第8話 作曲家の名前表記ってさ……。


 ※8月31日公開予定のエピソード内に関してです※



 いいんですよ、別に。

 生国での発音で。


 でも、ヘンデルくんはね。

 ドイツで生まれたけど、ね。

 帰化しちゃったんだよ、イギリスに!

 ドイツ読みとイギリス読みでは、違っちゃうんだよ、ニュアンス的に!


 ということで、ですね。

 どっちにしよう?

 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(独)。

 ジョージ・フレデリック・ハンドル(英)。


 ……該当曲の作曲時点での所属国か?

 メンドくせぇ〜。


 ……雰囲気?

 それもなぁ。


 ……誰の発言か?

 ややこしくなりそう。


 もう、迷いに迷ってですね。

 フィーリングで行きます!

 考えるな、感じるんだ!

 突っ込めー‼︎


 と、相成りました。


 そういえば、ヘンデルくんの(普段の私はドイツ読みで呼んでます。深い理由はありません。ただ、馴染んでるのはヘンデルくん呼びなのです)、義務教育で習う曲は何だろう?

 小学校でオラトリオ『メサイア』から『ハレルヤ』(『アレルヤ』のほうがいいな、私としては)を習った気がする……。

 中学校あたりで『水上の音楽』を、名前だけ習った、のかな。

 クラシックに興味のない方でも、「はぁ〜っれぇるぅうや! ×5ワンセット以下つづく」はお聞き覚えがあるのではないかしら。

 あと、有名曲だと、オペラ『セルセ(クセルクセス)』の、『オンブラ・マイ・フ』、『リナルド』の『涙あふるる(涙の流れるままに、あるいは、わたしを泣かせてください)』かな。


『涙あふるる』は、今はなき昼ドラのメインテーマ曲になって、爆発的に有名になった記憶がありますね。『旧ぼたバラ』で。今、ググったら、2004年から2005年に放送されたドラマだった。うわぁ、時間の流れって容赦ない。

 そういえば、流行りまくってたなぁ。原曲の歌詞では嘆きと悲痛に満ちていて、慈悲を求めて終わるんですよ。なのに、結婚式場のCMで流れて、唖然としました。愛する人と引き裂かれた人物の苦悶の歌を使うなんて、どうかしてるわと思いましたね。せめて歌詞を変えてくれれば良かったけど、聞いてたかぎりでは、そのままだったので、「あ〜あ、やらかした」と、目も耳も覆いたい気持ちでした。

 マリー・アントワネットの結婚セレモニー会場でゲーテが抱いた感情を心から理解しましたね。夫に裏切られて我が子を殺した王女メディア。そのギリシャ悲劇を織り込んだタペストリーが会場に飾ってあったそうです。ゲーテさん、目を疑ったらしいですよ。そりゃあ、何かの意趣返しでもあって選んだのか、ただ出来のいいタペストリーだったから飾っちゃったのか、考えちゃいますよ。縁起悪すぎて。華燭の典に婚姻破綻で子殺しまで込みのテーマを掲げますかね、普通? っていうか、ギリシャ神話の美しい夫婦愛っていったら、派手で目立つのはエロスとプシュケじゃんね。それか、トロイア戦争後に10年も夫を待ち続けたペネロペでもいいと思う。

 だからして、クラシック愛好家からすると噴飯ものなんで、CMつくる人たちには、勉強してほしいと切に願います。

 そうそう、ヘンデルくん自身、曲として気に入っていたようで、別の題と歌詞で使いまわしていることが数年後に分かり、驚いた記憶もあります。


 他にもプリンス・オブ・ウェールズ位期間がめっちゃ長い英国皇太子の結婚式で歌われた曲とか、お騒がせ英国第二王子の結婚式で歌われた曲、ロンドンオリンピック使用曲、なんてのも、曲名はともかく聞き覚えはおありの方が多いかな?


 個人的には、ヘンデルくんのオーボエ・ソナタも好きです。

 管楽器でオーボエが一番好きなのでね。長く吹いてたのはクラリネットだけどね。

『水上の音楽』で、エアーをクラとフルートで合奏したときは、気持ちよかったなぁ……。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る