第41話 希望

 不毛ふもう空虚くうきょに満ちているなら

 一人でいいから進んでみるよ

 いつも諦めと、ため息にかこまれていたから

 キラキラした希望は身近になくて

 夢なんて遠いよりもまぼろしの存在だった


 願うことは、ただ一つ

 その希望に向かって歩むことを黙って見守って

 吐き出すのは現実という諦めばかりで

 失敗に引き込むのは止めて希望を願って

 それが叶わなかったとしても

 歩みは止めない


 もう、昔のようにキャンディで満足出来ないから

 一人で行ってみるよ

 気づいたんだ

 これは反抗はんこうじゃなくて自分の人生を歩き始めた

 見えないスタートラインだったって


 知らなかったのは

 寂しさと不安が、何度も襲い掛かってくる

 何度も、諦めがよぎって

 後悔の中に引きずり込まれる恐怖


 もう、挑戦なしの諦めはたくさん

 冷たく笑われたって

 そこにはとどまっていない


 その為なら、どんなにあしらわれても

 頭下げて地に足付けて行くって覚悟ができたから

 このやり方しか分からないから


 だから、もう行くよ


 希望は、そこにしかないから

 夢とまではいかなくても

 希望まで歩いてみたいんだ


 その為なら、劣等感や孤独があっても

 それが自分をつちかっていくから

 良いことも悪いことも、全部含めて


 この人生に責任を持って

 希望を願って

 生きていきたいんだ





































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