第52話 静かな希望


 静かな希望を胸に秘めて

 見上げていた

 逃げ出したくて

 静かに平穏へいおんに過ごしたくて

 投げかけて来る言葉に

 見えない傷が積み重なって

 気づかないようにしていた


 思い出すたびに

 人との関わり合いをけて

 静かに過ごしたいと願う


 否定ひていされたくないから

 その場で合わせている

 傷つけられるなら

 自分をいつわることさえ

 ここには味方がいないのだから

 過去の言葉たちが

 何度、足を引っ張ろうとしても

 心を離れて、静かに時がつのを待つ


 無理しても飛ぶことが出来ないなら

 何が出来るだろうか

 出来ることが見つからなくても

 希望を静かに持っているだけでもいい

 いつか、動ける時が来たら進もう











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