本エッセイへのレビューの前に、まずは私の現在の状況について少し触れさせてください。私はカクヨムで書き手としてある程度活動を続けている者で、その甲斐もあって、最近はPVも徐々に増えてくるようになりました。そうした中で、目に見えない読み専の方々が、いったいどんなことを感じ、どんな視点で作品を読んでくださっているのか――それが気になるようになってきたのです。
本エッセイは、筆者が読み専の先輩方に対して、「読み手としてどうあるべきか」を尋ねるかたちで構成されていますが、同時に、書き手としても非常に示唆に富む内容となっていました。
作品を読み進めるうちに、「こういうとき、読み手としてどうするのが良いのか」といった切実な悩みが、本エッセイでは触れられます。しかし、その悩みは裏返せば、「そんな残念なことが起きないように、書き手側にできることはないだろうか?」という気づきにも繋がるのではないかと思うのです。
もちろん、これは決して読み手におもねるという意味ではありません。ゼロかイチか、白か黒かで考えるのではなく、そのあいだにある妥協点を見つけていく――それがとても大切なのではないでしょうか。
書き手と読み手。お互いが気持ちよく向き合い、最良の関係を築いていける。本エッセイは、そのヒントが詰まった、素晴らしい試みだと思います。貴重なご意見をこうして残していただいたことに、心から感謝申し上げます。
この人は本物です。
ラブコメを読むために生まれてきた、ラブコメの申し子なんです。
それは私も初めは本作は、初心者の方がカクヨムでの対応について書き手の人に何かを問いかけるエッセイかと思ったのです。
でも違いました。
いやいやいや。全ッ然、そーゆーんじゃないんですよ。
すべてラブコメの話してんですから。この方。
エピソードタイトルからしてわからないです。
〝NTR系タイムリープ物の注意点は?〟
え。
というかなんですか? その
〝NTR系タイムリープ物〟て。
だいたいそんな感じです。色々とわからないです。
読む度に不思議さと、学びがあります。
私の中にラブコメ成分が皆無なので、このエッセイの全文が新鮮です。
語り口は平易なのに、言っていることはわからない。不思議な感覚に陥ります。
何もラブコメのことをわからない私が読んでいて面白いのだから、どなたが読んでも面白いのではないかと思います。
知らない話でも、密度の高い情報を熱心に話された事柄は楽しいものですよね?
どうぞ、皆様も一度この熱量を浴びてください!
長らく書き手をしていると、時折訪れる迷いの森。
目に見えない読者という森の中をどう歩んでゆくべきか。
そんな森の中を、照らしてくれるランタンのようなエッセイだと思いました。
懐中電灯ではなくランタンと表現したのは、語り口が冷たい光ではなく、暖かい炎のように感じたからです。でも同時に炎は光と違って火傷のリスクもあります。
これは筆者の意見の的確さを表し、書き手への厳しい意見として刺さります。
だからこそ、自分はこのエッセイを「ランタン」と表現しました。
迷った時、進むべき道がわからなくなった時、ふとこちらを読んで、また新しい一歩を踏み出してはどうかと思った次第です。
これからも無理のない範囲で続けていただければ幸いです!
応援コメントでのやりとりを含めて、興味深いエッセイです。
筆者はラブコメをメインに読まれる読み専の方。カクヨムで読まれている作品について感じた思いや疑問を、読み専の視点から素直につづられています。そしてタイトルの通り「教え」を乞うています。応援コメントには「読み専の先輩」だけでなく「書き専の方」や「カクヨムしている方」、色々な方の考えを読むことができます。(エッセイを読み、ハートをつけ、応援コメントのやり取りを読んだ後、何度「ハートがない。もうつけてた」となったことか)
門外漢なので筆者様のラブコメに対する思いが「一個人の好み」で片付いてしまうものなのか、ミステリー作品でいう「ノックスの十戒」に反しているという指摘なのかは判断できません。けれどもコメントの書き方、星のつけ方、結末を先に読むのはありなのか、続きを読むのに疲れたらどうするのか……ジャンルを問わず共感、疑問に思うエピソードがたくさんあります。
読み専でなくとも読み手ならば一度は考えたことのある様々な疑問。
あなたなら筆者に何とこたえるでしょうか?