第10話 抜け殻
疲れ果てた身体をソファに
一度沈めたら、起き上がれなくて
そのまま考え込む
あの時、ふざけあっても
弱っているところは見せられなかった
いつも笑っている顔を
悲しませるのは
俺らの間では見たくなかった
だから、強がっていられた
怒りなら、強く出て来るのに
弱さは、いつも抑え込んでいた
いつから弱さがカッコ悪くなっていたのか
ずっと強いままでいられないのに
情けない姿が多くなってきた
ソファに
また、仕事に向かう
夢の中では、ずっと笑っていられた
現実では、ずっと思いに沈んでいる
会う時は、いつも笑っていたいのに
弱い自分がいる
強がりだった俺らは、時間と共に
本当の自分に出会って
受け入れたくなくても
変わらずにいたいのに
強がりのままでいたい本当の俺らは
弱くても情けなくても
ずっと一緒にいてくれる
本当の強さを求めている
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