第16話 闇に羽ばたくへの応援コメント
黒い翼! 黒なのですね〜。
初対面のスケーティングを見て「黒」の翼を見た彼女の心の中が、今までの経歴とリンクしているのか興味深いです☆
作者からの返信
愛宕さん
コメントありがとうございます!
そうなんです、美優が刀麻に見るのは「黒、闇、悪魔」です。
これは、第二章の洸一が刀麻に「白、光、神(の子)」を見ていたのとは極めて対照的です。
第2話 六練の悪夢、氷上の魔への応援コメント
心の奥、中心点から目を逸らすな。
腹にきました。名言。これを携えて、今日は出勤しようと思います。
作者からの返信
味噌さん
コメントありがとうございます!
心の奥…味噌さんの「中心点」には何があるのでしょう。
お仕事お疲れ様です。頑張ってください。
編集済
第17話 Childhood's End への応援コメント
第一章が終わりまして、次回からは新しい主人公(?)ということで、キリが良さそうなのでレビューをさせて頂きました。
今章の、特にラストの解釈ですが、自分としては比較的明るいものとして捉えました。
目に見えない怪物という妖精、そして作品説明やコメントの返信などを読み、色々と解釈はあるものの自分なりの考えもまとまりました。
失ったもの、あるいは捨てたものは無邪気さ、意思なきゆえに無限であり、どこまでも成れる可能性があるもの、何にも成れないかも知れないもの、そういう幻想的で無定型で故に神にも匹敵しうるものを敢えてやめて、地に足を付けて、どこにでもあり触れた男女として向き合ったのかなと思いました。
実は神を人に堕とすというのが自分の作品の裏テーマでもありまして、何かそんなことを考えてしまいました。
作者からの返信
アクリル板さん
第一章、お読みいただきありがとうございました。
また、素敵なレビューもいただき、感無量です。
ラストの解釈は読者によって分かれるようですが、アクリル板さんは「比較的明るいもの」として捉えてくださったとのこと。
私(作者だってone of them…)としても、どちらかといえば、おおむね明るいものとして捉えております。
ただ、取り返しのつかないものを失った、という一点を除きますが…(これに関しては、一章の段階では何のことやらと感じられると思います)
大変言語化し難いものを、こうして精密に文章にしてくださったこと、感謝致します。
「Weather」には神を人に堕とすという裏テーマもあるのですね。ますます興味が湧いてきました。(天人地姫のことかな、と推測していますが、もっと慎重に読んでいきます)
第24話 雷光、オンアイスへの応援コメント
連続投稿あいすみません。
今回のお話で一番興奮しました。
雷君の立てた戦略が、びしびし決まっていくのが気持ちいい。
スタートのピストルも遂に見えたし。
雷君の主観で描かれているが故の、心地よさ。
作者からの返信
味噌さん
ありがとうございます!
ここは四章のピークの場面ですね。
最初の「氷に光が映るのが見える」とうまく繋げられてよかったです。
書いていた時は本当に偶然繋がったのですが、今思うと雷に導かれたのかもしれません。
最後まで読ませて頂きました。
一気に読むことも出来たのですがきちんと感想まで書きたくてゆっくり読ませて頂きました。
最初は氷上のスポーツという所にシナジーを感じながらスタートし、間で天上さんのエッセイを挟み。
おぼろげに天上さんの輪郭が見えながら、読み終えました。
読み終えたので作品に対する感想を書くべきなのですが、それ以上に天上さんの人生の何分の一かを垣間見た、それ程のものを見ました。
小説に対する並々ならぬ情熱、他作品への尊敬、羨望、自作品への葛藤。
満たされることのない渇き。
声にならない叫び。
内に秘めた女性的な部分と男性的な部分と。
最初にシナジーを感じた事が失礼にあたるのではないか、と思う程に小説に対する想いを感じました。
世の中に認められる程の作品を書き上げる為に、書き上げた人々は、その魅力に取り憑かれた人々は、一体何を何処までこの世界に捧げてきたのでしょうか…。
そんな事まで今は考えるようになりました。
天上さんが世の中に認められて欲しいと思う一方で、ご自愛下さい、そう願います。
本当にお疲れ様でしたm(_ _)m
作者からの返信
上ノ下さん
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
元スピードスケーターであり現カーラー(この呼称、上ノ下さんに出会って初めて知りました)でいらっしゃる上ノ下さんに嬉しいお言葉をたくさんいただき、何度も救われる気持ちになりました。
中でも第二章に付けていただいたコメントなどは、私の小説以上の豊かなエモーションが含まれていて、本当に感動しました。
私はスケーターではないので、スケートを題材に小説を書くということに対して、リアリティを捏造しスケーターの大切なものを掠め取っているのでは、という後ろめたさを常に抱えています。
そんな中、上ノ下さんにかけていただいた言葉にどれだけ救われたか…
書き続けてもいいんだよ、と背中を押された気持ちでした。
エッセイでは生活感を漂わせ、生々しい本音を吐露したりして、お見苦しい面を曝け出してしまい、大変失礼致しました。
精神の健康とのバランスを取りながら、創作と向き合っていきたいと思います。
これから公募がいくつか控えているので、長期戦になりますが、納得のいくものを書けるよう頑張ります。
上ノ下さんの小説も、引き続き楽しみにしています。カーリングの試合報告も。
本当にありがとうございました。
第12話 Wind from the Northへの応援コメント
インパクトのある出会い☆
確かに、上毛線・両毛線へ置いてもらうなら文字だけだと‥‥‥ね(笑)
彼女の別の一面が垣間見れました。少しずつ人物像を作り上げていく構成って好きです。
作者からの返信
愛宕さん
コメントありがとうございます!
この出会いのイメージはかなり初期の段階からありました。
それにしても、いくらなんでも文字だけの張り紙って、小説とはいえちょっとひどすぎますね笑
そりゃあ見てもらえないわ、という…笑
少しずつ明らかになる人物像、今後も楽しんでいただけたら幸いです。
第23話 このレースだけはへの応援コメント
やった。ちょっとだけ里紗ちゃん、登場。
こういうの、うれしいです。
主役ではないけれど、そこにちゃんといる、っていう。
そして、群馬の県庁所在地は、高崎じゃないのか?
家人に聞いても、「わからない」だそうです。
がんばれ、前橋。
作者からの返信
味噌さん
コメントありがとうございます!
ちゃんと繋がってる感、出ていたら嬉しいです。
とはいえ、この時点では刀麻はたいして覚えてない、という冷酷さですが…。
群馬の県庁所在地は前橋です。
高崎は交通の要所でもあり、前橋よりも栄えていて人口も多いです。
次の五章の主人公、霧崎洵はまさに前橋に強い愛着を抱いているキャラです。
第12話 STEP IN THE DAY(後)への応援コメント
ほっこりしてしまいますね。
キャプテン翼のくだりも面白かったですし、
『シバちゃんは氷の神様だもん』という言葉に心があったかくなりました。
文章が優しくて素敵です(*^^*)
作者からの返信
白藍さん
コメントありがとうございます。
キャプテン翼のパロディは、完全に私の趣味です笑
この二人は漫画の貸し借りをよくしているという裏設定があります。
四章は、全章で一番優しい語り口だと思います。雷が一番刀麻に対して優しい気持ちを持っているので(それこそ一章の里紗よりもずっと)
第2話 霧崎洵のコーチへの応援コメント
手を「斬り裂き」さんが霧崎くんのコーチ‥‥‥というリンクまで仕掛けていたのか深読みまでしてしまいます☆
作者からの返信
愛宕さん
第三章に突入していただき、ありがとうございます!
切り裂き→霧崎というのは、本当に洵の命名の由来になっているので、あながち深読みではありません。鋭い!
第12話 Wind from the Northへの応援コメント
この辺のやり取り、なんか好きですね。リズムがいいと思います。
作者からの返信
サンダルウッドさん
コメントありがとうございます!
実はこのやり取りの場面は、かなり初期の段階からありました。
あまりひねったりせず、割とこんな感じの流れがスッと思いついた覚えがあります。
編集済
第9話 Escape to space、あるいは世界の中心への応援コメント
シヴァという名に芝浦ともじる以外の不穏さを感じていましたが、思いの外幻想的な展開でした。
ただ、そこに夢ではなく不安さを覚える主人公となると、辛い展開も待っていそうで先が読めないですね。
作者からの返信
アクリル板さん
お読みいただき、ありがとうございます。
シヴァは破壊神でもありますからね。
この第9話で、ただの少女小説やフィギュアスケート小説とは違うことを打ち出したかったので、幻想的な雰囲気が伝わって良かったです。
ここで里紗が感じているのは、ダイレクトな“死”の不安、あるいは別宇宙を垣間見てしまったことによる狂気の片鱗なのです。
第28話 リンクに一礼への応援コメント
洸一くんの演技は、ステップとエッジワークを中心に注目したいものです。と、思わせるような滑らかで美しい曲線を表現する筆使いの第二章でしたね。新たな一歩に乾杯☆
作者からの返信
愛宕さん
第二章、お読みいただきありがとうございました!
洸一が命を賭けてこだわるステップとエッジワークの深さが少しでも伝わったら幸いです。
続編で、洸一の今後も書いてみたい気がしますね。
第27話 おばあちゃんへの応援コメント
群馬と言えばスバル! レガシィのチョイスに称賛です☆(そこっ?・笑)
作者からの返信
愛宕さん
ああっ、そこ、地味にこだわった箇所です!
気付いていただけて嬉しいです、多分指摘されたのは初めてです。
ありがとうございます!
第25話 ダイヤモンドの在処への応援コメント
流れに乗り、思いとは裏腹に自然とジャンプしたことで、なんとなく壁が取り払われたような気がします。スケートが好きなんだなぁと思わせるエピソードですね☆
作者からの返信
愛宕さん
ありがとうございます!
まさに仰る通りで、ジャンプを跳ぶつもりがなかったはずが衝動で跳んでしまったところが、ずっと張っていた洸一の膜が一つ破られたということになりますね。
第23話 Skater in the Darkへの応援コメント
大理石のパネルがある烏川の橋(国道近く)って、どこだろうって色々と候補に出している愛宕です☆ (結局、わからず終いですけど・笑)
作者からの返信
愛宕さん
コメントありがとうございます!
ここは、聖石橋です。(おそらく、高崎駅から一番近い橋)
私自身高崎に住んでいた頃、ここから見える烏川と榛名山をはじめとした山々の風景が好きで、こうして自作に登場させられたことを嬉しく思っています。
編集済
第4話 野辺山合宿(2)への応援コメント
先般は応援コメントありがとうございます。
洗練された文章と、氷の冷気が伝わってきそうな雰囲気をじっくり味わいながら拝見しております。
みずみずしい表現に、十代を再体験させてもらっているような気持ちになります。
続きも楽しみに拝見させていただきます。
作者からの返信
丹寧さん
コメントありがとうございます。
丹寧さんのような卓越した筆力をお持ちの方に読んでいただくのは、身が引き締まる思いです。
十代を再体験しているような気持ちとのお言葉、本当に嬉しいです。
私自身、この小説を書きながら、揺れる思春期の心を思い出し、随分と翻弄されました。
引き続きお付き合いいただければ幸いです。
第7話 これってデートじゃんへの応援コメント
刀麻ってスピードじゃないっけと思ったらフィギュアもやるんですね。
ちなみに、もともとのフィギュアはその名のとおり氷上に図形を描く競技だったそうですね。
作者からの返信
アクリル板さん
ありがとうございます。
そうなんです、刀麻はスピードとフィギュアの二刀流です。
この小説はフィギュアがメインですが、第四章だけスピードスケートの章になっています。
>フィギュアはその名の通り氷上に図形を描く競技
よくご存じで!!
元々はそこから派生した競技で、後に今のように音楽に合わせてジャンプを跳んだり踊ったりという方に発展していったようですね。
この「図形を描く」コンパルソリーというフィギュアの一面は、第二章でスポットライトが当てられます。
第6話 氷神への応援コメント
聞くのはそれかってあたりが、却って分かっていそうな感じで良いですね
これはもしや二人に挟まれる展開かという予感がします
あと、どうでも良いようなところですが、霧崎の「何? 」という台詞に余分なスペースがありました
作者からの返信
アクリル板さん
お読みいただき、ありがとうございます。
そうなんです、詳細は第五章(霧崎洵が語り手の章)で明らかになりますが、この前に洵は刀麻の“ある何か”を目撃しているのです。
まだまだ先が長いのですが、お付き合いいただけたら幸いです。
>二人に挟まれる展開
鋭いご指摘です。
実は、本当に二人に挟まれるのは里紗ではなく、読者諸兄です。こちらも、第五章で明らかになります。(いちいちもったい付けてすみません)
スペースのご指摘ありがとうございます!
校正ミスです。全く気付きませんでした。
助かりました。
第5話 宙吊りのスカウトへの応援コメント
天上さんの描写力には毎回唸らされています。このまま書籍化されて欲しいです‼️
この年齢ならではの微妙な距離感というか心理というか、そういった描写が非常に心に響きました!
応援しています(*´ω`*)
作者からの返信
白藍さん
ありがとうございます!
書籍化されてほしい、何と嬉しいお言葉…!!
恐縮です、将来そうなれるよう精進します。
思春期の少年少女の感情の機微は、自分自身では二十年以上経った今でも、書き続けていきたいものの一つです。
胸のどこかに、あの頃の感情が凍結されたまま残っているのかもしれません。
時代遅れにならないよう、世情のチェックも怠らずいきたいです。
編集済
第25話 Penetration/Metamorphosisへの応援コメント
何となくラスボスの正体が見えて来ましたね(^_^;)
そっちか!?
って驚き。
この回の4回転の話。
フィギュア全く知らない私が、トーマの回転のイメージだけは伝わりました。
天上さんの表現と想像力がダイレクトに伝わりました。
トーマはスピードスケートの「途中」にジャンプ挟んでます?
スピードと遠心力をそのまま回転にしているような4回転。
フィギュアスケートって爪先のギザギザ使って、その点に体重乗せてグリップ持たせて飛ぶと思ってましたけど、トーマ君は左足のエッジで飛ぶイメージですかね?
※違ってたらごめんなさい。
物凄いスピードで飛んでるんですね。
恐ろしい子((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
でも、天上さんの表現したいもの、なぜトーマがスピードスケートやってるか?
その意味が分かった気がします。
これは確かに別次元の存在。
例えればかつてソフトボールやってた人間がカーリング始めて、腕の力だけで思いっきりストーン弾いてくような。
いや、それ型破りすぎるでしょ?
それ、カーリング?
…みたいな。
霧崎君の気持ちがわかりました(^_^;)
作者からの返信
上ノ下さん
ありがとうございます!
そうなんですよ…第五章は、刀麻と洵の関係性がくるりと逆転する章なんです。
刀麻の四回転の描写を褒めていただき、ありがとうございます。
やー、実はここ、100%ハッタリなんですよ…
私はスケート経験者ではないので、スケートの描写にリアリティを持たせられない分、論理の整合性を取るよう意識しました。
実は、ジャンプイメージのスパンを長く持って、ストレートに抜けていくまでが四回転だ、という岩瀬の言葉って、精神論でしかないんです。
でも、言葉の上では破綻がないので、結果として、スピードスケーターでもある刀麻の特性にピタリとハマったんだと思います。
この一点にまで持っていけて、ラッキーでした。
(しかしこういう書き方には作家としての未来はあまり無いので、何とか次のフェーズへ移行したいところです)
刀麻が飛ぶ四回転はサルコウなので、トウピックではなく、エッジでえぐるように飛ぶ感じです。刀麻との相性が良いんでしょうね。
それにしても、上ノ下さんの「スピードスケートの途中でジャンプ挟む」という表現で、改めて刀麻を見てみると凄まじいですね…。作者の私が、一番唖然としております。
ソフト経験者がカーリングやったら、手投げでもかなりの破壊力がありそうですね。確かに型破りです。
きっと、洵の目の当たりにした衝撃もそんな感じだと思います。
反則だろ!という。
第8話 消えた闘志への応援コメント
170cm近い身長で45kgは瘦せすぎですね(笑)50kgでもどうかと思います。モデル体型ってやつですか。
スケートとかはある程度軽いほうが演技しやすそうな気がしますが、ジャンプとか結構激しい動きも多いようなので軽いほうがいいとも言えないんですかね。
作者からの返信
サンダルウッドさん
コメントありがとうございます。
そうなんです、痩せすぎです。
完全に病気です。
女子のフィギュアスケートには、摂食障害を発症する選手が少なくありません。
わずかな体重の増加が技の精度や見た目の美しさに影響するため、体重コントロールに強迫的になってしまうようです。
観衆から見た良い体型というものは、彼女達にとっては実は極限まで厳しく削ったものなのではと懸念しています。
第15話 Immigrant Songへの応援コメント
砂金のような粒子って素敵な表現ですね。選ばれた者、その域まで達することができた者にしか見れないような尊さが感じられます☆
作者からの返信
愛宕さん
ありがとうございます!
この辺りの表現はものすごく慎重に、繊細に言葉を選びました。
洸一に見えている金色の粒子は、第五章で洵にも見えるものなのですが、その際の表現がだいぶ異なります。
洸一は「砂金の粒子」と、さも尊いモノに感じているようですが、果たして洵は…?
まだ先の話なのですが、頭の隅に留めていただけたら嬉しいです。
第6話 Me,I'm not.への応援コメント
>どんなに仕事に誇りを持っていたとしても、三十過ぎて学生でも勤まる仕事を肩を並べて行うのは、惨めに感じてしまうものだ。
これはよくわかりますね。
私の職場にはよく介護等体験とかの実習生が来るんですが、早稲田とかいい大学の子はさすがにのみ込み早くて、数日でも十分戦力になるんですよね。あと学生じゃないけど、大手企業(保険会社とか)の人をボランティアで数時間迎えたり。
そういう人たちには内心では見下されているか、そもそも彼らの眼中にすらはいっていないんだろうなと思いつつ、学歴"だけ"なら自分もお前らといい勝負のはずだぞという矜持を支えに日々を乗りきっています(笑)
作品と関係ないことですいませんが、2回目読んで変わらず共感できることだったので。
作者からの返信
サンダルウッドさん
ありがとうございます!
共感いただけて嬉しいです。
実はここ、私自身の実体験が非常に色濃く反映されている箇所なんです。
私は出産前までずっと塾講師をしていたのですが、塾には大学生のアルバイトがたくさんいて、彼らと一緒に肩を並べて仕事をしていると、時々すごく惨めな気持ちになるんです。
仰る通り、有名大学の子は教えるのもうまく、若いから生徒からのウケも良くて、当時は彼らを尻目に「私、何やってるんだろ…」とネガティブモードに入っていました。
今復帰しても、またあんな風に仕事ができるかと言われると、かなり不安です。メンタルが持つか、という意味で…。
第10話 Contactへの応援コメント
愛宕もコンタクトレンズ挫折派です。
この涙の表現は十二分に理解できます。マジで怖い(笑)
その空間の中にレディオヘッドが流れているのがシュールですね☆
作者からの返信
愛宕さん
コメントありがとうございます!
愛宕さん、コンタクト挫折派ななのですね…!
私は今は大丈夫なのですが、つけ始めの頃は怖かったですね。
理解できると言っていただけて本当に嬉しいです。
ちなみにここで流れているレディオヘッドは“No Surprises”です。
MV自体が、実はこのシーンの元ネタになっています。
第5話 兄と妹への応援コメント
>陸で生じた感情を全てエッジに封印し、氷上で堰を切ったように解放する彼のスケート
こういう感情、いいですね。氷上の上でのみ素直な自分になれるというかなんというか。
刀麻も一見するとそんな感じではありますが、彼の場合は生理現象のごとく当然の行為として氷上で滑っているような印象があるので、また少し違うのだろうなと。
あと、"バリエ"ってフィギュア用語であるのかと思いましたが、どうやら普通に"バリエーション"の略っぽいですね(笑)
作者からの返信
サンダルウッドさん
ありがとうございます。
そうなんです、洵は氷上にいる時だけ、自分のアイデンティティを強く感じることができるのです。
そして、洵はそれに自覚的ですね。
一方刀麻は、スケートが当たり前すぎて、極めて無自覚です。
この二人の対比が、第五章で浮き彫りになりますね。
バリエはバリエーションの略なのですが、こうして略すること自体がバレエやフィギュア特有の語彙のようになっていると思います(推測)
編集済
第1話 神様ヒーローへの応援コメント
第4章、のっけから好きになれそうです。
けれんのない、素直な語り口が気持ちいい。
芝とシヴァをかけているの、今頃気づきました。
不覚。
作者からの返信
味噌さん
ありがとうございます!
第四章の語り口を褒めていただけて嬉しいです。
この章はとにかく素直に、話し言葉に近く、というのを意識して書きました。
そうなんです、掛けてます!
でも、普通に気付かない人の方が多いと思います…笑
第4話 2018世界ジュニア選手権(録画)への応援コメント
>苦手なトリプルアクセルが両足着氷になってしまったけれど、転倒しなかったので御の字だ。
転ばなければいいってものではないんですね。
今YouTubeで適当に検索して女子選手(伊藤みどり)のトリプルアクセル映像を観たら、確かに片足で着氷してました。見ばえとしては片足のほうが良いんでしょうね。
作者からの返信
サンダルウッドさん
コメントありがとうございます。
そうなんです。
フィギュアスケートのジャンプの基本は、片足で跳び、片足で降りる、です。
その際の跳び方や降り方にも細かい決まりがあり、そこから外れると減点されてしまいます。
軸を保つ、というのが美しいジャンプの条件なので、必然的に片足着氷がベストということになっているのだと思われます。
編集済
第24話 この世全ての氷ごとへの応援コメント
金の靴と銀の靴、両方選ぶことが面白くないのは周囲の人間たち。
有象無象の、男か女かもわからない、気持ち悪い声たち。
心の深層にまで届くプレッシャーって、いつもこんな風にのしかかる。
美優さんだけが、靴を二組持つ刀麻を理解したんですね。
そして、刀麻は、初めから、直感的に、美優さんの傷のことを知っていた。
かけがえのないタッグの誕生に感動しました。
二人の活躍、期待してます。
あ、次は新章だ。美優さん、登場するのかな。
作者からの返信
味噌さん
第三章、お読みいただきありがとうございました!
そうなのです。
美優だけが、闇を抱える“ルシファー ”としての刀麻を理解できるのです。
この童話をもとにした金の靴と銀の靴のエピソードは、この作品を描く原点でもあります。
金の靴と銀の靴が具体的に何を指すのかという点については、読者一人一人に委ねますが、「どちらも諦めない」という「選択の拒否(あるいは超克)」が刀麻の本質なのです。
この二人は、今後一つ飛んで、第五章に出てきます。
その際どのような印象を抱くか、確かめていただけたら幸いです。
第3話 野辺山合宿(1)への応援コメント
「らしさ」を失うことが正解と信じる者たちと疑問を感じる者たち。どちらにも傾かず、己の信じる道を選んだトーマくん。別の立ち位置から感じた綴りで、前章のインパクトが薄れず更に強くなっている印象を受けます。
そして、双子の妹のカミングアウト。前章→今→これから、と上手く絡み合った展開になってますな☆
作者からの返信
愛宕さん
コメントありがとうございます!
そうなんです、第二章では秩序や決まりを重んじるスケーター(洸一や、榛名スケート部の選手たち)と、我が道を行きながらも子供のままではいられないと生き抜いていく方法を模索する刀麻という対比が為されます。
引き続きご注目いただけたら嬉しいです。
洵の双子の妹カミングアウトに気付いて下さり、ありがとうございます!
さらっと流していますが、大変重要なキーパーソンです。
第1話 エッジは刃物への応援コメント
>スケート靴の数だけ孤独は存在する
カッコいい表現ですね。的確という気もします。
上武大、そういえば先日伊勢崎のほうまで用事で行った帰りの電車(上野東京ライン)から見えましたね。めっちゃ田畑に囲まれた田舎だったような記憶があります(笑)
作者からの返信
サンダルウッドさん
コメントありがとうございます!
伊勢崎に行かれたとツイッターで仰ってましたね。
上武大、すごく田舎にありますよね。こんなところに大学が…!という感じの、、、
群馬は基本的に車社会なので、駅前もあまり栄えていない気がします。
第1話 Languageへの応援コメント
いつだって裏切る隙を窺っているという部分が意味深ですね。締めのフィギュアスケーターではないという一文にも愕きました。上手そうなのに。裏切りと何かしらのリンクが張られているのかなとも妄想できます。氷上だけに☆
作者からの返信
愛宕さん
第二章突入、ありがとうございます!
一章で読むのをやめてしまう方が多いので、大変嬉しいです。
そうです、いつだって裏切る隙を窺っている…氷は決して容易く手懐けられるものではないのです。それとどう向き合っていくかが、本章のテーマです。
どうリンク(傍点打ちたい)しているか、愛宕さんの目で確かめていただけたら幸いです。
第1話 傷跡への応援コメント
いよいよ、この物語の核心、ラスボス、(と、勝手に思ってます(^_^;))霧崎君の話に入らせて頂きます。
昨日はカクヨム通信の件、教えて頂きありがとうございました。
そして我が事のように喜んで頂き恐縮です。
この「氷上のシヴァ」に“スポーツ”のタグが付いていたらきっと紹介されていたはず。
それが残念です。
自分の作品が紹介されるとか微塵も思ってないのでカクヨム通信、全く読んでませんでした(^_^;)
教えて頂かなかったら永遠にスルーしてました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
作者からの返信
上ノ下さん
第五章突入、ありがとうございます。
そうです、洵はラスボスです!
しかし、ここから先を読んでいくうちに、実は本当のラスボスは洵ではなくアイツの方だった…!と思って下さるといいなと勝手に思ってます(自らハードルを上げていくスタイル)
カクヨム通信のこと、気付いていただけて良かったです!
(お節介かなとも思ったのですが、お知らせしてよかった…)
第17話 Childhood's End への応援コメント
こういう道の選び方もアリですね。前途多難は想像できても、本当の幸せを得たような気がします。彼が選んで彼が決めたこと。素敵です。愛宕からもリボンナポリンを一年分進呈したい気分です☆
榛名のスワンは乗ったことがなかったです。中心部の揺れを味わってみたいかも(笑)
作者からの返信
愛宕さん
第一章、お読みいただきありがとうございました!
こういう選択、アリと言っていただけて嬉しいです。
何かを選ぶとは、何かを捨てることです。
「選択」はまさにこの作品の重要なテーマの一つですが、注目して下さったのは愛宕さんが初めてかもしれません。
榛名のスワン、めちゃくちゃ揺れます…(取材で行きました)
湖が広く澄んでいて、水面を見つめていると吸い込まれそうで、結構怖いです。
編集済
第25話 僕はスケートをやめないへの応援コメント
第四章読ませて頂きました。
先にお礼から。
私の作品に☆を頂きありがとうございました。
最後、二人が肩を抱き合いながら、滑走している姿が目に浮かびました。
スタート前の一瞬の無音、氷を削る音、コーナー抜けてぐんぐん加速する感覚が思い出されました。
一応経験者の私はこの章が一番分かりましたし、共感できました。
リアルです!
作者からの返信
上ノ下さん
第四章、お読み下さりありがとうございました。
最後の肩を抱き合い滑走する場面は、平昌五輪の小平奈緒選手と李相花選手からインスピレーションを得ました。
平昌五輪で一番感動したシーンかもしれません。
スピードスケート経験者の上ノ下さんに、スケートの感覚を思い出したと言っていただけて、本当に嬉しいです。
経験の無いことを書く際のリアリティの悩みはこの先ずっと付いて回ると思いますが、少しでも現実に近付けられるよう、精進していきたいです。
私信なのですが、先週のカクヨム通信第105号で、スポーツタグ作品ベスト10に上ノ下さんの「最後まで、Yes。」が紹介されていましたね!
名前を見た時自分のことのように嬉しかったです。
(ちなみに私の作品はスポーツタグを付けていなかったため、完全に蚊帳の外でした…笑)
第27話 おばあちゃんへの応援コメント
そういえば入江瑞紀については、最後まで読んでもよくわからないままでしたね。
続編とかあるなら、彼女のことを掘り下げたエピソードも読んでみたいかなと思います。
作者からの返信
サンダルウッドさん
コメントありがとうございます。
入江瑞紀がよく分からない存在のままとの感想は非常に的確です。
彼女のことで客観的に分かることは、
①五輪で金メダルを取った後引退したこと
②それとほぼ同時に妊娠・結婚をし、刀麻を生んだこと
③刀麻を生んでから徐々に精神的に不安定になっていったこと
④何らかの重い病で、北海道から群馬の病院に転院したこと
⑤自分の病は“◯◯”(第五章で明らかになる世界の中心の名前)のせいだと思っていること
⑥周囲(刀麻を除く)はそれをただの「せん妄」だと思っていること
のみです。
第五章の洵による推察は、あくまで洵個人の偏った考えであり、「信頼できない語り手」のものにすぎません。
続編では、入江瑞紀の出番は一気に増える予定です。頑張って書きます…!
力作でした。解釈が読む方によって様々になりそうなラストでした。
私は、出てくる音楽や映画に想いを重ねながら、楽しませていただきました。
フィギュアスケートをテーマにして、これだけ、詳細に描いた小説は、貴重だと思います。
素敵な作品をどうも有難うございました。
後書きは、明日、読ませていただこうっと。
作者からの返信
風梨さん
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
大変長い作品にも関わらず、ここまでお付き合いいただけたこと、感謝しかありません。
解釈を読者に委ねるオープンエンドを目指した物語でした。
が、今読み返すと、あまりにもオープンで、物語の骨格の強度が足りないかなとも思います。
それでも、風梨さんのようなフィギュアスケートや舞台芸術がお好きな方に楽しんでいただけたのなら、書いた甲斐がありました。
あと、些末なことですが、後書きを本当に“翌日”に読んで下さったのは、リアルタイム組の方々を除けば風梨さんが初めてかもしれません笑
いつ読んでいただこうと構わないのですが、それでも嬉しかったです。
重ねて御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!
編集済
第24話 ジャンプの言明への応援コメント
フィギュアも体操などにしても、採点方式の協議って、技の難易度や採点方法も目まぐるしく変わるので、小説にするのも大変だと思いました。
女子は、少し前にはトリプルアクセルが不器になったのに、今は4回転が必須だったり…。
選手の苦労は、それ以上でしょうが。
作者からの返信
風梨さん
コメントありがとうございます。
フィギュアは毎年毎年変わりますよね…かと思えば今年のように、やっぱり戻します、となったりするし…(ルッツとフリップの基礎点、、、)
フィギュアの小説を書く上で、どのシーズンのルールを基に書くかというのは本当に重要なことだと思います。
しかし、一番大変なのは毎年リアルタイムで翻弄される選手ですね…頭が下がります。
翌日読んでもらいたい、ちっともささやかじゃない後書きへの応援コメント
最後まで楽しく読ませてもらいました。
個人的に印象に残るのは、この後書きの内容とも関係する話ではありますが、一つひとつの表現にすごく気を配っているという部分でした。
台詞、地の文問わず、考え抜かれたワードが選択され、それらが無駄がない感じで配置されている……とでもいうべきでしょうか。
真っ白な紙の上に、全てを書き込んで埋め尽くすのではなく、読む側に想像し、考える余白をあえて残すような文章には、度々感嘆しながら読んでいました。
それでは改めまして、完結おめでとうございます。
作者からの返信
冬野さん
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こんなにも長い作品に最後までお付き合いいただけたこと、本当に感謝でいっぱいです。
言葉に無駄がないと言っていただけて嬉しいです。
…が、今読み返すと、やはり作者としてはそこかしこに綻びが見受けられます…笑
そういう後から出てくるほつれのようなものも含めて小説なのかな、とも思います。
言葉を手綱でコントロールすることと敢えて手放して自律性に任せてみること…一見不可能なこの二つを両立させていくことが、今の私の目標です。
これからも頑張ります。
本当にありがとうございました!
第26話 ヴァルハラへの応援コメント
>言葉にしなければ伝わらない気持ちと、言葉にしたら消えてしまう気持ち。
二つを同時に、俺は抱き締める。
この部分、いいですね。
日常、こういう風に両方を味わえるor提供できる機会はあまり多くないような気がするし、二つを得る前に関係が自然消滅してしまうことの方が多いかもしれません。
でも、もし一方しか表現できない可能性が高いとすればどちらを優先すべきか、あるいは優先したいか。そんなことを考えながら行動することが大切なのかなと思いました。
作者からの返信
サンダルウッドさん
コメントありがとうございます!
あー、そこ!
実は書いている途中訳が分からなくなって、ほとんど感覚で書いた部分です。
ずっとそれでいいのかな…と心に引っかかっていました。
良いと言っていただけて救われる思いです…笑
シュレディンガーの猫じゃないですけど、心にあるうちは矛盾する二つの要素があたかも両立しているように感じられるのかなと思います。
不確定なものを敢えて不確定なまま心のうちで抱きしめる…
しかし常にそうというわけにもいきませんよね。どちらかを身体的に示す、という必要性に迫られる場面ではどのように振る舞うべきか…私も真剣に考えています。
第11話 宇宙を全部への応援コメント
これはこれは! 面白い発言が飛び出しましたね。
素敵な相乗効果を期待したいものです☆
作者からの返信
愛宕さん
コメントありがとうございます。
二人の相乗効果がどんなものになるか…この後かなり感覚的かつ難解な表現が続くので伝わるか不安なのですが、確かめていただけたら嬉しいです。
第9話 Escape to space、あるいは世界の中心への応援コメント
キャンデロロ(古い)を見た時から、フィギュアというジャンルそのものがファンタジーなんだろうなぁという印象を抱いてました。文字だけで、そのイメージが膨らむ筆力にウットリです☆
作者からの返信
愛宕さん
コメントありがとうございます。
キャンデロロ懐かしいですね!
三銃士が好きでした。
氷の上で何かを演じたり表現したりするので、ファンタジー要素は強いと思います。
文字でイメージが膨らむと言っていただけて大変嬉しいです!
編集済
第17話 お前の世界への応援コメント
毎度読みながら思うのですが、この『芸術に携わる者としての悩み』……もしくは、『人が抱えているジレンマ』とでも言える部分を的確に掴み取って、それを読みやすい筆致で話の中に溶け込ませる表現力が素晴らしいです。
今回の話のように、選曲の段階から感じるプレッシャーや、自分が何を表現して、何をなして、どんな自分でありたいのかって悩みは、個人的にも共感する部分が多々ありまして、印象に強く残る話でした。
作者からの返信
冬野さん
コメントありがとうございます!
芸術に携わる者の悩み、人が抱えるジレンマ、表現にまつわるアイデンティティ…
いずれも、私個人の体験や実感が反映されているのかもしれません。
(スケートではありませんが…笑)
この小説を書く際に一番意識したのは、「外から持ってこない、中から発生するものを描く」ということでした。
冬野さんがリアリティを感じて下さったことで、そういう姿勢が間違っていないと、自分でも思うことができました。ありがとうございます。
第14話 神殺しのプロトコルへの応援コメント
私も今さら気付きました…。
シバ=シヴァだった訳ですね。
フォームの綺麗なヤツ=タイム伸びる
ですね。
こうしてみると
スピードスケート=陸上
フィギュアスケート=アート(?)
ホッケー=球技もしくは格闘競技(笑)
なんですかね。
本作品を読ませて頂き改めて氷上スポーツを考える機会を頂きましたm(_ _)m
作者からの返信
上ノ下さん
コメントありがとうございます!
そうなんです。
最初に「氷上のシヴァ」のタイトルありきで、シヴァ≒シバから芝浦になりました。
フォームが綺麗でどこもいじれない、というのは確か長島圭一郎選手のエピソードからインスパイアされた記憶があります。
スピードが陸上、フィギュアがアート(体操や新体操あたりが近い?)、ホッケーが球技or格闘技…
こうして対比してみると、カーリングに相当する陸上競技ってなかなか無いかもですね…!
うーん、奥深い。
第24話 Prideへの応援コメント
>星洸一。
生き抜いていくために必要なモノが分かるか。
スケーターを最後に氷上へと駆り立てる感情。
その名前は、プライドだ。
いいですね。プライドだけあっても独りよがりになってしまいそうですが、プライドをまるでなくしては精一杯の闘いが出来ないと思います。それはフィギュアに限らずほかの競技でもそうですし、競技のみならず、人生そのものに言えることでしょう。
>逃げた?
失敗した?
回り道をしただけだろう。
滑り続けていた奴らとは、違う闘いをしていたってことさ。
この部分も好きです。
本章では特に、そういった生きていく上での心構え的な部分や気概などを上手く描かれているように思います。
作者からの返信
サンダルウッドさん
ありがとうございます。
まさに二章の肝といえるこのエピソードにコメントをいただけて、大変嬉しいです。
「氷上のシヴァ」を貫く哲学の一つに、「滑ること=生きること」という思想があります。
彼らが氷上で展開する悩みや苦しみ、戸惑い、喜怒哀楽は全て、そのまま人生に直結するのです。
洸一を氷上に引き戻すには、滑る「喜び」では足りませんでした。
「プライド」という闘争に繋がる感情に気付いて初めて、洸一は氷上に向かうことができます。
実は彼は作中最も自尊心の強いキャラクターなのです。
(それこそ洵よりずっと。洵はプライド以前の段階です。泥臭い生存本能で氷上に縋り付いています)
第25話 僕はスケートをやめないへの応援コメント
シバちゃんは、フィギュアをしている時は、孤高で妖しい雰囲気なのに、スピードスケートでは、優秀なアスリートといった感じがしました。
爽やかなラストが良かったです。
作者からの返信
風梨さん
第四章、お読みいただきありがとうございました!
長い作品にも関わらず、ここまで付き合って下さり、感謝しかありません。
そうなんです。
フィギュアの刀麻とスピードの刀麻、あたかも別人であるかのように書く、というのが最大の課題でした。
フィギュアとは違ったスピードの爽快感が少しでも風梨さんに伝わったのなら嬉しいです。
第1話 妖精の記憶への応援コメント
リボンナポロンってググちゃいました(笑) 凄い気になる!
スケートに鍵盤。ジャンルは違えども、この頃から親しんでいると自然と体も動いてしまうのでしょうね。セッションに合わせて滑っているシーンが素敵です。脳内で浮かびました。
群馬は、愛宕の第二の故郷です。どんなスポットが出てくるか、今から楽しみです☆
作者からの返信
愛宕さん
こちらまでお読み下さり、ありがとうございます!!
リボンナポリンは北海道限定のオレンジ色のサイダーです!
私の大好物でもあります笑
二人のセッションのイメージは、この作品の全章を貫く通奏低音です。
深く印象に残していただけたらと思います。
なんと!
群馬が第二の故郷でいらっしゃるとは!
風景や街の描写にはかなりこだわったので、愛宕さんの期待に沿えばいいなと思います。
第25話 僕はスケートをやめないへの応援コメント
最後の、意識の流れに沿った場面の書き方が印象的でした。
状況の詳しい描写をあえて伏せたのが、コンマ何秒を競う世界の一つひとつの場面を写真のように切り取って見せてくれているように感じました。
そしてここに来て、ある意味初めてオギとシバが対等な……憧れとかの感情を抜きにして、本当の意味で友達になれたような気もしますね。
作者からの返信
冬野さん
第四章、お読みいただきありがとうございました。
こんなに深いところまで追っていただけて、感謝しかありません。
流石、優れた書き手の方は描写の手法に敏感でいらっしゃる…
そうなんです、ここはあえてひたすら雷の意識に沿う描写をしました。
スピードスケートの醍醐味であるスピードの魅力を削がないよう、まどろっこしい状況説明を省きました。
刀麻と雷を繋ぐ友情が冬野さんの胸に刻まれたのなら嬉しいです。
第18話 回帰不能のフライングへの応援コメント
ああーっ、これは、ショックです。
陸上のボルトがフライングで失格した時の衝撃が蘇ってきました。
作者からの返信
風梨さん
コメントありがとうございます。
これは本当にショックですよね…
スピードスケートは二度目のフライングは問答無用で失格なのです。
今調べてみたところ、陸上は一回のフライングで即失格と…!
更に厳しいですね。
ボルトの2011世界選手権がフライングで失格だったようですね。
第12話 STEP IN THE DAY(後)への応援コメント
現在の時点で一瞬見えた子供のような顔から、過去の話に繋げていく運び方が素晴らしかったです。
ただ、このオギだけに限った話ではないですが、刀麻を『氷の神様』のように見てくる場面で、そんな周りの人間からの期待、羨望、憧れのような感情が、逆に押し付けとして刀麻に返ってくるのではないかとも思える話でした。
特に、
「シバちゃんは氷の神様だもん」
「いつだって氷の上で笑っていてほしいよ」
この部分は、二人の美しい友情だなと思った反面、
一方では、崇拝する対象への、自分が崇拝していらえる存在としてあり続けてくれという、願望を投影した話のようにも聞こえて、すごく残酷な話にも思えました。
作者からの返信
冬野さん
コメントありがとうございます!
また、星評価までいただき、重ねて御礼を申し上げます。
そこの回想への繋ぎは我ながら上手くいったと思っております。完全に偶然なのですが…笑
そうです、まさにここでの刀麻は「運命を背負いし者」「選ばれし者」として押し潰されそうになっています。
そんな刀麻を救うのが、他でもない雷の「友情」なんです。憧れや崇拝や恋慕の感情では、刀麻を引き止められないのです。
ご推察の通り、この時点ではまだ雷は刀麻を「神様」として崇拝しています。その感情を雷が氷上でどう塗り替えていくのか…引き続き見守っていただけたら幸いです。
編集済
第6話 スプリントでは敵わないへの応援コメント
いつも楽しく読ませてもらっています!
まだ読みかけの途中ですが、応援コメントを残させていただきます。
氷上スポーツに対する知識がほとんど皆無でしたので、それを素材に書かれた物語が新鮮な感じで、毎回勉強になっています。
また文章や話の構成的にも、(あえてジャンル的な区分けをするのなら)ラノベと純文学の間にバランスを取っている物語という印象で、どことなく高級感を感じさせる文体だと思いました。
それと個人的な感想ですが、台詞に出てくる方言から親しみを感じますね。それに、それが話全体的にも物語に現実感を与えている気がします。
そしてこの4章に入ってから話の毛色が変わったというか、スピードスケートに焦点を合わせた話のようですね。
それに……なんて言えばいいんでしょうか。
『凡人の目に天才の後ろ姿はどう映るのか』とでも言うべきでしょうか。こういうテーマは本当に色々考えさせられる話だと思いました。
作者からの返信
冬野未明さん
お読みいただき、ありがとうございます!
それもこんな深いところまで…大抵の読者は一章あたりで切ってしまうので、ここまで読んで下さっていること、感謝しかありません。
氷上スポーツに馴染みの無い方にもページをめくってもらえるように頑張って書きました。
文体や構成、まだまだな部分も多いのですが、この作品を書きながら書き手として大きく成長できたという実感はあるので、そう言っていただけて嬉しいです。
方言…実は調べながら頑張りました笑
北海道に住んでいたことはあるのですが、随分と昔のことなので…
四章は一番毛色の異なる章だと思います。
スピードスケートならではの爽快感、そして競技は違えどかつての幼馴染みから刀麻がどう見られていたのか…
凡人が天才の背中を追い越す過程を、楽しんでいただけたら嬉しいです。
第24話 この世全ての氷ごとへの応援コメント
おー、デンスタのアイスダンスだあ!いいシーンで素敵!
刀麻くん、女殺しですね。意図的にやっているなら、相当、悪い男です。
作者からの返信
風梨さん
第三章、お読みいただきありがとうございました!
噂(?)のデンスタインスパイアラストダンス…ご堪能いただけたようで良かったです。
そうなんです、この章の刀麻は徹底的に女殺しです!悪いです!
ちょっと趣味に走りすぎたかな、とも思いますが、三章ならではの醍醐味ということで…。
翌日読んでもらいたい、ちっともささやかじゃない後書きへの応援コメント
お疲れ様でした。
コメント欄やら何やらでときおり覗かせる作者の姿も含めて、大変楽しまさせていただきました。このような投稿サイトで美しい小説を読む意義と面白さを、改めて感じさせてくれた素晴らしい時間でした。
また、この後書きでチラっと登場した旦那さんもまた、好感の持てるイメージがあったことも、自他ともに認める愛妻家である私には響きました。
私の信念として、人は人を本当に理解することはできないけれど、理解しようとし続けることはできるし、愛するモノにはそうしなければならない、と思っています。
パートナーにも、そしてその作品にも。
ところで、この作品の解説編である「秘話」のコメントに、批評めいたことを書いてもよろしいでしょうか?
作者からの返信
尻鳥雅晶さん
お読みいただき、ありがとうございました。
大変長い作品にも関わらず、最後までお付き合いいただけたこと、感謝しかありません。
尻鳥さんは常に本質を突いたコメントを下さるので、私にとっては非常に有難い存在でした。
「氷上のシヴァ」は、読者の皆様の考察や感想など、コメント欄も含めて一つの作品だと思っております。
このような形になるとは、去年落選して地の底で凹んでいた頃には思いもしませんでした。
勇気を出してカクヨムで公開して、本当に良かったです。
夫は創作者としての私の最大の理解者であり、誰より厳しく鋭い批評者でもあります。
そのような彼の誠実さが少しでも伝わったなら嬉しいです。
創作秘話の方に批評のコメント、大歓迎です。
このような場所ですと、やはりいいことばかり言っていただき、欠点には目をつぶってしまいがちなので…。
次作で少しでも前に進むため、是非お願いしたいです。
星評価、そして素晴らしいレビューまで下さり、本当にありがとうございました。
第37話 I'm always by your side.への応援コメント
あー、終わっちゃう……
作者からの返信
尻鳥さん
終わっちゃいました…
名残惜しく感じたいただけたのなら嬉しいです。
お読みいただき、ありがとうございました…!
第28話 Humanityへの応援コメント
ほらー、ざまぁ、なんて思ったからバチが当たったんだよ、って言いたくなってしまった。
作者からの返信
尻鳥さん
ありがとうございます。
全くもってその通りです。
洵の言葉は刀麻という鏡を通し、必ず自分に返ってきます。
第27話 WAKE UPへの応援コメント
腐謹慎すぎるけど、ふたりがペアを演じるシーンを幻視してしまった。物語的にありえないけど。
作者からの返信
尻鳥さん
腐謹慎←笑いました。
幻視して下さり、嬉しいです。書き手冥利に尽きます。
刀麻と洵はコインの裏表のような関係性というか、彼らの間には常に「投影」が行われているため、たとえ一人でいたとしても、そこが氷上である限り互いのイメージが付き纏う…はず、です。多分。
第24話 ジャンプの言明への応援コメント
「時をかける少女」といきなり出されて脳裏に浮かぶのは、私は大林監督のヤツですね。でもこれはアニメのほうなんですよね。
そしてたぶん、「すばる」の選考委員も。
作者からの返信
尻鳥さん
もう完全に当たり前のようにアニメの方を想定して書いていました。
世間的には大林監督の方がメジャーですよね。
そういうところも甘いのかなあと思ってみたり…
(ちなみに私は甲乙つけ難いほど両方好きです)
第22話 トロントの夜への応援コメント
チラ崎くんは気付いてないだろうけど、彼らとしては彼のポジションは東洋の美少女で、クラブの映画を指して「これがオレたちなんだぜ」という思いがあったのではないかなあ、と思うのです。貞操が奪われなかったのは、チラ崎くんが思うより彼らがずっとビビッドだったからなんだけど、そのことに気付く日は来るのかなあ。
作者からの返信
尻鳥さん
ありがとうございます。
なるほど!作者ですら気付かない、死角からの鋭いご指摘!
そうかもしれません。
洵は随分呑気ですよね。彼らなりのフェアウェルかも、なんて言っちゃってますし…。
ファイトクラブは明確なマチズモの映画ですから、フィギュアスケートというクィアなスポーツをやっている東洋の美少年に、それを誇示したかったというのはあるのかもしれません。
第10話 ディレイドジャンパーへの応援コメント
>「プログラムの中で跳べないジャンプは、跳べるとは言わないんだよ」
これを読んだいま、ストーリーラインとはまったく別の次元で、何かが引っかかったような気がしました。実はずっと考えていたことがあって、どうしてこの小説がもう少し評価されなかったのか、その理由を探していたのですが、それはひょっとしてこの台詞で表されるような、「世界観の対立」ではなかったか、と思いました。
作者からの返信
尻鳥さん
うわー!なんだろう、すっごく気になります。
こういうことでしょうか?↓
☆☆警告!ネタバレあります☆☆
実はこの小説、四章のみがいわゆるエピソード・ゼロで、それ以外の章は全てそこから分岐したマルチバース(multi-verse)の物語なのです。
描かれる時点と語り手を別にしているため分かり難いのですが、一、二、三、五章は別の世界線です。
私としては、「ユニバース(uni-verse)」を描く覚悟が無い、ということで落とされたのではというのが、自分なりの推察なのですが…
尻鳥さんの考えと全然違っていたらすみません。
世界観の対立、という言葉から↑のようなことを想起しました。
第6話 Who is it?への応援コメント
コメントの中島リュウさんのチラ崎って……w
作者からの返信
尻鳥さん
めちゃめちゃ気に入っている呼び名です、チラ崎。
初めて見た時、読者にキャラクターが根付いている感が湧いたのを覚えています。
第2話 六練の悪夢、氷上の魔への応援コメント
私の信念のひとつとして、本当に賢い人はオカルトに対して体験に即した非常に限定的かつ独自の解釈とそれに伴う行動をしている、というものがあり、実際に出会う賢い(と私が思う)人のふるまいもそれを裏付けています。岩瀬先生もまたそのひとりであると私は感じました。マントラじゃなくてルーンというのもイイね!
作者からの返信
尻鳥さん
岩瀬のオカルトおじさん的振舞いに理解を示していただき、ありがとうございます。
急に厨二めいた展開になるため、ここでこのような要素を入れるのはかなりの賭けでした。
尻鳥さんにそう言っていただけるのなら、ギリギリはみ出さずに読者を動線に乗せられているのかな、と思います。
ルーンは完全に趣味ですね…笑
第28話 リンクに一礼への応援コメント
滋賀ちゃんとか、滝野さんとか、ここからもストーリーが紡ぎだせそうなキャラがちょろっと現れて素敵です。
とにかく、洸一君。復帰おめでとうございます。
芝浦は。ん?
ここにいないの?
作者からの返信
味噌醤一郎さん
第二章、お読みいただきありがとうございました!
一章で切ってしまう方が多い中、こうして継続して読んでいただけるのは、本当に有難いです。
全日本ジュニア女王の滋賀可憐、女子マネの滝野由依は、もっと出番を増やしたいキャラでした。尺の都合でチラ見せで終わってしまったのが残念です。
続編など機会がありましたら、是非活躍させていきたいです。
>芝浦はここにはいないの?
……!!
大変鋭い。
直接指摘されたのは初めてです。(気付いた人もすごく少ないと思います)
そうです、刀麻はここにはいません。
なぜ、そしてどういった形でいないのか…
物語の根幹に関わる謎のため、詳細は控えますが、第五章で大きなヒントが提示されます。
第21話 高駒アンダーパスへの応援コメント
ここから先の二人のやり取り良いですよね。もう少し長く読んでみたかった気もします。
作者からの返信
サンダルウッドさん
ありがとうございます!
私もとても気に入っている場面です。
ここから三話続く二人のやり取りは、会話、動作、情景…全てをベストな流れに乗せたくて、試行錯誤しながら書きました。
褒めていただけて嬉しいです。
編集済
第18話 エリザベートへの応援コメント
この小説を読んでいると、好きなモノで溢れてて、それが、フィギュアと相まって…大興奮してしまいます。
エリザベートは、宝塚で見ました。頭の中で『闇が広がる~』の歌が響いています。
美しき魔王トートは、刀麻の方に似合うような。
作者からの返信
風梨さん
ありがとうございます!
風梨さん、エリザベートお好きなんですね!しかも宝塚でご覧になったと…!!
(実は私、昔かなりの宝塚ファンだった時期がありまして…初演の雪組の頃からずっとエリザベートが大好きなのです)
最近でこそエリザベートで滑る選手が増えてきたものの、男子選手で滑るのはまだ見たことがないなと思い、今作で使わせていただきました。
曲の詳細は描写されていませんが、イメージとしては、プロローグ→闇が広がる→マイヤーリンクワルツ→私だけに、という感じです。
刀麻演じる氷上のトート…!
やばい、作者のくせにめちゃくちゃ見てみたいです…!!
第19話 虚空の祈りへの応援コメント
前回のコメントに返信頂き、天上さんの過去を少し知り。
それから美優さんの内面描写を読むと、共感します。
どうしようもない程の暗闇にぽつんと立っている姿。
自分の事なのに他人事みたいに冷静に客観的に自分を見つめて、いたたまれない気持ちになります。
本気だった証拠ですね…。
美優さん=天上さんがその先にどんな光を見つけたのか?
この章は天上さんの自伝を読む気持ちで読ませて頂いております。
作者からの返信
上ノ下さん
コメントありがとうございます!
いやあ、流石に美優ほど本気で没頭して打ち拉がれたわけではありません。
かなり鋭く誇張して書いていますので、あくまで割り引いて読んでいただけたら…笑
刀麻という「運命と闘う刃」を手に入れた美優を羨ましく思いますね。
第7話 身体の呪縛への応援コメント
アイスダンスのカップルで、引退したデンコワ、スタビスキーは、男性の方が背が低かったですが、スタビスキーは、素敵だったなあ。色々と思い出してしまいます。
それぞれの登場人物が、悩みを抱えていて、フィギュアスケートが、見た目が華やかなだけに、苦悩の深さをすごく感じます。
作者からの返信
風梨さん
コメントありがとうございます!
なんと!ここでデンスタの名前を聞くとは…!
スタビスキー、格好良いですよね。色気がダダ漏れでした。
実は三章の終盤に控えている刀麻と美優の一夜限りのアイスダンスは、デンスタ組を意識して描いたものなのです…
アイスダンスにまで造詣が深い風梨さんに読んでいただけていること、本当に有り難く感じています。
第25話 ダイヤモンドの在処への応援コメント
マネージャー特権でキャンセルの出たリンクを押さえる
って、そんなことまで調べておられるなんて。
天上さんは、スケートの経験がないと書いていたのを別の所で拝見しましたが、小説を書く際の下調べの量的質的凄さには、驚くばかりです。
主人公、眼鏡を取って、氷に乗りましたね。
進むのか、退くのか、第二章あと3話、楽しみにしています。
作者からの返信
味噌醤一郎さん
コメントありがとうございます!
いや〜、実はそのマネージャー特権は、私の考えたオリジナル設定というか、独断と偏見です…笑
高校の時、運動部のマネージャーがグラウンドや体育館の割り当てをいち早く把握しているのを思い出して、スケート部にも応用してみました。
洸一が進むのか退くのか…あと三話、見届けていただけたら幸いです。
第19話 二年への応援コメント
スポーツは大きな怪我したら終わりというイメージがあるのですが、フィギュアの花形と言えるジャンプがまともに出来なくても彰が一心に滑り続けるのは、ただスケートが好きというだけでなく、洸一というかけがえのない存在がいるからなのでしょうね。彰サイドの物語も見てみたくなりました。
作者からの返信
サンダルウッドさん
ありがとうございます!
ものすごく嬉しいコメントです。
実は、この小説の前身となった作品では、彰もメインキャラクターの一人で「怪我の克服」というのが彼に当てられたテーマだったのです。
(彰が名古屋から榛名学院に転校してきて、スケート部に加わるという展開でした)
今作でもそうする予定だったのですが、容量が足りず、結局そのテーマの一部は五章の洵に引き継がれることとなりました。
彰サイドのストーリー、書いてみたいですね。かなり前向きに検討しています。
第10話 選定の門への応援コメント
こんばんは、です。
小説ってリアルを追求すると、きっと作者が作品の中に物語に紛れ込む事、あるとおもうんです(私も自分の作品に紛れ込んでますし)。
自分の体験した事が一番リアルですから。
この章で杏さんに出会えたような、そんな気がしました(知ったかぶりです(^_^;))
でもそれぐらい、リアルな内面の描写でした。
“Ruiner”、“冥府の湖”って物凄い迫力の自己嫌悪、自己否定を感じました。
作者からの返信
上ノ下さん
コメントありがとうございます!
三章に私の面影を見てくださったとのこと、大変鋭いご指摘だと思います。
私は20代までは人生を賭けて音楽をやっていました。
結局芽は出ず、自分の才能の無さに打ち拉がれて終わったのですが、その経験や心境をスケートに置き換えて、一番反映したのが美優だと思います。
三章は自分の人生を賭けたものへの愛憎がテーマなので、引き続き生々しい吐露が続きます。
“Ruiner”は「破壊者」の意味がありますが、「反逆者」のニュアンスで付けました。
「冥府の湖」は、ダンテの「神曲」(地獄篇)に出てくるコキュートスという湖が元ネタになっています。
翌日読んでもらいたい、ちっともささやかじゃない後書きへの応援コメント
今、読み終えました。
すごい作品です。
魂を削って作った名作です。
小説の中で使われているさりげない言葉一つにしても、しっかり調べ尽くし、妥協を許さない選び抜かれた言葉を使つていると感じました。
詩のような調べが五百枚も続いている。これだけでも奇跡です。
作品は一見わかりやすい話かと思いきや、読者を迷路に誘い込ませるような難解さがあり、そこがこの作品の魅力にもなっています。
本気で作られた作品は、読み手にもそれが伝わり、その本気度が作品からにじみ出ることで、読者をひきつけていく。そのことを改めて学ばせていただきました。
素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
下山田大地さん
お読みいただきありがとうございました!
このような大変長い作品に最後までお付き合い下さり、頭が下がる思いです。
こんなに褒めていただいていいのでしょうか…恐縮です。
言葉一つたりとも妥協を許さない文章、書きたかったです。
この作品はとにかく読者にページをめくらせることを第一条件に書いたので、今となってはそこかしこに瑕疵が見受けられます。(もちろんネットで発表するにあたり推敲もしたのですが、一度完成した作品にメスを入れるのは難しい作業でした)
とはいえ、これが当時として自分ができるベストかな、というところまでは持って行けたので、納得はしています。
難解さが魅力になっているとのお言葉、大変嬉しいです。
一番不安に思っていたことなので、下山田さんにそう言っていただけて、救われる思いがしました。
毎回下さる応援のハートやコメント、いつも励みになっていました。
改めて御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!
第18話 旧世界への応援コメント
>自分が何を持っていないのかに敏感だ。
天才はえてして自分の持っているモノに無頓着だ。
最初に読んだときから印象に残る文章でした。
持たざる者ほど、それについて敏感で気にしている。一方で、それを当たり前に持つ人はといえば全然気にしてなくて、持っていないことを(悪気なく)不思議に思うのかもしれない。持たざる非リア充と持てるリア充の構図が浮かびましたが、霧崎は別に非リアでは無さそうです(笑)
作者からの返信
サンダルウッドさん
コメントありがとうございます!
そのモノローグは、客観的に見た洵を表す非常に重要な一文です。
洸一は氷とのcommunicatorであると同時に、読者に対して情報を提示する役でもありました。
なので、彼の他者への評価というのは第二章を離れても正しいのです。
スケートに関しての非リアが、まさに洵ですね笑
洵は一見モテそうですが、実は結構屈折したパーソナリティーの持ち主でもあるので、ファンは多くともガチ恋女子は意外と少ない、という裏設定です…笑
第25話 僕はスケートをやめないへの応援コメント
「やめるな」
これは言葉の「ハンドスリング」なんですね。
俺の屍を超えてゆけ。
作者からの返信
尻鳥雅晶さん
第四章、お読みいただきありがとうございました。
ハンドスリングというのは自転車レースの技なのですね。
調べたら、確かにその通りだと思いました。
憧れを超克して友情を取り戻した時、「やめるな」という言葉が自分自身へ帰り、背負っていくのです。
第9話 ロジックより速くへの応援コメント
少年よ。
その問いかけは、大人の問いかけなのだよ。
作者からの返信
尻鳥雅晶さん
ありがとうございます。
それが大人の問いであると理解して下さって嬉しいです。
なぜ滑るのかという問いは、なぜ生きるのかという問いに繋がっています。
編集済
第6話 Me,I'm not.への応援コメント
作品の内容についてのコメントではなくてすみません。
軽井沢の風越リンクが出てきたのでびっくりしてしまいました!
よくご存知ですね!?
ネットでお調べになった…のですかね。
ちなみに同じ公園内のカーリングホールが私のホームグラウンドだったりする(^_^;)
作者からの返信
上ノ下皐月さん
いえいえ、こういうコメント大歓迎です!
軽井沢の風越リンクと同じ敷地に上ノ下さんのホームカーリングホールがあるのですね!
嬉しい偶然です。
そうなんです、ネットで調べました!
群馬の伊勢崎か桐生にあるフィギュアスケートクラブが、春夏は風越リンクや埼玉アイスアリーナで練習していると聞いて、借用しました。
峠を越えて通うのは大変そうだなあと思います…。
第28話 リンクに一礼への応援コメント
リベルタンゴはいいですよね~。
この章は好きでした。刀麻は天才すぎて理解が難しいけれど、洸一には感情移入ができて、色々と考えさせてくれました。
好きな曲がいっぱい出てくるので、わくわくしてしまいます。うれしいな。(小学生の感想かいっ)
作者からの返信
風梨りんさん
第二章、お読みいただきありがとうございました!
また星評価までいただき、重ねて御礼を申し上げます。
リベルタンゴいいですよね!
ピアソラを使用したプログラムは血が騒ぎます。
第二章は実は一番書くのが難しかった章なので、好きというお言葉をいただき、自信に繋がりました。
わくわくするというのは、書き手にとっての最上級の言葉なので、大変嬉しいです!!
第18話 旧世界への応援コメント
変な話ですが、元阪神の新庄選手を思い出しました。
攻守好打の外野手だったけれど、当時、サッカーもやりたいんだって言ってました。できるなら、二刀流で行きたいと。
天才ならではのなせる業。
頭の固い周りの人間は、がやがやいろいろ言うけど、やりたいようにやってもらえばいいんじゃないかと、自分は当時思っていました。
芝浦の二刀流、かっこいいです。
作者からの返信
味噌醤一郎さん
コメントありがとうございます!
新庄選手、サッカーも得意だったんですね…!
彼の運動神経なら納得です。
プロ野球界の革命児というか、常に新しい風を吹き込んでいるよう感じていました。
刀麻の二刀流というキャラクターには、RAU DEFというラッパーの「二兎追う者一兎も得ずなんて 誰がどう見たってみっともねえ」という歌詞にインスパイアされています。
ごちゃごちゃ言う周りを、自分の持ち味でなぎ倒していくようなイメージです。
編集済
第23話 Skater in the Darkへの応援コメント
題名を見て、ビョークのダンサーインザダークのことかなと、
思っていたら、その通りで、ああ…と思ってしまいました。
あの映画で、息子のために目の手術を諦めて、絞首刑台に送られる主人公の絶望と、洸一のやるせない想いが、重なって哀しいです。
情景や心理描写もロケハン(笑)されただけあって、とても良かったです。
作者からの返信
風梨りんさん
コメントありがとうございます!
ビョークは大好きな歌手で、彼女を追いかけてアイスランドに行ってしまったほどです。
ダンサーインザダークはあまりに救いようがない暗さで、正直この映画をフィギュアスケートに持ち込むのはどうなのか?と悩みましたが、音楽の美しさと、セルマの「現実逃避」という性質が洸一に通じると思い、採用しました。
この場面は第二章で一番力を入れて書いているので、お褒めいただき嬉しいです。
ロケハンした甲斐がありました笑
完結しましたね! おめでとうございます!
最終話は、全編が詩のようでした。
目に浮かぶようなスケートのシーンが表されながら、ひとつも説明的な文章でないのが、いいなあ、と思いました。
刀麻については、いろいろな読み方が残されていそうで……
霧崎くんが氷の上で覚醒して、少年たちを導く役割を終えた刀麻はどこか手の届かないところへ行く、という結末と私は読みましたが、いかがでしょうか…?
作者からの返信
久里琳さん
お読みいただき、ありがとうございました。
ここまでお付き合い下さったこと、感謝しかありません。
「一つも説明的な文章でない」とのお言葉、非常に嬉しいです。
小説である以上、情報がエモーションを上回らないよう配慮して書きました。
刀麻に関しては、それで合っています。むしろこの支離滅裂な文章から、そこまで読み取っていただき、頭が下がります。
あるいは、刀麻は別に消えてなどおらず、またしれっとリンクにいて、不思議なことは何も起こらない…全ては洵の妄想であり、四回転という現実だけが彼の手元に残った、という解釈も可能です。
これは一章から五章を通しても言えることで、実は全てが「信頼できない語り手」による物語なのです。
どこをどう汲み取るかは全て読者次第で、読者の心の中に結ぶ刀麻像だけが本物で、答え合わせができないところが、作者としてももどかしいです。
第15話 Immigrant Songへの応援コメント
フィギュアスケートの採点って技術点と芸術点みたいに分かれてるんでしたっけ。
分かれてるとすれば、洸一は芸術点に全振りしてそうな印象を受けますが、まあ彼らぐらいのレベルならある程度どの方面にも平均以上の力を持っていそうな感じですね。
作者からの返信
サンダルウッドさん
コメントありがとうございます!
そうです。フィギュアスケートの採点はTESという技術点と、PCSという芸術点を合計して行われます。
ご推察の通り、洸一はPCSの方が高い選手です。
特にスケーティングスキルとトランジション(技の繋ぎ)という項目の点数は高く出せるという設定です。
TESはステップとルッツジャンプに関しては得意な一方、スピンはレベル3止まり、ジャンプは跳べる三回転がルッツとループとトウループのみという裏設定があり、全日本ジュニアの上位にはあと一歩及ばず、という感じです。
(逆に洵はTESの方が強いです。スケーティングが苦手でも、三回転ジャンプを全種類跳べて、スピンはレベル4を取れるので…)
第24話 この世全ての氷ごとへの応援コメント
ひょっとしてヴァル……
作者からの返信
尻鳥雅晶さん
この欄にどこまで書いていいのか悩むのですが…
ヴァルハラへの反逆ですね。
第二章がLAWなら、第三章はCHAOSです。
第19話 二年への応援コメント
この回で霧崎君のイメージ変わりました。
昼休みが短かったので書きたいことが書く時間がありませんが…。
また一つ本作品を読んでいて気付いたので。
アートスポーツであるフィギュアスケートにおいて、きっと自分以外のスケーターは「敵」ではないのですね。
「ライバル」?
その言葉も何か違うような。
対戦相手がいない世界では、自分を高める事でしか頂点に立てない。
芸術に相手がいないように。
「こういう関係」を表す日本語が私にはなくて、もどかしい(^_^;)
作者からの返信
上ノ下皐月さん
ありがとうございます!
まさに、洵への印象をガラリと変えたくて書いた章です。
>アートスポーツであるフィギュアスケートにおいて、きっと自分以外のスケーターは「敵」ではないのですね。
「ライバル」?
その言葉も何か違うような。
対戦相手がいない世界では、自分を高める事でしか頂点に立てない。
芸術に相手がいないように。
鋭すぎて目ん玉飛び出てしまいました…何という本質コメント。
上ノ下さんのような深い洞察力をお持ちの方に読んでいただけるのは幸せです。
仰る通り、アートスポーツであり採点競技であるフィギュアスケートには本質的に「相手」が存在しません。
でも彼らは確実に闘っています。
では、誰と闘っているのか…?というのが、霧崎洵が主人公の章、第五章でのテーマとなります。
第12話 榛名学院スケート部への応援コメント
フィギュアで『移民の歌』がすごく気になります。過去に公式戦で使ったスケーターがいるのでしょうか。エキシビジョンでは、見たことがあるのですが、誰だか思い出せません。
杏さんが、この小説を執筆するのに『移民の歌』を選択したというのも、面白く、とてもインパクトがある選曲をされたと思います。
作者からの返信
風梨りんさん
コメントありがとうございます!
「移民の歌」は、ツェッペリンメドレーという形で、ケヴィン・レイノルズが使用していました。
まだ歌入り禁止だった頃なので、歌抜きで、冒頭少しだけでした。
実は、「移民の歌」を選択した理由は、この後刀麻は「移民の歌」の原曲ではなくあるアーティストのカバーに変更するのですが、そのカバーが私の中でバチっとハマり、これは絶対に使いたいと思ったのです。
そこから、じゃあ、母親は過去に原曲の方を使用していたということにしよう…とプロットを作っていきました。
編集済
翌日読んでもらいたい、ちっともささやかじゃない後書きへの応援コメント
完結おめでとうございます。
第10章ぐらいまではあるものだと思っていたので、予想外の早い完結には驚きましたが、各章ごとに毛色の異なる色彩豊かな物語でした。
文章面でも、これまで自分が読んできたweb作品の中で一、二を争うほどの質の高さだと思いましたので(たぶん一かな)、スケートという馴染みのないジャンルでも苦もなく読み進められました。
あとがきに書かれているように、完結したといってもまだまだ書き足りない点や満足できていない点などがおありでしょうから、ぜひ続きも覗いてみたいですね。
とりあえず、2周目の途中だったのでまた続きから読みます。
作者からの返信
サンダルウッドさん
ありがとうございます!
そうなんです…規程の原稿用紙500枚に何とか間に合わせるため、このような呆気ない終わり方になりました。
今作で一番心残りなのはフィギュアスケートの試合描写が殆どできなかったことです。
続編の際には、絶対に試合を書きたいと思っています。
サンダルウッドさんのような極めて高い筆力をお持ちの方に、文章を褒めていただき、少しは自信を持ってもいいのかなという気持ちになっています。
引き続き精進していきたいです。
周回までして下さったのは、サンダルウッドさんが初めてだと思います。
この場を借りて改めて御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!
第19話 虚空の祈りへの応援コメント
「勝てない」理由が鮮明に出ているようにも感じられます。
刀麻君が彼女の心を再び火を点してくれることを祈りたい☆
作者からの返信
愛宕さん
コメントありがとうございます!
そうなんです、美優は自分の弱さに対して痛いほど自覚があるんです。