『ルシフェル・ヴァンパイア ~囚われの吸血鬼は伯爵家長男に執着される~』は、囚われの吸血鬼と彼を救う伯爵家長男の一途な愛を描いたダークファンタジーBLです👿🌹
物語は、サーカスの檻に閉じ込められ、見世物として心身を傷つけられてきた吸血鬼ステリアが、伯爵家の長男アシュレイと出会うところから始まります📖✨
ステリアは美貌と孤独を抱え、絶望の中で生きる存在ですが、アシュレイの真っ直ぐな愛情によって「生きる意味」を取り戻していきます👥🌙
二人の関係は、執着と純愛の境界を行き来しながら、切なくも美しい物語が展開されます🌌💞
サーカスの檻に閉じ込められ性的虐待を受ける美しい吸血鬼のステリアと、ステリアの美しさ、優しさ、知的な態度に心を奪われた13歳の貴族少年アシュレイ。
二人の出会いはやがて吸血鬼と人間との関係性までも変える大きな流れとなっていく。
出会ったときのアシュレイは13歳の子供であったが、彼のステリアを助けたいという純粋な思いと愛情は大人になっても変わらず、ステリアのためなら自分の命も惜しくないほどの強さに感動する。
特に吸血鬼のステリアが非常に魅力的。
彼は人を害したことはなく、血よりも花の気を好み、太陽の下も歩けるという特異な吸血鬼だが、人に対しては優しく接する心根も美しい人物。とある国の王子であったが、18歳で強大な吸血鬼によって血族にされてしまった過去を持つ。
そんなステリアを長年に渡って変わることなく愛し、敵から守ろう、力になろう、安心できる場を作ろうとするアシュレイが健気で可愛い。
すごくオススメです(*´ェ`*)
物語の核となるのは、孤独な吸血鬼ステリアと、彼を一心に愛し続ける純粋で一途なアシュレイとの深い絆です。
彼らが、なぜ絆を深めることができたのか、その過程が愛おしくも切なく、また、納得のできる筆力で描かれている作品です。
不死であるステリアは世界に対する諦念や孤独のうちに生きています。
彼は、人との関わりを避け、自らの長い生の中で培われた孤独の檻に閉じこもっていました。
そこに現れたのが、純粋な心をもつ少年アシュレイ。
彼は吸血鬼ステリアの美しさだけでなく、その裏にある繊細な寂しさを感じ、迷うことなく彼を愛し、寄り添おうとしていきます。
この「永遠」と「限りある命」のコントラストこそが、本作最大の魅力です。
少年が成長し、姿を変え、いつか吸血鬼のもとを去るという避けられない運命は、物語全体に切なくも美しい緊張感を与え続けています。
本作が単なる耽美なロマンスに留まらないのは、タイトルにもある通り成長の物語が丁寧に描かれている点です。
お読みください。おすすめです。
至高の吸血鬼BLです✨
吸血鬼
人の生き血をすする不老不死の怪物
人々に忌み嫌われる魔物
それゆえ、主人公の暮らす国では、吸血鬼を狩る専門の騎士団というものもあるほど
けれど、「そのひと」は、どれほど傷つけられても、人間を傷つけず、ただ苛酷な運命を甘受するだけ
なのに、気高さを、優しさを、美しさを失わずにいる
主人公アシュレイが、恋するのに、時間はかからなかった
少年のいちずな恋心が、可愛らしい
襲い来る苦難にも負けない強い意志が、まぶしい
そして、ふたりで育ててゆく想いの深さが、尊い
永遠を生きる愛がここにある
最初から最後まで、いらんな意味でドキドキしっぱなし!
激しく🔥、鋭く⚡️、そして、甘い♥️ファンタジーBLを、ぜひ、ご一読ください
とある街にやって来たサーカス――その公演には、昼と夜とで別の顔がありました。人間の醜い欲望を映す夜のサーカスでは、この世の者とは思えぬほどの美貌をたたえた吸血鬼の青年が囚われの身となっていました。吸血鬼は、傷ついても自身の体を再生させることができ、サーカスはその特性を利用して、ステリアを傷つけ、時に観客からも傷をつけさせるという悪趣味な公演を行っていたのです。
伯爵家長男、十三歳のアシュレイは、そこで吸血鬼の青年、ステリアと運命的な出会いを果たします。年齢の割にどこか冷めているような雰囲気のアシュレイだったのですが、これほどの美貌の青年が実在するということに驚くとともに、手渡した花の命をいただく儚くも美しい姿を目の当たりにして、完全に心を奪われてしまうのです。その耽美な描写が衝撃的でした。
この一件から、アシュレイはステリアと心を通わせていくことになるのですが、ままならない状況の中、想いを募らせていく二人の心情が繊細に描かれていました。
そして第一章終盤でついに訪れた転機。これまでの二人の想いが堰を切ったように流れ出し、圧巻の展開でした。もう後戻りはできない――その覚悟を胸に、物語は第二章へと続いていきます。
BLを軸に、神々の加護や吸血鬼の真祖といったファンタジー要素が耽美な世界観に鮮やかな奥行きを与えていて、ファンタジーBL初心者のレビュワーである私にも強く推したいと思わせてくれた、おすすめの一作です!
伯爵家長男のアシュレイは、サーカスで囚われ見世物にされる吸血鬼ステリアと出会い、彼を救う決意を固める。密会を通じて信頼を築き、脱出計画を練る中、ステリアに執着する暴力的な人々の脅威やステリアの傷ついた心に向き合いながら、勇気と愛をもって守り抜こうとする。
とってもドラマチックなお話でした!
長年サーカスに囚われて見世物にされてきた吸血鬼ステリアと、純粋で勇敢な少年アシュレイの関係が中心。
ステリアの悲惨な状況に心を痛め、アシュレイはステリアを助けようと奮闘。囚われの身のステリアは、そんなアシュレイの優しさに少しずつ心を開いていく。二人の間に芽生える信頼や愛、本当に尊かったです。
それだけでも十分に面白いのに、ステリアを巡る周囲の人々の執着や暴力が絡み合って、物語に緊張感があったのも良かったです。救出に挑む場面には、ハラハラドキドキしました!
美しい吸血鬼と純粋な少年の絆を軸に、愛と勇気、困難に立ち向かう姿が描かれるファンタジーBLの良作です。
ステリアという信じられないほどの美貌を持った吸血鬼の青年に魅せられてしまった少年アシュレイ。
伯爵家長男としての教育を受けたアシュレイは、13歳という年齢に似合わぬ智力を駆使して、人間にひどい目に遭わされていたステリアを助け出そうとする。
ステリアの吸血鬼としての様々な能力にもワクワクしますが、何よりアシュレイがステリアに夢中になっているのが微笑ましい。
彼も決して欲望と無縁なわけではありませんが、愛情と相手を思いやる気持ちに裏打ちされたもので、むしろ美しく感じます。物語の始めに大人たちの醜い欲望が語られているだけに、アシュレイの恋心は清く美しく感じられます。
まだまだ前半部分しか読んでいませんが、この先が楽しみでたまりません!!