第37話 前夜の苦悶を無きものにされる気の毒な人の名は
はい、記念すべき初外泊の翌朝でございます。
結架、体調不良。
もう前夜の集一の悩みっぷりを気持ちいいくらい完全に無きものとする、この無慈悲さ(笑)。
このタイミングで頭痛というのも理由がありますので、まあ、仕方ないと言えば仕方ないんですけどね。
枕を並べたことを(寝てただけで何もしてないけど(笑))結架が自然に受け入れて、変に意識しないでいられたことは、良かったかもしれません。結果、彼女の集一への安心感や依存心は高まってます。今までは、〝困ったら鞍木〟。このあたりから、〝困りそうになったら集一〟と、なりつつありますね。
がんばれー。これからも、いろいろあるぞー、と、作者としては応援するしかないです(笑)。
そして。
うーん、初稿時には、これね。無断外泊だったんです。
でも、それ、この過保護な鞍木が集一への評価をガタ落ちさせちゃうよね、と、思い直し。そして、後々のためにも。集一、鞍木の携帯番号をゲーッットォオ! ついでに結架との同衾許可もゲットぉおおお‼︎
まあ、鞍木の思想については前回に述べた通りです。
でもって、結構、鞍木ってば集一を気に入ってます。
「人を好きになるのに理由なんて関係ない」なんて台詞が何かのドラマに出てきたような気がしますが。誠実な態度や人柄とか振る舞いとか容姿端麗とか才能豊かとか将来性とか素封家の一人息子だってことより、何より。
結架を熱愛しているか否か(溺愛とは異なるので注意)。
これですね。
集一の結架への愛情と、同時に自然に持っている敬意と尊重。それが見定められたときから、鞍木的に集一は〝うちの可愛い妹に相応しい〟と、なったのです。鞍木の折り紙付きなら、レベル高いです。
結局、過保護に行き着きます。いつもそれだ。
さてさて。嬉しい反響をいただきました、
味噌味にしたのは汐凪が好きだからです(堂々!)。
でもって、
これは、うちの母なんですけど、持病の関係で昆布が摂取不可となりまして。そのときにハマったのが、この飛魚だしなんです。母から聞いて初めて知りました。
本編で集一が述懐している通り、
それで登場させたんですけれど、そういや合う味噌ってなんだろう。とか思ってネットを漁ったんです。そうしたら、飲み比べした方がいらして、面白かったんですが、思いっきり商品名で全国に流通しているものが多そうだったのでそのまま情報として使うわけにはいかず。で、出汁、味噌の有名メーカーのページに参考を求めたところ。これがまた、奥深い……。
単純に飛魚だしは九州近辺の日本海側が歴史的にも古いので、まあ味噌も、そのあたりのものが良いのではないかなぁと軽く考えていたんですけど。
汐凪は豆味噌が好きです。というか、選べるなら豆味噌しか口にしないですね。それも赤だしか合わせ味噌が好きです。白味噌は成長とともに好まなくなりました。
なんですけど。
九州味噌って麦が入ってるそうで。
麦……。食べたことないな、多分。
なので、自信を持って描写が出来ない。
さりとて時間もないので買ってきて味わってみようというのも無理。
仕方ない。
──割愛!
すみません。
飛魚だしには甘めの味噌が合うらしいので、合わせ味噌がいいって書いてありましたってことだけ、ご報告とさせていただきます。
味噌って全国各地の特色が強いので、いろいろ試すと楽しいでしょうね。揃えようと思うと、お財布が干からびますが(笑いごとじゃない)。
……ってところで、それなりに文字数が多くなってきましたね。
あとサブタイトルの『【無防備である】とは〝攻撃できない〟であると冷笑派の巨頭ビアス氏は編んだ』について語ろうとウザいこと思っていたんですけど、次回に! します。公開日未定で宜しくどうぞ。お願いいたしますです。
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