概要
目的は、亡くなった幼馴染・俊健くんの「最期の真実」を確かめるための跳躍(タイムリープ)申請。
未来を変えることは許されない、ふたりは彼の魂だけを救おうとする。
そして過去から帰還したふたりが持ち帰った物はなんだったのか——
彼らは僕の平穏な日々をそっと裏返し、世界の見え方を変えていく。
誰にも気づかれない場所で、動き始める未来がある——そんな物語。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!過去と未来に尊い思いで紡ぐ心 人生の名脇役であり主役でもある真実の物語
とても強い思いがあるからこそ
あの人の真相を知りたい
思いの先に待ち受ける真実とはなにか
大事な人のために自身を犠牲にする二人の優しい思いが切ないです
そして自らの存在の事実と託された願い
涙がにじむほどに、託されて受け継いだ思いが輝いてます
強い思いは決して脇役なんかじゃない
思い出の友人たち、そして父と母の願い
人生の主役は自分自身であり
人の思いを支えるときは名脇役となる
そんな関係性が切なくも希望に満ちて尊い
みんなのかけがえのない想いがあふれてます
思いと願いに紡がれる過去と未来
そして涙があふれる真実の物語を見届けてください - ★★★ Excellent!!!人間は、自分の現在と未来によってしか、自分の過去を償うことができない。
本作が描くのは、国澤英一と原見節子、ふたりの物語です。
彼らは、亡くなった後輩である櫻井俊健の死の真相を明らかにしたいと願い、時間を遡る〝跳躍〟を行おうとします。
そのために訪ねたのが、中学時代の同級生である朝比奈でした。
朝比奈は、時行監理局と呼ばれる時間跳躍に関わる事柄を管轄し、実施する機関の職員。
それも跳躍を、担当しているのです。
彼の職場に、かつての同級生であるふたりが訪れ、そして物語は始まります。
本作の世界では、時間を移動できるのは身体ではなく「意識」のみです。
意識と、それに付随する記憶だけが、特定の時間を生きる誰かに宿ります。
未来を変えることはできません。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!たとえ自分の命を縮めることになったとしても、真相を知りたかった
中学時代の同級生の男女二人が十数年ぶりに主人公の前に現れる。
彼らが持ち込んだ案件は「タイムリープ」。
主人公の属する時行監理局では、精神だけを過去の人物に送るという手法が可能。
男女二人は、中学生時代に医療事故でなくなった少年の体に精神を移すという依頼を主人公に出すが、その目的は――。
登場人物の複雑な背景や心情の変化、緊張する展開など読みどころがたくさんあって、とても一万字以下とはとても思えない。
タイムリープものは複雑な設定になりがちだが、この作品は一本の筋がきちんと通っているため、スルスルと一気に読んでしまうこと間違いなし!
オススメです。 - ★★★ Excellent!!!しんみりしてしまいました。
ある二人の男女が、旧友の死の真相を確かめるため、タイムリープする――こう言うと、彼らが主人公の物語のように思われるかもしれませんが、本作は時行監理局というタイムリープを司る機関で働いている、彼らのもう一人の旧友が主人公となる物語です。
様々な制限がありながらも、タイムリープという概念が身近になっている世界。二人の男女が、主人公にタイムリープ申請に訪れるところから物語は始まります。真実を追求するために危険をかえりみずに行動する、まさに物語における主人公のような二人で、それはどこか執念めいたものを感じさせるほどでもありました。
旧友の死の真相とは? そして物語の終盤では、さらに隠された事実が…続きを読む