概要
翡翠の玉には淫らに堕ちども翳らぬ魂の輝きがある。狼よ己が忠を尽くせ
(旧題 メス堕ち若君は堅物狼の×××が欲しくてたまらない)
人間と、獣の形質を色濃く残す獣人、爪牙(そうが)族。朝廷は東西に分断し、戦と平穏を幾度も繰り返している。
先の戦で若き武将を庇い、怪我により失明した爪牙族の大神十兵衛(おおがみじゅうべえ)は故郷で按摩をし、妻を亡くした寂しさを抱えながらも平穏に過ごしていた。
そんなある日、十兵衛の元へ珍しい客人が一人訪れる。ボロボロの姿で、都よりはるか北の爪牙の集落へたどり着いたその者こそ、先の戦で十兵衛が庇った若き武将、今生陛下の第四親王篤実雪政(あつみゆきなり)であった。
目の見えぬ十兵衛に篤実親王は、己の世話をしろと命じ気を失ってしまう。十兵衛はかつての主君の正体を隠しながら、生活を共にせねばならなくなり。
一方、離れた宿場町では旅人に宿
人間と、獣の形質を色濃く残す獣人、爪牙(そうが)族。朝廷は東西に分断し、戦と平穏を幾度も繰り返している。
先の戦で若き武将を庇い、怪我により失明した爪牙族の大神十兵衛(おおがみじゅうべえ)は故郷で按摩をし、妻を亡くした寂しさを抱えながらも平穏に過ごしていた。
そんなある日、十兵衛の元へ珍しい客人が一人訪れる。ボロボロの姿で、都よりはるか北の爪牙の集落へたどり着いたその者こそ、先の戦で十兵衛が庇った若き武将、今生陛下の第四親王篤実雪政(あつみゆきなり)であった。
目の見えぬ十兵衛に篤実親王は、己の世話をしろと命じ気を失ってしまう。十兵衛はかつての主君の正体を隠しながら、生活を共にせねばならなくなり。
一方、離れた宿場町では旅人に宿