渾身の力作、続きが気になって毎日ガツンと読ませて頂いてきました。
うっ!
難しい‥‥‥
刀麻が何者か、うっすらとわかりかけては消えてしまうような感じで‥‥‥
【自分の中の「他者」?】みたいな。
「うっすらと」「なんとなく」の感じが良いのかもしれませんが、もう少しわかりたい感じがします。
読者にそう思わせるのが、杏さんの狙いでもあるのかな?
少し読み返してみたり、心に留めておくと、いつか刀麻に会える気もします。
私も刀麻を連れてきたいから。
いや、既に会っているような気もしてきました。
言葉にするのは難しいですが、杏さんの「心」がこもった作品に出逢う事が出来て、良かったなって思っています。
ありがとうございました!
スピンオフ小説の方も楽しませて頂きますね。
作者からの返信
ふうこさん
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
いただいたコメント、大変励みになりました。
難しいですよね…(笑)
率直な感想をありがとうございます。
実は私自身がいまだにこの小説の全貌を把握しきれていないところがあります。
それでも、できるだけシンプルに言うとしたら、「人には色んな面があり、どれが本当のその人なのかを明言することはできない」という「他者の持つ深さ・複雑性」を書きたかったのだと思います。
そして、これは今も私が追い続けているテーマです。
この小説で書ききれなかったものを、次作で書き上げたいと思っています。
私の「心」を感じて下さったとのこと、何よりも嬉しい言葉です。勇気をもらいました。
星評価までいただき、本当にありがとうございました。
お疲れ様でした。
一気に読んでしまいました。
何度か読み返したい作品です。文庫でほしいですね。
らのべではなく、文学系の進化(発展?)版とでもいうのでしょうか。
昔の純文みたく中にどんどん小さく深くなっていくのではなく、放射状に広く高く広がるそれ。
そういうのに気づく作家たちも幾分いますが、このような形の表現は始めてみました。
この作品のように違った形、様々な形で、そういうのを表現していく作家ったちが増えると面白いですね。
この作品はパイオニアだと思いました。
作者からの返信
ユニさん
はじめまして。
そして最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
昨日、ユニさんから応援の通知が立て続けに来て、本当に嬉しかったです。
完結済みの作品のため、最近はあまり読まれていなかったので尚更…!
「放射状に広く高く広がる」とは、なんと嬉しい言葉でしょうか。
この作品を書く際、私はすごく「閉じた」創作をしていたように思います。それこそ、ひたすら井戸を掘るように。
その掘り終わって見上げた空が、放射状に広く高く広がっていたのかもしれません。
ユニさんの言葉で、この作品で失敗した私の心が、救われたような気がしました。
もう少し創作を頑張ってみようと思いました。
改めて、本当にありがとうございました。
完結お疲れさまでした!
愛宕の中では、トーマの存在に関して一つの結論を出しました。
エピローグ前のラストの会話の後、【鏡】と表現したところでゾワっときたんですよね。なるほど、やはりシヴァは神だった……と妙に納得できました。
もちろん、この作品における「現段階」でのイメージです。
天上さんが仰るように「閉じて」ないのであれば、愛宕の持つイメージも大いに変化することでしょう。それを楽しみとして、今後も注目したいと思います☆
落選の分け目というのは、色々なファクターが絡まりあって出てくるものだと思います。選者の好みもあれば、単純な運のようなものもある、そんなものだと思います。次の新人賞、別の新人賞、公募と夢の選択肢は色々です。その都度、自らが納得できる仕上がりを以て投稿し続けることが、入賞への道筋ではないかなと考えます。これからも頑張って下さい!
作者からの返信
愛宕さん
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
また、素敵なレビューまでいただき、感無量です。
拙作には勿体ないほどのお言葉、感謝しかありません。
トーマが何者かということについては、私自身、書き上げて一年半経った今でも明確な結論を出せずにいます。
(一応後書きでは「他者」としていますが、漠然とした答えでしかありません)
この問いについて、私はもう少し付き合っていく必要があるなと感じています。
次作は必ず今作を超えられるよう、頑張っていきたいと思います。
この数ヶ月間、ほぼ毎日愛宕さんに読んでいただけたことは、密かに励みになっていました。
完結後もこうして読んで下さる方がいることの有り難さを噛み締めました。
重ねて御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!
編集済
お疲れさまでした。
というか、作品を完結されたのは、もう3か月前なんですね。
力の入った表現に毎回魅了されました。
一日1ページでしたので、自分が読み続けたのは、4か月。充実した時間を過ごさせていただきました。
いつか、別の場所で、トーマがひょっこりまた現れたらなあ。
作者からの返信
味噌さん
お読みいただきありがとうございました。
非常に長い作品にも関わらず最後までお付き合いいただき、感謝しかありません。
最後まで読んでくださる方は本当に少ないのです…!
既に完結した作品ですが、味噌さんに毎日読んでいただけたこと、密かに心の支えになっておりました。
今は次の公募に向けて新しい作品を執筆中です。
私自身、また刀麻と出会えるよう全力で書きます。
いつかお披露目できると信じて…!
本当にありがとうございました。
最後まで楽しく読ませてもらいました。
個人的に印象に残るのは、この後書きの内容とも関係する話ではありますが、一つひとつの表現にすごく気を配っているという部分でした。
台詞、地の文問わず、考え抜かれたワードが選択され、それらが無駄がない感じで配置されている……とでもいうべきでしょうか。
真っ白な紙の上に、全てを書き込んで埋め尽くすのではなく、読む側に想像し、考える余白をあえて残すような文章には、度々感嘆しながら読んでいました。
それでは改めまして、完結おめでとうございます。
作者からの返信
冬野さん
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こんなにも長い作品に最後までお付き合いいただけたこと、本当に感謝でいっぱいです。
言葉に無駄がないと言っていただけて嬉しいです。
…が、今読み返すと、やはり作者としてはそこかしこに綻びが見受けられます…笑
そういう後から出てくるほつれのようなものも含めて小説なのかな、とも思います。
言葉を手綱でコントロールすることと敢えて手放して自律性に任せてみること…一見不可能なこの二つを両立させていくことが、今の私の目標です。
これからも頑張ります。
本当にありがとうございました!
お疲れ様でした。
コメント欄やら何やらでときおり覗かせる作者の姿も含めて、大変楽しまさせていただきました。このような投稿サイトで美しい小説を読む意義と面白さを、改めて感じさせてくれた素晴らしい時間でした。
また、この後書きでチラっと登場した旦那さんもまた、好感の持てるイメージがあったことも、自他ともに認める愛妻家である私には響きました。
私の信念として、人は人を本当に理解することはできないけれど、理解しようとし続けることはできるし、愛するモノにはそうしなければならない、と思っています。
パートナーにも、そしてその作品にも。
ところで、この作品の解説編である「秘話」のコメントに、批評めいたことを書いてもよろしいでしょうか?
作者からの返信
尻鳥雅晶さん
お読みいただき、ありがとうございました。
大変長い作品にも関わらず、最後までお付き合いいただけたこと、感謝しかありません。
尻鳥さんは常に本質を突いたコメントを下さるので、私にとっては非常に有難い存在でした。
「氷上のシヴァ」は、読者の皆様の考察や感想など、コメント欄も含めて一つの作品だと思っております。
このような形になるとは、去年落選して地の底で凹んでいた頃には思いもしませんでした。
勇気を出してカクヨムで公開して、本当に良かったです。
夫は創作者としての私の最大の理解者であり、誰より厳しく鋭い批評者でもあります。
そのような彼の誠実さが少しでも伝わったなら嬉しいです。
創作秘話の方に批評のコメント、大歓迎です。
このような場所ですと、やはりいいことばかり言っていただき、欠点には目をつぶってしまいがちなので…。
次作で少しでも前に進むため、是非お願いしたいです。
星評価、そして素晴らしいレビューまで下さり、本当にありがとうございました。
今、読み終えました。
すごい作品です。
魂を削って作った名作です。
小説の中で使われているさりげない言葉一つにしても、しっかり調べ尽くし、妥協を許さない選び抜かれた言葉を使つていると感じました。
詩のような調べが五百枚も続いている。これだけでも奇跡です。
作品は一見わかりやすい話かと思いきや、読者を迷路に誘い込ませるような難解さがあり、そこがこの作品の魅力にもなっています。
本気で作られた作品は、読み手にもそれが伝わり、その本気度が作品からにじみ出ることで、読者をひきつけていく。そのことを改めて学ばせていただきました。
素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
下山田大地さん
お読みいただきありがとうございました!
このような大変長い作品に最後までお付き合い下さり、頭が下がる思いです。
こんなに褒めていただいていいのでしょうか…恐縮です。
言葉一つたりとも妥協を許さない文章、書きたかったです。
この作品はとにかく読者にページをめくらせることを第一条件に書いたので、今となってはそこかしこに瑕疵が見受けられます。(もちろんネットで発表するにあたり推敲もしたのですが、一度完成した作品にメスを入れるのは難しい作業でした)
とはいえ、これが当時として自分ができるベストかな、というところまでは持って行けたので、納得はしています。
難解さが魅力になっているとのお言葉、大変嬉しいです。
一番不安に思っていたことなので、下山田さんにそう言っていただけて、救われる思いがしました。
毎回下さる応援のハートやコメント、いつも励みになっていました。
改めて御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!
編集済
完結おめでとうございます。
第10章ぐらいまではあるものだと思っていたので、予想外の早い完結には驚きましたが、各章ごとに毛色の異なる色彩豊かな物語でした。
文章面でも、これまで自分が読んできたweb作品の中で一、二を争うほどの質の高さだと思いましたので(たぶん一かな)、スケートという馴染みのないジャンルでも苦もなく読み進められました。
あとがきに書かれているように、完結したといってもまだまだ書き足りない点や満足できていない点などがおありでしょうから、ぜひ続きも覗いてみたいですね。
とりあえず、2周目の途中だったのでまた続きから読みます。
作者からの返信
サンダルウッドさん
ありがとうございます!
そうなんです…規程の原稿用紙500枚に何とか間に合わせるため、このような呆気ない終わり方になりました。
今作で一番心残りなのはフィギュアスケートの試合描写が殆どできなかったことです。
続編の際には、絶対に試合を書きたいと思っています。
サンダルウッドさんのような極めて高い筆力をお持ちの方に、文章を褒めていただき、少しは自信を持ってもいいのかなという気持ちになっています。
引き続き精進していきたいです。
周回までして下さったのは、サンダルウッドさんが初めてだと思います。
この場を借りて改めて御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!
凄い小説を読んだなあ……というのが率直な感想です。
書かれながら自分のオリジナリティを信じる事が出来た、という事ですが、私も、この小説と似たような作品を読んだ事がありません。
小説は、明確な回答を読者に提示しなければならないものだとは、私は思いません。
書き手自身が制御出来ない何物かが出来上がったとして、それが読み手の心の奥底を揺さぶる事があり得ると感じます。
読みながら、本当に色々な事を考えさせられました。
一つは、人間はこんなにも複雑で多様だ、という事です。一人の人間が、章を変えると全く違う姿に見える。そして人それぞれの抱える苦悩というものは、外からは全く見えない。これは世界の本当の姿だと思いました。
この小説は「破綻している」と仰っていますが、たとえ物語として「破綻」していても、世界の「真実」が捉えられているしと思います。
私はそういう物語が読みたいのだ、とつくづく思います。
作者からの返信
rainyさん
後書きにまでコメントをいただき、ありがとうございます。
書き終えて二年が経つ作品ですが、自分でも時折読み返し、やはりこれはわたしの原点だと思う作品です。
rainyさんがこの小説に独自性を感じて下さったのなら、大変嬉しいです。
一人の人間の多様な面を、多元視点によって展開することで、読者の方々の中にも言い尽くせない豊潤な人間性が煌めいているのだと、わたしは言いたかったのかもしれません。
僭越ながら、物語を見渡し考えるという役目を、読者に託していると思います。
それをくみ取り、担ってくださったrainyさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
世界の真実が捉えられているとのお言葉、何よりも嬉しかったです。
たとえ一瞬でも、その手応えを味わいたくて、またわたしは書くのだと思います。
本当にありがとうございました。