だ、だめだ~、笑う!

同作者さまによる、○○風婚約破棄シリーズ。今作は『古き良き時代のミステリー小説風婚約破棄』です。

吹雪が荒れる山荘でのディナーの席、というシチュエーションから物語は始まります。古き良き時代のミステリー小説にありそうな場面なのですが、会話をしているのが第三王子と悪役令嬢であり、ミスマッチぶりにまず一つ笑ってしまいました。

物語の展開では、古き良き時代のミステリー小説のお約束が、ことごとく拾われており、殺人事件が起きた際のパニックになった人物のセリフ、その後の顛末に「ですよね~」と思わず口に出そうになってしまいました。

一方でネタ方向全振りということではなく、ミステリー小説として純粋に楽しめる作りにもなっていて、驚きの結末も特筆すべき内容になっています。良いものを読ませていただきました。