職員室転移 ~先生たちのサバイバルと、会議と、恋愛と、謎と、いろいろ~

作者 夏井涼

742

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★★★ Excellent!!!

突如として見知らぬ場所へと、校舎毎転移させられた、主人公たち教員、生徒、保護者など二十三名。

一体、何が起こったのか。何故、このような場所にいるのか。理解が追い付かないながらも、彼らは見知らぬ世界でのサバイバルへと身を投じる。

本作の魅力は何と言っても一癖も二癖もある登場人物たち、そして随所で垣間見ることが出来る、サバイバルの知識である。

上手く役割分担をし、彼らはその日その日を、逞しく生き抜いていく。

未知との遭遇や、立ちはだかる謎……果たして彼らは、元いた世界へと戻れるのか──?

日常と非日常が交錯する異色のファンタジー、是非ご堪能あれ。

★★★ Excellent!!!

急に異世界に転移したらこんな感じなんだろうなと思うようなリアルさがあります。

人間関係も複雑で、謎は深まるばかり。
早く真相を知りたいような、まだしばらくこの世界観に浸っていたいような・・・やっぱり真相を知りたいですよね!

じっくり時間を掛けて読んで欲しい作品です。

★★ Very Good!!

1章読了時の感想となります。

懐かしい小学校の思い出が蘇ってくるような、教師視点による緻密な描写に、十人十色の登場人物がスローテンポで織り成す日常の風景が目に浮かぶようです。そこで発生した天変地異によって、突如としてもたらされた異変という緩急に、適度な緊張感が演出されています……!

某大震災を小学生の頃、まさに所謂「帰りの会」の真っ最中に経験した僕としては、非常にリアリティのある情景描写に序盤から手に汗握りましたね。皆が手を取り合って助け合おうとするのか、はたまたコー○ス○ーティー的な泥沼展開となるのか、2章以降に期待を持たせるような導入でした……!

★★★ Excellent!!!

 遠いようで近いような、近いようで遠いような…――
 そんな場所に跳ばされてしまった方々のお話です。
 
 もし、こっちの人間がどこかへ跳ばされてしまったなら、ありえそうな地道さと臨場感があります。
 生活に密接した困難の中に、謎につぐ謎の展開。
 いまのところ、実直な流れですが……ファンタジーやSF好きなものの心をくすぐる、神秘性もほの見え、
 若いメンバーに超常的な啓示か、天啓みたいなものが、おりていたのかもしれない流れもあります(彼らが転移するに至った事柄に関わっていそうな予感も……あるような、ないような…)。
 じっさい、この先どうなってゆくのか――…

 まだ、公開されている分の四分の一も読破できておりませんが、じっくり、読み進めたいと思います。

(うっかり見落としていることも多いようなので、時には前に戻ったりしてみながら…/と、いうことで、また、お邪魔いたします)。

★★★ Excellent!!!

ファンタジーに馴染みがない方も、自然に入れます。むしろ、そういった方にお勧めかも。

作者さまの描く展開のタイミングが、良い意味で読めません。

この作品の魅力は、ストーリー自体はもちろんのこと、1話それぞれごとに、常に陽か陰か、または「何か」の気配がする。飛ばされたのは職員室だけでなく、読み手もまた、リアルタイムでそうなのです。

また、空想小説(ファンタジー小説)に伴う「自由」さに呑まれていない、しっかりした土台と構想、そして筆の技術がさりげなく散りばめられています。
だから、物語を見失う、読み手が置いてけぼりになる恐れがない。

すらすらと読んでいて、それでいて、「このお話はこれから先もきっと楽しめる!」という安心感があるのです。

タグに「残酷描写あり」とか、「暴力描写あり」とあるのは、どういうことなのでしょうか…
今のところ、どちらかというと牧歌的なお話という気がしますが…(でも、羊舎の傍らには、じつは絶えず狼が潜んでいたりしますものね)。

地の果ても、地の底も見たい。
じつはそんなチャレンジャーという方は、ぜひお進みになってください!

空想だろうと現実だろうと、気になりません。
この心境が、あなた様の現実になりますから。

★★★ Excellent!!!

ごくふつうの教師生活を送っていた主人公の八乙女涼介はある日突然、とんでもない出来事に見舞われます。
それが職員室ごと異世界へ転移するというものでした。
職員室に残っていた人達との異世界生活。
出会う異世界の現地人達。
今後、彼らに待ち受ける運命は……?

キャラクターそれぞれにきちんとした性格と設定があり物語の中で生き生きと動いています。

そしてそんなキャラクター達の交流や葛藤。

それを読みやすく丁寧な文体で描いています。

また単に楽な力で異世界生活での問題を解決するわけではなく、自分達の知識や能力でサバイバルをするところが物語をよりスリリングにしています。

彼らは何故、異世界へ飛ばされたのか、そして謎に満ちたこの世界の正体は??

気になる方はぜひお読みください。

★★★ Excellent!!!

クラス全員とか学校全体とかよく聞きますけど、教師達がメインで転移するというのは斬新でした。
普通の転移物とは違い、大人達ならではの生き抜き方が楽しめます。

そう……途中までは。

現地人との交流が始まってきたあたりからどんどん複雑化していくストーリー。
謎を謎のまま進めて更に謎をトッピングしてくるので先が気になって仕方ない。

そしてネタバレとなってしまうので詳しくは語れませんが、途中からガラッと変わります!(何がとは言いません)
もう急転直下で激しく揺さぶられる展開、人の悪意や醜さ、陰謀や猜疑をごっちゃ混ぜにしたような流れに精神が持っていかれました。

かと思えば、別視点の日常ほんわかストーリーに切り替わるなど……作者様の手のひらの上でコロコロ転がされるので情緒が追いつきません 笑

ジェットコースターのような物語の移行をぜひお楽しみください!

★★★ Excellent!!!

先生たちがすごいんです!

地球に似てるけど違う世界に飛ばされた先生たち。そこに小さな社会が出来上がり、生きていくための知恵や、外交などなど、さまざまな人間模様が展開されて行くのです。

読み進めていく度に、ドキドキがが大きくなって、登場人物の皆さんの感情の変化に一喜一憂してしまう、いつの間にか物語に引き込まれてしまい、気付けば登場人物に突っ込みをいれてしまう自分がいる。そんな素敵な物語です!

まだまだ私は読み途中ですが、この後の展開が超楽しみです。

まだこの物語に出会っていない方は是非!

★★★ Excellent!!!

小学校の先生たちが放課後の職員室ごと異世界転移しますが、児童数名と保護者1組、高校生2人と納品業者さんも巻き込まれて、登場人物の顔ぶれは多彩となっています。
理科の知識を応用して星座から現在位置を確認しようとしたり、初めは現実世界の延長かと思わせつつ、少しずつ転移先の異世界の謎が明らかに……いや、次々と謎が生まれていきます!
作者の夏井涼さんはこれが処女作とのことですが、そうだとすれば相当に小説やそのほかの書籍を読み込んでいる方なのではないかと思います。筆力スゴイ…
まだ連載中の作品ですが、Excellent!!! です!

★★★ Excellent!!!

『職員室転移』というタイトルは比喩でもなんでもありません。
物理的に職員室とその周辺が、巻き込まれた人間ごと異世界に転移します。
これは職員室という職場を舞台に、同僚や上司と共に異世界転移する物語。

見どころは、さまざまな背景を持つ作り込まれたキャラクターたちが織り成す群像劇と、彼らの間に生まれる絆や信頼、そして見知らぬ世界でのサバイバル。
さらに「ここはどこなのか? いつなのか?」というSF的視点が加わります。

ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、彼らは自分たちが地球のどこにいるのか、夜空を見上げて星の見え方から推測できるのです。
これが教員たちがメインキャラクターである面白さのひとつ。
一人一人が異なる特技や知識を持っているのです。
これが「経理部転移」だったらみんな簿記しか持ってなかったりして、いまいち盛り上がりませんよね。

リアルな教員事情も垣間見える本作、とことんリアルに異世界転移を扱っているのが本当に面白いです。
一体彼らはどこに飛ばされてしまったのか、何が起こったのか、ぜひあなたの目で見届けて下さい!

★★★ Excellent!!!

こちらの作品は、本格的異世界ファンタジーです。
緻密に練られた設定、繊細な情景描写や心理描写、語彙。その全てが完璧です。

私は元々「なろう」さんで長いこと読み専をしており、嫌と言うほど転移物等の異世界ファンタジーを拝読してきました。
あくまで私の経験上ですが、長編になると時折似たような展開が続き、中弛みしてしまうことがしばしばあります。皆さまも、そのような経験ありませんか?

しかし、ご安心ください。
こちらの物語は一切そのようなことがありません。
そして、無茶や無理もありません。
ファンタジーなのですが現実味があり、私たち読者を置いてひとり走り出したりもしません。
ゆっくりと丁寧に、作者様の抱く世界が描かれていきます。

「なろう系」に辟易されている方、ファンタジーが苦手な方、全ての皆さまに自信を持っておすすめいたします。
是非、足を止めて読んでみてください。

知らぬ間に、この物語の虜になっている筈です!

★★★ Excellent!!!

職員室とそこにいた先生方、たまたま残っていた生徒たちを含むが異世界転生。
サバイバルの知識を有する人に経験者はなく、転生や転移した際に与えられるであろう強力なスキルもなし!
知的生命が存在するかも分からない世界で手探り、発見しても言語が異なっているためコミュニケーションが取れない!
今にも投げ出したくなるほどに次から次に問題が山積しながらも、会議を通して皆で協力しながら乗り越えようと努力するという点がこの作品の要素だと思います!!
言語を始めに数字や文化などの作り込まれた設定、先生たちや現地人たちの思惑、何故この場所に来てしまったのか。
読み進めたくなる要素が山ほどあり、止まらなくなること請け合いの作品です!!
是非ご一読ください!!!

★★★ Excellent!!!

はい、レビュータイトルどおりの始まりです。
小学校の先生である主人公と数人の生徒、先生たちが、職員室丸ごと異世界に飛ばされてしまうという衝撃的な始まり方をします。
当然、飛ばされた先の異世界の住人たちは言葉が通じず、食べ物や水も職員室にあるものをやりくりしたり、自分たちで採って来なけれならないという、所謂サバイバルをする羽目になります。
なぜ職員室は飛ばされたのか?転移する直前に来た二人の生徒の話とは?これからどうなってしまうのか??
是非、見届けてください。

★★★ Excellent!!!

日本からはるかかけ離れた異世界へ。
職員室を含む小学校校舎の一部ごと飛ばされてしまった、教師・児童・教育実習生ら23名の日本人。
彼らの手元にあるものは、諸共に飛ばされた校舎に残されていた備蓄品のみ。
話し合い、ルールを定め、力を合わせて、これまでの日常や文明社会からはるかかけ離れた未知の異世界で生き残る術を模索し、少しずつその足場を広げてゆく。
そうした中、やがて彼らは異世界の住人達と遭遇し――

――と。
本作は斯様に、本格的なサバイバルファンタジーです。
端的に言って、とても面白いです。特に状況が大きく動く局面になると本当に先が気になって仕方なく、深夜まで延々読み勧めて翌朝ひどいことになるなどしていました。自業自得ですが。

そして、本作の舞台はきわめて本格的な「異世界」です。まず言葉すら通じないので、異世界人との遭遇後は丹念にコミュニケーションを重ね、少しずつ言葉を覚えていっています。アイヌ語が研究されてゆく過程など想起させられました。
また、異世界ファンタジーらしく魔法なんかの要素もありますが、正直あまり都合のよいものではありません。
使えればそこそこ便利そうなものではあるのですが、魔法で困難を切り抜けるといったシチュエーションは見当たらず、現状、物語を動かすギミック的な存在として俎上に上がっているといった状態のように感じます。23名の異世界転移者は魔法を使える者と使えない者とではっきり分かれており、これが何を意味するのか、魔法が今後どういった使い方をされるのかなど、気になる点は多くあります。

そして、そもそもの「異世界」。
果たしてこれが真実、「異世界転移」であるのか? というところにすら、大いなる疑問符が存在し……

と、ひとつひとつ触れていくと本当にキリがないのですが、異世界でサバイバルしつつ元の世界への帰還を目指す――という筋立ての物語として、間違いな… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

十二と言うくくりは
友好に寄与すると言う。

六つずつ分ける。
四つずつ分ける。
三つずつ分ける。
二つずつ分ける。
一つずつ分ける。少なくとも
五パターンに優しく対応する。

では渦中の二十三はどうか?
一言で斬れば素数である。
非常に厄介だ。
創造主の夏井涼神は
それを承知で
二十三と言う一見して
扱い難い数字を用いたのかも。

私は創造主を信じ
大きな期待を寄せている。

私自身が加われば
二十三は二十四になり
幸福数字の二倍と化す。

創造主はふたり要らない。
夏井涼神が
先導するなら
従順なる傍観読者を貫こう。

★★★ Excellent!!!

 いや、このお話の先生方、そんな感じで最初はびっくりするんですが、落ち着いて会議しちゃうんですよ(笑)

 クラスが転移とかはよくありますし、生徒が転移もありますが、職員室が転移! 主人公は先生! 伝えたいことありすぎて困ります。

 ネタバレしない程度に、書かせていただくと、会議がリアルです! 生きるために、生き残るために、班分けなどしちゃいます。これが、修学旅行だったらどんなにいいか(泣)

 まだまだ読み始めたばかりで、生き残るための話し合いが多いですが、これから恋模様も見られると思うとドキドキです!

 そんな、色々盛り沢山の異世界転移物語を皆さんもぜひ!

★★★ Excellent!!!

力任せに突き進む若者の転移とは異なり、校長・教頭をはじめとした先生達が、職員室周辺だけの設備と共に、まとまって転移しちゃった!?

それだけでも異色な印象を受けるこのお話は、読めば読むほど不思議な魅力が溢れて来ます。

人生経験・専門知識を持つ先生達や、学校の緊急時用備蓄まである転移。そう聞くと、万全な体制での異世界サバイバル生活スタートかと思います。
――が、肝心のサバイバルの専門家は居ないし、ましてやチート能力なんてものも備わっていない、普通の子供から壮年までの彼・彼女達でしかないのです。そんな彼らの強みは、職員会議で意見を纏め、物事を整理して解決に当たるべく訓練された「先生」であること!

異世界転移以外にも、子供達の抱える問題や、タイトルにある恋愛・謎など、まだまだ沢山の要素を含んだこのお話の先が楽しみでなりません。

ちょっと趣向の違うこの転移モノを、ありきたりに飽きた皆様へお勧めします!

★★★ Excellent!!!

 物話は粛々と進むのです。
 作者さまの丁寧な目線が全体に行き届いて大人の雰囲気です。

 ……とか、前にレビューを書いたんですが、レビューを加筆訂正します。

 途中から、人物の群像劇と、異世界の文化が、ぐいぐい絡まって、怒涛の勢いです!
 作者様の知識というか、下調べというか、音楽、合気道、サバイバル、異世界の言語と文化の構築、どれをとっても、圧倒的な説得力で語られるので、もう物語の端から端まで、説得力しかありません。
 そこに「うわ、これは現実にあっても、やっかいだな。」と思わせる人間関係をぶっこんでくるんです。
 人数が多いからこそ、その人間関係が、一重、二重……、と物語に重なってきます。
 しかも、メインの語り手は、しっかり大人の八乙女先生です。
 その八乙女先生までもが!
 私は途中でスマホを投げ出し3分は放心状態になりましたよ。
 この物語を、私はどう形容したら良いのでしょう……。
 まだ言葉を探しあぐねています。
 すごすぎて。
 ぜひ、皆様も、しっかり時間をとり、腰を据えて、この物語にとっぷりと身を委ねてみて下さい。
 
 

★★★ Excellent!!!

先生たちの中に星の位置で地球のどの位置か調べる方法を知っている人がいるんですが、その場所は海の上のはずの場所なんです。
夜空には国際宇宙ステーションも見えているんですが、それがどのような理由があってそうなっているのかは僕が読んでる自体では明かされていません。
主人公を気絶させるような人工物があったりみょうに感がよくなっていて気絶した主人公を運ぶために走ってきたりだとか、現実世界ではない証拠が出始めた所で近くの町の宿屋の様子が描写されます。

いったい、どのような異世界なのか帰れるのかはまだまだ分かりません。

先生たちを中心に転移してきた影響で統率のとれた振る舞いをしていますが、これからどうなるのか。

応援してます!

★★★ Excellent!!!

学校転移ものはそれなりに見かけますが、職員室付近限定で転移は珍しい気がします。
大人が多い分、パニックはありながらも指示役が多いので、的確な判断で進んでいきます。
キャラクターは多いですが、ルビ振りとキャラ紹介が丁寧なのであまり気になりませんでした。
読者の読みやすさを心がけている文章だなと思いました。
集団転移もので興味を持った方には、ぜひ読んでいただきたい作品です。

★★★ Excellent!!!

小学校の職員室とその周りだけ転移してしまうという、意外な展開。転移先はもちろん携帯も繋がらなければ、電気も水道もガスもない。まさにサバイバルな状況。

日常、常識、今まであったものが失われてしまったセカイ。

先生、保護者、生徒、多数の転移によって、様々な問題が出てくる。

なので、今作はひとりの人間が異世界に転移して奮闘するような物語ではなく、あくまで学校生活の延長であり、予期せぬ出来事への対応策だったり、集団生活を舞台にしたサバイバルストーリーという感じです。

転移先のセカイはまったく違う人種、言語、生活習慣という、あまりない設定も、サバイバル感が高まり、より物語を面白くしてくれていると思います。
はたして、彼らは元のセカイに戻れるのか・・・・続きが気になります!


そんな異世界転移の変わり種ともいえる今作、転移系のお話が好きな方おススメですので、ぜひ読んでみてください!

★★★ Excellent!!!

小学校の職員室が転移して、異世界でおもしろおかしく生きる話……
ではなくて! 転移先で模索しながら生きていく話です。
これぞファンタジー! と拍手を贈りたいです。
わたしがとてもいいなと思うのは、転移先の世界の文化。
独自の言語体系があり生活があり、その世界観の作りがとてもうまい。
これから、小学校の面々はどう関わっていくのか。
続きを楽しみにしています!



第一部を読み終わり、第二部に入りました。
これは壮大なストーリーです。どこまでも広がっている。
そして、伏線が張り巡らされている。
登場人物がとても多いのですが、それぞれの人物をとても丁寧に描いています。
まるで海外ドラマの、長く続いている作品を見ているかのよう。
素晴らしいです。
おもしろいです!!

どこまで広がるのか、そして伏線はどのように回収されるのか
見届けたいです。

★★ Very Good!!

学校が、異世界転移?

楳図かずおの「漂流教室」を思わせるプロットの物語は、でも、圧倒的なディテール描写で語られる日常生活から。
そのボリュームを土台に、突如、非日常に突入するから、その衝撃が半端ない。
これは、ファンタジーではなく、きっと、サバイバルストーリー!

作者は、カクヨム登録半年足らずのニューパワー。
これは、読むべき作品。

★★★ Excellent!!!

本作は職員室周辺が異世界転移してしまうことから始まる物語です。
巻き込まれた人々の多くは教員ですが、一部には生徒や保護者なども含まれています。
この突然の事態に先生たちはどう立ち向かっていくのか、いつもの集団転移ものとはまた少し趣が異なる作品ですので、異世界転移に飽き気味の方にもお薦めの作品です。

★★★ Excellent!!!

異世界に~ということで、気軽な気持ちで開いてみたら、オプションなしで異世界に飛ばされていて驚愕しました。
1章は本編前。どのような日常か、ということが丁寧に書いてあり、キャラの性格や世界観を自然と目に通すことができます。
ゆったりめで進行する物語なのですが、2章からは本編開始ということでいきなり話に重みが加わってきます。

文体が基本的に丁寧なため、現実、異世界どちらも読み進める上で抵抗なくスムーズに目を通していくことが可能で、その分物語にのめり込むことができます!
かなりの大人数の話となるので、これから先の展開でどのようにキャラをまわしていくかが楽しみであり、どのようなゴールが設定されるのか期待したい作品です!