概要
共に旅する四人の間ですれ違う、どうしようもなく一方通行の想い。
国家間の代理戦争としてのクエストに赴く、一人の人外と三人の人間。
人外の子を「母」として愛するようになる女剣士。
女剣士へ恋心を抱き始める弟王子。
弟王子への嫉妬と憎悪に燃える兄王子。
人とは異なる理で考え行動する人外の子。
これは、すれ違う四人の想いが巡り行き着く先の物語――。
人外の子を「母」として愛するようになる女剣士。
女剣士へ恋心を抱き始める弟王子。
弟王子への嫉妬と憎悪に燃える兄王子。
人とは異なる理で考え行動する人外の子。
これは、すれ違う四人の想いが巡り行き着く先の物語――。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!男女の“恋”、親子の“愛”、兄弟の“絆”。そして冒険。【★★】
【シンプルにレビュー】
世界を導く“皇帝”となるべくして生まれた超常の子と、図らずもその“母”となった少女剣士の二人を軸に、王位を巡ってライバル関係にある二人の王子を加えた四人の、冒険の旅を描く物語。
簡潔で誤解のない、読みやすくまとまった文章は読み疲れすることもなく、この魅惑的な世界を、するすると先を読み進みたくなる。まるで登場人物達と一緒に旅をしているかのように。
ファンタジーの王道とも言える冒険行に、奇をてらったような楽しみはないかもしれない。ここには最強最弱もなく、主人公達は大いに悩み、迷っている。
だがそれだからこそ、葛藤を乗り越えて「あるべき場所」へと至る、心地良い読…続きを読む - ★★★ Excellent!!!それぞれの願いがすれ違う、切ないファンタジー小説
女剣士、兄王子、弟王子、「人外の子」。
この四人が一緒に旅をする、冒険ファンタジー小説です。
ストーリーは女剣士メインで進みますが、四人全員が主役と言っても過言ではないくらい、各キャラクターの心情描写が秀逸でした。
それぞれの願いがすれ違って、複雑に交錯し、もどかしいような中盤の展開。
だからこそ、そこから生まれる絆が魅力的で、ラストは自然と笑顔になれるような作品です。
ちょっぴりビターな部分もありつつ、飲んだ後は優しさが広がっていくような、まるでホットココアのような読後感。
この贅沢な感覚を皆様も是非、ご自身で味わってみてください。