第14話 日常

 動く景色の日差しを目で追いかけた


 いつもの日がゆっくりのようで走って行く

 そんなに急がなくていいのに

 もう、こんなに過ぎたとカレンダーが教えてくれる

 一緒に歩いて行きたかったのに

 もう迎えに来てしまった


 今日もぼけまなこの大あくびに

 濃いブラックをすする


 さぁ、何もない場所から

 今日をやりますか

 代わり映えのない日常を

 楽しく過ごそうなんて

 至難しなんわざ

 かったるさと退屈たいくつを連れて

 いつもの道を歩き出す

 どれくらいの人とすれ違っているのだろう


 果てしなく続く空に

 あふれ出て来る想いは

 泡となって飛んで行ってしまう

 常に諦めと立ち直りはセットで

 またスタートに並び直している


 また、迎えに来るんだから

 明日になったら聞いてみたい

 どこか変わったなら教えてよ

 それで日常を積み重ねて

 歩いて行けるからさ












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