概要
ギャルに憧れるギャル未満――暇を持て余していた朝顔菊莉は、不思議な路地に迷い込む。
そこはなぜかずっと夜の世界。
道に迷い疲れ切った時、喋れる黒猫に出会った。
※頭は良くないけど頭が柔らかい女子中学生と、頭は良いけど頭が固い子猫とのバディものです。
※日本神話や民話、伝承、奇談、童謡や童話などをベースにした世界観です。
※読みやすさと読みごたえのバランスを考え、1話につき3000±1000字の範囲内で書いています。
※殺伐としていない「ハートフルなダンジョンもの」というコンセプトです。一風変わったダンジョンものが読んでみたいという方は是非。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!ルールの抜け道を探して! 子猫賢者に魅せられたギャルの大冒険!
イケボにつられて不思議な路地に迷い込んだギャル・朝顔菊莉(ククリ)が、これまた不思議な子猫や鼠に出会います。そして彼らを助けるために、冒険を決意するのです。
和の要素がある雰囲気で、世界観がしっかりと創られています。子猫賢者が様々なことを丁寧に説明してくれますので(この子猫はとってもキラキラした目で話してくれますよ!)じっくり浸らせてくれます。
何より物語を前へ前へと動かしていく主人公の勢いが心地良い! 彼らが諦めている物事に対して、ルールが何だと向かっていく様には気分が高揚しました。ルールには抜け道がある。頭の切れる相手と駆け引きするシーンなど、その辺りのやり取りも丁寧に描かれています…続きを読む - ★★★ Excellent!!!天神様の細道を征く、JC&名前はもうニャイ・バディの和風ファンタジー
不思議な声に導かれて迷い込んだのは、素敵なファンタジーの世界……ではなく、ゴミ山と悪臭の景色がループする、常夜の世界だった!?
けれど、この場所は「天神様の細道」と呼ばれていて、「黄泉竈食」なんてものも存在する、和風に神秘的な場所なのです。
どこかで聞いたことの有る、日本の不思議な伝奇、伝承、神話に登場するモノが、そこここに散りばめられ、JC(女子中学生)視点でそれらがすんなりと理解出来て物語は進みます。
和風ファンタジーの世界観に浸りつつ、物語を辿ると、老成しつつも子供っぽい一面も見せてくれるイケメン黒猫や、心優しく好奇心旺盛なネズミちゃん、明るく前向きで正義感の強いヒロインなど、魅…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ルールというダンジョンに囚われた全ての人達へ
ルールだから。
決まったことだから。
それが現実。
こんな言葉ならリアルには溢れていますが、本作の主人公ククリさん(ギャルに憧れるギャル未満)が迷いこんだのは、不思議な路地。夜が支配する世界。
そんな世界の理(ことわり)
つまり、ルールをククリちゃんは時に迷いながら。時に真っ直ぐにぶち壊してくれます。
語彙崩壊しますが、それが本当に格好良いの。
そこで、喋る「猫ではない」と主張する猫と出会います。
そんな14歳の女の子と猫の異世界バディもの……と簡単にカテゴライズできないのが本作の魅力でしょうか。
古事記、日本書紀のような古典の要素も。ファンタジーな要素も。ライトホラーの要素、さら…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ギャルと猫がダンジョンを攻略!? 不思議な世界での頭脳バトルが面白い!
カッコいいギャルを目指す朝顔菊莉は、不思議な路地に迷い込みます。
「稀人よ……」という誰かの声に導かれ、辿り着いた先は夜の世界。
そこで出会ったドブネズミは「何かあったら黒猫を頼って」と教えてくれます。
菊莉は、ゴミ捨て場にいた小さな黒猫の子猫にナツメと名前をつけました。
ドブネズミも仲間に加え、三人(?)で似非調娘(にせつぎこ)なるラスボスに立ち向かうことになるのですが、その攻略法が面白い!
普通の冒険物とはひと味違った頭脳戦です。
作者の言う通り
「頭は良くないけど頭が柔らかい女子中学生と、頭は良いけど頭が固い子猫とのバディもの」
日本神話や民話などをベースにした世界観を楽しみつ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!掟破りのギャル、未知の道のその先へ
「ルール? 校則? どこまでセーフ? どこからアウト?」
このギャルっぽい問いが物語の主題になるなんて。
大冒険がしたい少女ククリちゃんが迷い込んだのは未知の道のさらに奥、常夜と呼ばれる夜が明けない世界。仄暗い路地を進めば人語を話す可愛らしいネズミ、ゴミ山の上を住処にする黒猫……進むほどに不安と焦燥が募ります。
ルールなんてくそくらえと言い切り、それを破ったことで咎人(とがびと)となった彼女らを救おうとする義に厚いギャル、ククリ。
豊富な知識と論理的な思考力を持ちながら、誰よりもルールに縛られている黒猫、ナツメ。
小さくて怖がりだけど勇気を振り絞って危険を教えてくれる優しいネズミ、…続きを読む