約束の指輪

ある日、陰キャと陽キャが入れ替わる。字面だけならばなんてことはないのだろうが、当人たちにしてみれば陰から陽へ、陽から陰へ、とんでもない落差に違いない。
そして当然ながら、お互いに事情もあるのだ。
さてこの入れ替わり、いったいどうなってしまうのだろう。そもそも元に戻る条件を、いかに果たすのか？
そうして協力するうちに、交わらないはずの道も交わるようであり、ついつい二人のことを応援してしまう。
陰と陽の対比、それぞれの生活の違い、大きく異なるからこそ際立つものもあるのだろう。
高校生活を垣間見ながら進んでいく入れ替わり生活。果たしてその先には何が待っているのだろうか。
ぜひご一読ください。

私たち、入れ替わってる！の映画ではないですが人格入れ替わりもの。
さまざまな視点をで切り替えながら進む構成は面白く、物語に引き込まれます。
実際に入れ替わったらどうなのか、といった設定もイメージしやすくて読みやすいですね。

陽キャ陰キャの対比や、キャラクターごとの生活の対比などさまざまな二人の相互理解が進んでいくところも面白かったです。

とても読みやすいお話ですので、入れ替わり、高校生の日常、青春みたいなキーワードでピンときたならぜひ読んでみてください。

情景が想像しやすい書き方でありながら、物語の掘り下げ方にシュールさ感じました。
このシュールさ、私はけっこう好きですね。
今後の物語展開どうなるんだろう