第6話 灯り

 クタクタの体に重い足を上げ

 一歩一歩上がると

 迎えてくれる

 切れかかったアパートの灯り

 今日も一日が終わる

 同じ日の繰り返しに

 ひそかな変化を期待に

 大きな変化を夢に見る


 間違っちゃいない

 何度も言い聞かせる

 ふるい立たせること

 それしか知らないから

 そうじゃないと

 重い足が止まってしまう


 きっかけをつかみたくて

 手探てさぐりで、くうをかき回す


 いつか、振り返った時に

 これで良かったと胸を張れるように

 いくらでもかくさ、どんな恥でも

 あの時のお前を裏切らないように

 子供のお前の顔に泥を塗らないように

 飲み過ぎた弱音、きながら進んでる


 大きく思い描いていた絵とは違うけど

 大きくなった身体の気持ちは

 あの時のまま


 そう、何も変わらないようで


 気づいたら、ここまで来てた

 目に見える景色の高さが変わって

 あんなに大きく見えてたものが

 いつのまに同じ視線を辿たどって


 切れかかった、灯りを見つめてる

























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