第46話 街角

休日前の夕暮れは

楽しいはずなのに

あんなに帰りに寄るところを

楽しみに頑張ってたはずなのに

その帰り道には

たくさんの迷いと疲れが

頭の中を彷徨さまよって

行きたかった気持ちを

言い訳してこばんでいる


疲れているから

やめたのだろうか

ぐ帰って休んだ方が

良いのだろうか


本当の自分が分からなくなってくる


いつもそうだ


気持ちの良い暮らしの為に

綺麗きれいな部屋で過ごすために

何かを犠牲ぎせいにしている気がする

いつも、天秤てんびんにかけている

家のことをやることと

少し外をブラっと歩いてご飯食べて

見たいところがあって


でも、まった洗濯物

かけていない掃除機

つけたままの食器


歩きかけた足を止める


いつもの夕暮れの街角は

あんなに待ちわびていたはずなのに

どうして

ただ、寂しくなってしまったのだろう


いつもは仕事で

我慢がまんしているはずなのに


いつのまにか

あの時の楽しかったはずの時間までも

遠くの夕陽とともに

沈んでいく


少しくらい

散らかったままでもいいか


気持ちのおもむくままに


大切なものを

見失わないために


























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