第16話 登場人物の名づけかた(結架 & 集一 編)
登場人物の名前を決めるときに、どうしているか?
マルガリータのうっかりエピソードは第9話で書きましたが、欧米人の名づけについてしか触れてないな。
と、いうことで、日本人である結架と集一の場合。
基本的には、結架と集一に限ることなく、その人物のイメージと合う名前をつけたいものです。
単語としての意味だとか、漢字の組み合わせも、できるだけ漢和辞典を調べて候補を決めていきます。そうしていると、候補の名前から物語が生まれることもあります。他作品が(オイ)。
まあ、ぼやーぁあ〜っと浮かんだ名前だとか、天空の彼方より降臨したかのような天啓的な名前を、そのまま採用することもありますが。音の響きがいいからと読みだけ決まって、それから漢字を探す、という流れが一番多いです。
と、いうことを前提としまして。
🎼
なんか、最初は違う名前だったかもしれません。もう、覚えてないんですけど。この当時、好きだった漫画家さんの短編作品の準ヒロインの名前が『瑠璃架』でした。この瑠璃架さん、可愛いんですよ。お嬢さまっぽくて天真爛漫で、悪意なく本音をダダ漏れさせて主人公に致命傷を与えてくるところがキュートで。それにしても十字架の架って、いいなぁ。きれいだなぁ。そう思っていて、この一字を使うために名前を考えましたね、確か。そこで、この名前が決まりました。そんなに悩まなかったです。こう、天から降りてきたかのように、頭に浮かんだもので。それで、多分、最初に考えた名前が消えたわけです、跡形もなく。
しかしながら、この瑠璃架という名前は別の人物につけてしまいました、ちゃっかり☆
ちなみに、第三幕の途中まで公開している中に、名前が出てきています。ヒントは、カヴァルリ(兄)。小ネタなので、印象は薄いだろうなぁ。
あ、でも、そういえば『ヴェローナ滞在記 集一 Il Ceppi 』を既読の方には、完全にバレてますね。まあ、2016年に公開している作品だから、忘れ去られていて当然かな、うん。
ゆいの字は、唯・惟という字も候補にあったのですけれど、結び架ける、には意味も字面も及ばないので、割とあっさり消えました。
ちなみに姓のほうが後に出来ました。結び架ける→折橋=ぴったり! と、いう感じです。
名前の全体が表す意味が作中で表現できるかは、ちょっと自信がない……。
🎼
集一は、姓がなかなか決まらなかったです。そして、一時期、違う姓でした。いつも一文字違いですけどね。
この当時に読んだ少女小説の登場人物で、『
……失礼いたしました。
ということで、『
語感が宜しくない。
悩んでいた時期に進級によるクラス替えがありました。そして、ある教師の名前が、『榊原 ○○』(お名前は忘れました。覚えていてもフルネームは出せないので、まあ、いいか)
……これだー!
榊裏、榊浦も候補になって、実際、しばらくは実在の身近な人物の姓を使うのが気が引けて、榊裏で書いていましたが、もう卒業してかなり経つんだから、いいんじゃね? と、思うに至り。晴れて榊原に落ちつきました。
と、主役ふたりの名づけは、こんな感じですね。副題に(結架 & 集一 編)とか謳ってますけど、ほかの登場人物について名づけエピソードを今後に明かすかどうかは全く不透明です。ネタとして使えそうなエピソードがあったかどうか、今の時点で思い出せないものですから。
……あ、でも、なんか登場人物表を見ていたら、本文中でフルネームを明かしていない人物がいるのに気づきました。なんか伏線に使おうと思っていた気がするけど、なんだっけ……(やばいじゃん)。
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