第41話 多分パニック状態だったと思う、ここ省こうとしたなんて

 え〜、第五幕、第七場と第八場で公開しました、本番風景なんですが。

 実は省こうとしてました。


 カヴァルリ家でのコンサートもあるってんで、もう本当に結架が一向に日本に帰らないので脂汗です。いつになったら登場するんだ第三の主人公は……という感じで。

 普通、悪役っていうか敵役憎まれ役って、もっと早くに出てきますよね。あぁぁボスも中ボスも大っぴらに出してやいないのにラスボス扱い。世の“面白い作品”の形式に外れまくってますね。そりゃ売れないわぁ、汐凪。

 もう文字数は30万(下書き含め303,880文字です、2021年11月16日現在)を超えているというのに。不憫な……。


 えー、それはそれとして、そんなわけで。

 ここ暫くカヴァルリ家での結架さんを書いたり調べたり遊んだりしていたんですけど。

 ちょっと、アルビノーニのオーボエ協奏曲コンサートの本番の場面で思いついたことがありまして。まぁ、例の如く昔の原稿では徹頭徹尾に昼ドラ濃厚な展開と表現なんで、今となっては「却下破棄忘却!」なんですけど(笑)。


 それにね、カメオをね。

 ちゃんと出さないとね。

 せっかく、細かく描写したんだし。

 そして、ここでチョーカーリボンを新しく追加でプレゼントしようと考える集一(失笑)。しかも、いくつか。

 ええ、彼は通常の人間関係が冷淡なぶん、最愛の相手にはド甘く構い倒します。本人は自覚してません。まぁー、とりあえずマルガリータのげんのとおりでございます。独占欲の顕示です。牽制ですね、カルミレッリとかカルミレッリとかカルミレッリとか?


 とりあえず昔の原稿では劇場の舞台への入場の形式とか一切ナニも触れていないので。まあ記憶を辿りつつも矢張り自信はないため動画を見まくりました。色々と検索もしました。

 アメリカン・スタイルの、主に管楽器奏者は舞台上で軽く復習さらいながら開演を迎えるということは初めて知って、ぶったまげたんですけど。「ええな~♪、この破天荒な感じ!」と思って面白かったんで追加しました。いやぁ自由の国ってのは、すげぇですわ。

 まあ、緊張を和らげたり、楽器の管本体の温度を上げて演奏中と同じ音程と質を作って整えておく必要があったりと、意味はちゃんとあるんですけどね。やりすぎると管内部に唾が貯まって、それはそれで難儀なんですけど。

 入場時、指揮者がいる場合はソリストの後に登場するのですが、今回はコンマスが指揮も兼ねるから、まぁいっか、ということで。集一だけ単独登場としました。フルオーケストラだと前方に余剰空間がないときはヴァイオリン奏者たちが道を開けてくれるそうです。その経路が好きな指揮者も居たりなんかして、ステージマネージャーからは前方の経路で出てねって言われていたのに奏者たちのほうに進んで来ちゃって、足音で察したヴァイオリニストたちが何食わぬ顔をして避けるのだとか。面白いですね。


 あ、そういえば〝通し稽古〟のルビについて。

 以前は省略語である〝ゲネプロ〟としていましたが、第7場では略さずに〝ゲネラルプローべ〟としました。理由は結架視点の叙述文であるから、です。会話のときは彼女もゲネプロと口にします。共通語の認識ではゲネプロという単語ですからね。まあ無駄な細かさかもですけども(汗)。お気づきの方もいるとは思いますが、単語の発音などは、登場人物や場面によって変えております。コレ偏執こだわり


 色々と曲について書いていく中で、作品の成立時の歴史的背景なんかも書くことになってしまって、またもやインターネット検索、書籍の情報チェック、CDの解説書いくつかを読み込みしました。あー疲れた。曲のイメージからカルネヴァーレとか単語を出しちゃうから、調べちゃうし、調べたら調べたで興味深いことを知ってしまって、つい文内に出しちゃうし。芋づる調査ですわ。

 アルビノーニのことも、また書いちゃいましたね、好きなだけに。

 富裕な家庭で立派な家業のある生活に困ってない作曲家って、ちょっと珍しいと思うんですよ、特にこの時代。そこがまた主人公たちにカブるというか。だから出したくなりまして。


 そう言えば、トリノ王立劇場。

 例のチュー学聖のときに入手したイタリア解説書籍では、客席数が1,800なんですよ。んで、一応、なんとなく、このたび改めてインターネット検索をしてみました。

 1740年のオープン時は〝about 2,500 Seats〟らしいです。えっと……現在より桟敷席が多かったのか……?

 ──で、いま。1,500って出てくるけど、これ別の都市の王立劇場じゃないだろうな……トリノ・レージョ劇場で調べるとウィッキーせんせーは〝2,500〟って仰ってるぞ創設時の数字だろうか……でもって別の書籍情報には火災後の再建時2,000って載ってるけどなんなの? どれ? 少なくとも2001年時点で幾つ? まーえーわ、およそ2,000、で いーや‼︎


 ──もしかして、1,500席ってのは、大劇場じゃなくて小劇場のほうだったんですかね……っていうかさぁ小劇場があるなんて、いま知ったぞコンちくしょう。その画像が特定出来ないもんで、もう大劇場らしきホールを描写しちゃったんですけど……いや似た造りかもしれないケドでも怖い。カッフェも2つあるらしいぞマジかぁあぁもーえーわぁ。場内見取り図とか見つからないしっ!


 そしてホールの数って幾つなの王立劇場。トリノ冬季五輪のときにオペラ作品4つを公演したってあるけど真逆まさか4つもホールがあるわけじゃないよなマジか? あとスタッフは380人ほどだそうで、それって業務のどこまでを括ってるんだろう清掃とか備品管理とかも含めていそうだよね頭痛い。


 ……やっぱ省けば良かったかな……???

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