第13話 そろそろ、ところどころ数年前に書き足した部分が有ります
ああ、サルヴァトール・ローザかぁ。
2002年の当時は、彼の曲として収録されていたCDがあり、その曲が凄く好きで、エピソードに登場させた記憶があります。
数年前に推敲していたなかで改めてローザについて調べたところ、この曲も実は別人の手によるものということが判明して衝撃を受けましたねぇ。
はい、そうなんです。
だいたい、このあたりから、数年前にネットで調べたり、その頃に読んでいた書籍から書き足したり書き変えたりした部分が、多く、あります。
ローザの真作ではない、なんていうのは、初稿時や数回目の推敲時には知らなかったことでして。普通にCDに記された曲名と作曲家名を正しいと信じていました。
クラシック曲では、それほど珍しいことでもないらしいですね。
なんか、ある教皇によって数百年の空白の歴史が水増しされてて、現在は本当は1700年代だ、なんて話もあるくらいで。
文献ひとつとっても、総てが正確な事実とは限らない。
モーツァルト氏の笑える逸話も、読んだのは、10年も前ではない……はず……?
ちょっと引越ししたせいで、その本がすぐに手元に出てこないんですけど、読んでると眠たくなりましたね、たしか。研究者さんのお書きになる文章は、難しくていけません。頭のいい方がそのままに書かれて、編集さんも同じく頭のいい方なので、おばかさん向けに書かれてないんですよ。いや、当然なんでしょうけど。うん、当然なんでしょうけど。
もうね、三島由紀夫著作でも経験しましたけど、いちいち辞書や辞典を引かないと意味が分からないのは、もう、おばかさんとしては大変で。
へぇーと思っても再読するまでに忘れているという、おばかさんあるあるです。
あれ、これ、まず読み方わかんないんだけど、なんだろう?
なんてのは、頻繁にありますからね。
タマシイ出そうになります。
でも、ちょいちょい面白いんで、のろのろ読んで。
自分にない、知識としての常識を備えているのが前提の本って、まぁ、文字は追えても意味が理解できてないんで、同じところを何度も読み返すのが眠さを呼ぶんでしょうねぇ。
そんなわけで、途中で休んだまま読破していない本が積み上がっていってます。
読みたい気持ちはあるんですよ。
あるんですけど。
眠気がね。
すらすら理解できないと眠くなるのは、多分、誰しもそうなんだと思いますが……。
飛ばし読みしてるときもありますからね。
最後までページをめくったものの真の意味で読破は出来ていない本、というのも、相当数ありますなぁ……。
うう、読みたい本を見つけてしまうことが多いのも考えものですね。
最近では、書店でフラフラすると危険なので、欲しい本の棚にしか行かないようにしてます。
しかし、密林さんがね……過去の購入歴から心の琴線を握りしめて引いてくるかのような……お薦め本をズラリと列べてくれましてね。ポチッとカートに入れるのを阻止する努力を、誰か褒めてください。
だいぶ脱線しましたが。
サルヴァトール・ローザ(1615−1673)。
第三幕 第七場 幸福な計画(3)に登場させました、イタリア歌曲集のなかの一曲。『側にいることは』、歌詞は以下のとおりです。
Star vicino al bell’idor che s’ama,
è il più vago diletto d’amor!
(愛する美しい偶像のそばにいること、それは一番すばらしい愛の歓び)
Star lontan da colei che si brama,
è d’amor il più mesto dolor!
(恋い焦がれる
正確な歌詞を載せたくて、今回、またネット検索してみたところ、この曲を作った人間が誤認された理由として一説があることが分かりました。とある日本人研究者によると。
1770年(ローザの死からほぼ100年後)。イギリス人音楽家のチャールズ・バニーがイタリア旅行をしていた際にローザの子孫に会い、一冊の楽譜帳を譲り受けたという。そして後年、その楽譜帳の中からいくつかをローザの作として自著である「音楽史」で紹介してしまった。おまけに、マンチャの原曲を一部のみ切り出した形で。さらには、上の歌詞も一九世紀の詩人によって書き足されているのだそうです。なにぃいい⁉︎
誤認された原因がバニーにあるのか、ローザの子孫にあるのか、それとも、他の誰か、もしくは何かに因るものなのか。
それは、現在のところは断定できません。
いやぁ、ま、なんとも言葉に困りますけども。
参考文献資料がいつのものか、作中の年代はいつか。
もうね。矛盾や齟齬が、あちこちにあると思いますよ。多分。
いつ、手直ししたんだろう。ファイルの最終更新は2016年1月31日の4時11分……。作中の冒頭は2001年(アルビノーニの没年1751年+250)7月。
……。
……。
あ、2001年の7月7日のヴェローナの天気、現実では作中と違うかも。嵐かも。雷雨かも。暴風雨かも……。
……。
……。
……もう、ツッこまなくても、いいでしょうか……。
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