ただの異世界転移のジャンルと呼ぶにはあまりにも軽々し過ぎるかもしれない。そこにあるのは濃密な人間ドラマと、未知の世界で踠き工夫しながら生きていこうと頑張る人達の姿があります。
物語の始まりは、職員室とその周辺一角もろとも異世界へと転移してしまったことから。転移に巻き込まれたのは一人だけではなく、先生と生徒など多くを含めています。
会議を通して方針を決めたり、役割分担で活動、サバイバル術の応用で生活を凌いでいく……などなど、かなりリアルな描写が成されており、今までの異世界ファンタジーとは毛並みが違うことが感じ取れました。
本作は群像劇の面が前面に出ているので、キャラクターの皆がそれぞれ主役と定義して読むべき話と言えるでしょう。
ステータスやチート、ハーレムといったお決まりの内容はなく、とても現実的な問題として異世界転移に対処する物語の構成が却って新鮮なものとなっています。
しかし、それが本作の強みと面白いところだと伝えたいです。
現地人と少しずつ文化的な交流をしていく所が特に見所で、そこから彼らがどのように異世界に馴染んでいくのか先が楽しみです。
本作は、異世界転移をリアルな視点で描いた大人向けファンタジーと形容すべきでしょうか……。
是非とも中身を見て体感して頂きたいと願います。
Q. この小説をどう思いますか?
A. 従来とは異なる視点で「異世界転移」という要素を扱っているファンタジー小説だと思います。
Q. 既存の小説と比べて、この小説の特徴は何だと思いますか?
A. 現在、特定の個人や集団が異世界に転移するパターンは一般的になっています。その過程での原因不明の状況や混乱も、よく描かれる要素です。
しかし、この小説は単にそういった要素に焦点を当てているわけではなく、登場人物全員が無条件に強大な能力を持っているわけでもありません。比較的現実的な論理と展開が用いられている小説だと思います。そして、集団や個人の生存の視点、ロマンス要素など、様々な要素をバランスよく扱っている興味深い小説だと判断します。
Q. もしこの小説を多くの読者に推薦するとしたら、どのように言いますか?
A. 創作者の視点からも、読者の視点からも非常に興味深い小説だと思います。読者の皆様には、ぜひこの小説を読んでみることをお勧めします。
飛ばされるのが自分だけ、というのは沢山ありますが、この形式はあまり見たことありませんでした。
当然守る人がいる状況なら頭も回転する。
わたしなら、とりあえず水に重曹混ぜたものとクエン酸(C6H8O7)混ぜた物を別個で2種類たくさん用意しろ、お風呂で髪、体洗う時に使えるし、何かと洗う時に洗濯にも使えるから。と命じますね。あと虫歯軽いものなら重曹でいける。重曹うがいで。飲み込まずに。布類に発生したカビも重曹水で消せるし。
とか、ほかにもあれこれ思いながら読んでます。
この読み物の登場人物も、よく考えて行動してます。それも見所ですね。
これほどの量を書くのはすごいです。良い長編です。
何気ない日常の中で起こった異変。
放課後のとある小学校、職員室にいた者たち二十三名が強い揺れを感じ、それが収まると──
未知なる異世界へと、集団転移してしまった二十三名。中には年端もいかない子供もおり、現状を悲観するだけという訳にも行かず。
役割分担や知恵の出し合いを駆使し、何とかその日その日を乗り越えてゆく彼らだったが……?
未知との遭遇、禁足地と呼ばれる場所、言語の壁……果たして、未知なる世界の正体は? そして転移してしまった者たちは、無事に元の世界へと還ることが出来るのか?
数多の思いが交錯する、傑作群像劇──是非とも、ご一読頂きたい。
膨大な伏線と個性豊かな多くの登場人物が出てきます。
この物語に出てくる人物1人1人によく注目して読んでください。
物語が進めば進むほど、「あれ?」「これはっ!」って感じで伏線が収束していきます。
これはね、作者の夏目様が本当にスゴすぎます!
どれだけ構成を練って練って伏線を散りばめて、数々の登場人物を産み出したか、それを考えるだけでも本当に頭が下がります。
そこらへんの転移モノだったり、(私の作品のような)ありきたりな異世界モノ、剣と魔法の世界なんだろ?なんて思うなかれ!
読めば読むほどドンドンこの物語にハマりますよ!
沼なんてもんじゃないです!
最新話まで読んだら、すぐに1話から何度も読み返したくなるくらい本当に肉厚で濃厚なストーリー♪
素晴らしい作品です。
完結した暁には書籍化&ドラマ化して欲しい♪
読んで後悔しない作品です!
まだ読んでない人は、是非ご一読を♪
後悔は絶対しないはずです!
異世界に転移した先生たちが直面するサバイバルが最大の特徴で物語の核でもあり、生存をかけた緊張感、そこで生まれる人間ドラマが魅力です。
限られたリソースをどう管理し、生徒たちを守りながら〝如何にして生き抜くか〟というテーマがリアルに描かれいるので、手に汗握る展開が楽しめます。
先生たちは異世界サバイバルをする一方で、〝日常業務である会議や教育〟も何故か欠かさず行われます(笑)
異世界という非日常の中で、普段の業務をこなす姿がコミカルに描かれ、緊張と笑いのバランスが絶妙だと感じました。
また、職員室内の人間関係や恋愛模様が描かれており、キャラクターたちの成長や絆が丁寧に描かれています。
それらに異世界の謎解き要素も加わっているので、物語に一層の深みとなっているとも感じました。
異世界の不思議な現象や未知の生物との遭遇など、冒険とミステリーが絡み合っているので、読み手は物語の世界へと誘われると思います。
異世界転移サバイバルものが好きな方はもちろん、人間ドラマが好きな方にもオススメできる作品です。
まだまだ序盤を読み進めているところですが、レビューさせていただきます。
クラス転移ではなく職員室転移、ということで主人公含め主な登場人物がその場に居合わせた教師陣。偶然居合わせた生徒も数人いるようですが、あくまでストーリーの中心となり、進めていくのが先生方というのが斬新で、おもしろく読ませていただいてます。
突然に転移が起こり、子供だけでなく大人も取り乱しかねない状況で、あくまで冷静にシステマティックに会議などで意思疎通を図り、自分たちのやれることで地に足のついた対応を進めていく様子は没入感がありワクワク感があります。
これからも楽しみに読み進めさせていただきます!
ある日、職員室だけが違う場所に転移してしまった。
ちょうど居合わせた先生たちと生徒や保護者……総勢23人!
呼吸は……できる。
水や食料は……当面は何とかなる。
でも、どうしてココに?
それよりも、ココはいったいどこなんだ?
これからいったいどうすればいいんだ?!
───と、転移転生物としては登場人物が多いだけで(失礼)そこそこありがちなスタートを切ります。
このあとは……神様でも出てくるのか?
それともみんなで一致団結協力して、この世界で生きていく術を探して『集団ロビンソン・クルーソー』するのか??と想像します。
でも、その想像はみごとに覆されます。
いや、一致協力して生活基盤を築きあげては行きますよ。
ただ、その日々もあるきっかけにより様々な変転・変遷が起こっていくのです。
登場人物が多くて大変ですが、作者様の心遣いか時折人物紹介篇も挿入されていますので安心です。
深まる謎、明らかになる謎。
この世界ともとの世界と、二つの世界の絡み合いが見事に描かれています。
もう一度、言っちゃいます。
ぜひ、一度読んでみられることをお勧めします!!
第一部まで読んでのレビューとなります。
この作品を読んでまず驚いたのが、異世界側の言語がこと細かく設定されていることです💦
これは皆さんが驚いた点ではないでしょうか。これにより、本当に異世界に来てしまったのだという没入感が、読者を襲うこと受け合いです(≧▽≦)
そして転移した23人の先生たち。始まる23人の集団生活────ほとんどが大人であることから、話し合い、分担し、生きていくための務めを果たす登場人物たち。
でも、やっぱり色々起きちゃうんですよ……人間なので。
緻密に設定・構成された異世界で繰り広げられる、23人の転移者達の愛憎乱れる人間模様。これからも目が離せません!!
そして最後に──私は切に願います。この素晴らしい作品の実写ドラマ化を(*^^*)
この作品は風の便りというか、噂はかねがね聞いていた。マジで凄い作品。風格さえ漂っている。
職員室が転移しても初めは皆、力を合せ和気あいあいだったん。それがさぁ、サバイバルとか、会議とか、恋愛とか、ってなれば分かるでしょ。それも孤立した共同生活。
悪いやつがいるんですよぉ~(T_T)。謎の部分に差し掛かって来ると、そいつらはもう正体を隠さない。
まぁ、えげつない。皆の心も、それぞれの事情があって、てんでバラバラになっていく。和気あいあいからのこれだから、その落差で読者はのめり込むこと間違いなし。
『漂流教室』(古くてすいません)ってあったでしょ。あれはね、残酷描写しか印象に残っていない。『職員室転移』の方は残酷描写が一切ない。むしろ、それがリアリティーとなって、僕の年齢ぐらいになると、まぁ、そうなるわなって納得してしまう。
現343話で更新が続いている。ここまで来るともう最後の最後まで目が離せない。恋愛は成就するのか、誰が現世に戻れるのか。
『戦国自衛隊』みたく(古くてすいません)、生き残れるが現世には帰らないってパターンもあるかもしれない。頼む。悪いやつだけは、必ず悲惨な最期を迎えてくれぇ。
少しずつ謎が解き明かされながら現実世界側と異世界側の登場人物たちの人間模様が緻密に描かれています。
全ての人物が細かく書き分けられ、登場人物が語りかけてくるような文体が圧倒的存在感で迫ってきます。
一部の終盤にようやく各所に散りばめられた謎が解け始め、物語の大局が一気に動き始めるという構成がすばらしく、また、大勢の登場人物による視点切り替えが多々あるにも関わらず、物語として読みやすいよう随所に配慮がなされています。
群像劇をここまで描ききる描写力と、物語の内容や表現の巧みさもさることながら、構成力の高さに唸りながら夢中になって一気に読み進められること間違いありません。
長編ですが、それすら気にならなくなるほどの没入感をもたらしてくれる面白い小説です。
面白い小説を求めている方は、ぜひ!