第27話 いつもの

 いつものように歩いて

 時にピエロになって

 ここまでやってきた

 事なかれと責任が入り混じって

 周囲の分まで嫌な顔を隠して

 その後、自分の分が待ってて

 終わった後はクタクタで


 それでむくわれただろうか

 何か良いことはあったのだろうか

 頑張った分が返ってくる

 保証はどこにあるんだろうか

 何か見返りがないと

 もう気持ちが持たないから

 ごまかして励ましてきたが

 そんなの効かなくなってきた


 時代は変わった


 自分のことは自分でなんだ

 見えないお願いごとはごめんだ

 自分のことで精一杯だから

 これはもう冷たいとかじゃなくて

 世知辛せちがらいの意味が変わって

 ルールがちゃんとあって

 優しいとお礼の一言で済む話じゃないんだ


 曖昧あいまいの線が

 周囲との和と言う名の輪になって

 そこから、はみ出ないように

 笑顔の中で傷ついていないか

 疲れて悲しみにくれてないか

 いつかはの果ての我慢の先に

 自分を幸せにするのか


 いつものには笑顔にするのだろうか

 これぐらいいじゃないかで

 笑顔になったことは無い


 いつものを壊して失くして

 これぐらいの物差しも無くして

 仲良しじゃなくてフェアとして

 尊重で結果を出しては

 綺麗きれいごとの戯言たわごとだと

 

 笑えないなら手を引いて

 後ろで周囲が騒いでも

 淡々たんたん

 いつものとお別れをして

 お互いの幸せを願って

 次のところへ一歩踏み出すか

 

 

 





























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