第5話 冬の風
独り、冬の風の中を歩く
冷たさを
どこに進むのかも分からず
何かを求めたくて、歩いている
町々を渡り歩いて、歩んできた道を振り返る
心地良い風は
渡り歩くのは、いつも冷たさの中
冷たい中を歩くのは、そこにいる人が温かったから
失敗しても、笑って、立ち上がらせてくれたから
何も知らなかったことを、分からなかったことを
ただ笑って、教えてくれたから
重ね重ねの偏見で見つめられ
そんな遊びには興味は無くて
ひたすら求めるのは、どこかの冷たさの温もり
遠くで、街明かりを見つめて
想いに
歩けば歩くほど、迷いの中
それでいいんじゃないか
お前の瞳は何の為にある
お前の足は何の為にある
真っ直ぐ、自分の気持ちに歩いていく為だろう
頭の中で、言葉を繰り返す
冬の風とともに歩いて行くのは
悪くない
なぜなら忘れていた温もりを、教えてくれるから
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます