無双の細道～科挙（デスゲーム）に参加するので一句詠む～

何でこんなアホなネタを貫き通した作品で、笑ったり手に汗握ったり笑ったり感動したり笑ったりしたんでしょうか！？　全くもってけしからん素晴らしいコメディです！　その発想力とギャグ根性に拍手を送ります！　パチパチパチ！！！

読まれる方はコメント欄もどうぞ。
私だけでなく、いろいろな方がツッコミを入れてます。
大体科挙がデスゲームな時点でおかしい。

それだけ楽しく面白い作品です。
しかし、俳句と聞いてどれだけの方がその歴史や背景を知っているのでしょう。
松尾芭蕉がどんな俳句を詠んだのか、少しでも知っている人がいればニヤリとする場面も。

最後まで飽きさせない作品でした。

そもそも、科挙と書いてデスゲームと読ませるタイトルがもうおかしい！！！！

本編はパロディにツッコミどころ満載すぎて、一度どこかから怒られてしまえ！！と何度思ったことか。
これでもかと、こんなのありかよ！！を盛りに盛っても、しっかりと一つの小説にまとまっているから素晴らしい！！　ここまで振り切れたコメディは、他じゃ読めないんじゃないかな。

まず一言……この作品、方々から怒られない？
というおバカな作品である。
スッポンポンなんてなくても笑わせてくる。
よくもまあ世に出そうと思ったくらい笑える作品だから困る。
かといって科挙が根幹だからこそ（人物は除く）その流れは真面目にしているのだからなお困る。
連綿と紡がれる歴史ある俳句文化がこうもまあ壺一つでギャグ堕ちするとは歴代の俳人たちも夢には思わないでしょう。

科挙に挑んだ俳人は多くとも、郷試から無敵だったのは彼のみであったという。大陸の猛者に引けを取らなかった邦人は、彼を除いては小野妹子と卑弥呼のみ！
※

なにも紹介文かく必要なし！

作者ご自身の紹介文だけで分かります。
この作品の奇想天外さ。

１話読めば、ヒット作の条件である『最初から全力！』が見事にわかります。

まだ一話でレビューもどうかと思いましたが……

【面白かった点】
冒頭一行目からブラフがひどい。数行目で好きなチャンドラーの名言を早速汚してさらにひどい。何にしても、そんなひどいはったりばかりで……だからこそ面白い。

【良かった点】
正直なところ、デスゲームでバトルありの作品にしては、長短の文章のリズムに欠けるバトル描写かなとも思いましたが、そんなところに松尾芭蕉というユニークなキャラを入れ込んできたのは良かったです。

【期待している点】
これから俳句を科挙にどう絡めていくか。本作の肝でしょうから、ここに期待です。