第48話 いつもの優しさ

 新しいものに触れたくて

 新しいところに行きたくて

 見知らぬ場所に足は進む


 そんな新鮮さと出会う優しさが嬉しくて

 何度もれたくて向かってしまう

 一言二言が、なぜか心にみて

 その日を幸せにしてくれる

 涙もろい日が多くて、嫌になるけど

 いつの間にか優しさが弱さを包んでくれる


 強くいようとしてたけど

 強くいさせてくれたのは

 周りの暖かさだったってこと

 それに気づかない小さな俺は

 一つ一つ気づくたび

 分かっていくのかな


 分からないことだらけだった

 恥ずかしいことだらけだった

 心の中は、いつもバクバクなのに

 少しでも優しくされると

 嬉しさよりも恥ずかしさが勝って

 失敗する恐怖で、ビビってばかりなのに

 強がって、平気な顔して

 これが、本当の俺


 忘れたくないな


 弱かった自分に優しさが包んでいたこと

 甘ったれてて、すぐ愚痴ぐちりたくなって

 きっと、周りも変わってくると

 これが、普通じゃなくなってくるから


 普通じゃなかった優しさ

 あの優しさは、普通じゃなかったんだよ

 本当は俺自身で、やらなきゃいけないこと

 それが、当たり前なんだから

 自分でやることが普通だとしたら


 あれは、何だったんだろう


 優しくされればされるほど

 もっと出来るようになって

 早く大きくなりたいって


 いつもの優しさが成長させてくれたなら


 いつものだと思っていたものが無くなったとしても


 ありがとうって、今度は優しく出来る




















 無理に忘れようとして

 何もなかったことにして

 新しい物語を作ろうとしている

 でも、未練にまみれた


 きっと、忘れようとして

 いつもの日常に戻ろうとしている

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る