノリが大阪です。
そして登場人物全員キワモノ。天使やら騎士やら出てきますが、変人しかいません。一番マトモな善人なのは悪魔の人です。
基本的にゲラゲラ笑いながら読み進められますが、時々ニーナの救世主たらんとする胸熱シーンが挟まれ、思わずグッとくるのが絶妙な塩梅。
今まで見たことないようなぶっ飛んだ設定ですが、出オチで終わらない面白さが詰まっています。
楽しいお話をお探しの方に全力でおすすめです!
突っ込むな! 感じろ!
教会の逆さ剣(特に聖剣ではない。タイトル詐欺である)を抜いてしまった公爵令嬢ニーナは、教会への反逆罪で風見鶏にされてしまう。この風見鶏は、教会の役職とか神職とかではなくて、屋根の上でくるくる回る鉄のあれ。モノホンの風見鶏。比喩なしガチ、まさに鉄板。
とにかく内容がぶっ飛んでいる。全編一人称は関西弁が全開だし、主人公は教会の屋根の上で風見鶏やってるし、ポイント溜めてるし、変なキャラしか出てこないし。
途中で出てくる一卵性の三つ子が全員髪の色が違うところなんて、あやうく突っ込んでしまうところだった。
勢いがあるし、つぎの展開がまったく読めない。いやー、なんかスゲーぞ。腹抱えて笑ってしまった。ヤバいです、これ。