何と言っても本作は文章が素晴らしすぎますっ!
私の拙い言葉では表現しきれませんが、これほどの文章力を持つ作家はカクヨム内では多くありません。(断言)
僅かな動き・表現が繊細で、その上で冗長にならないように工夫がされています。情報量が多いのにストレスに感じず、脳裏に作中の情景が浮かんできますっ!
正直、ヘタな書籍作家さまよりよほど優れた文章力ですっ!!
物語の内容は、カクヨム規約のかなり際どいところを攻めていますが、あえて「良い」と言わせて頂きます。
文章と同じくキャラの心理も繊細で複雑なのですが、こちらも非常に分かりやすく共感もしやすいものとなっております。
主人公の十兵衛は格好良く、また時には可愛くも映ります。
ヒロイン(?)の篤実は淫靡に、情けなく、しかし応援したくもなります。
メインの2人も素晴らしいのですが、それを取り巻くキャラたちも非常に魅力的です。モブの1人1人までが「それぞれの意志を持つキャラ」として描かれていますね。
個人的な好みとしては、天目屋というキャラがイチオシですっ!
ちなみに私にはBL趣味はありません。
嫌いではありませんが、好んで読むジャンルではありませんね。
そんな私でも絶賛できる本作はオススメの一作ですっ!!