第17話 眠り

 眠れない日なら

 いくらでもあった

 良いことならいいけど

 悪いことや不安で考え込んでしまう

 その後、ぐっすり寝れたらいいんだけど

 身体はそう単純でないようだ


 温かい飲み物を入れて

 深く一息ひといきつく

 この時間も何度も過ごした

 夜は、すっかり眠りについているのに

 一人だけ時間と見つめ合う


 過去のトラウマが、夢の中で再現され

 繰り返し恐怖を味わいながら

 ただの夢だったと安心し

 苦しみながらも鼓動こどうを落ち着かせ

 乗り越えてやると

 何度もつぶやいた夜もあった


 夢の中では逃げられないから

 起きた時、気持ちを落ち着かせる

 大丈夫、もう、あれは過去だから


 喜びや楽しさで過去がまっていたら

 こんな苦しい思いをしなくて

 済むのだろうか

 理由は分からないが

 見てしまうものは仕方しかたない


 温かい飲み物が心を静かに

 静かな夜がそばに寄り添い

 寄り添った音が眠りに誘う

 誘われた音ともに目を閉じる


 そう、一人じゃないから

 ゆっくり眠りにつこう 




 





 











 














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