第3話 足音

重なる足音、心踏みつけられながら

迷いなく、いつもと同じ先を急ぐ

あの濃かった希望さえ、段々薄れて

夜に飲む酒が濃くなっていく


グラスかたむ

独り酔う、思い出の中

昔の仲間に想いをせて

今宵こよいを静かに閉じていく


眠気眼ねむけまなこの目をこすり、二日酔いに水がみる


また、いつもの重なる足音に

あの頃と違った同じ先に向かい


いつか、いつかの夢を見て


それぞれの場所で想いを馳せて

過ごしてきた日々に、独りフラストレーション

取り残されてる焦燥感しょうそうかん

打ち消すために飲む、今宵こよいの酒


いつか、重ねて来た足音が

間違っていなかったと

うまくく飲める酒を胸に


今日も、足音を重ねていく


















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る