現在の時点で一瞬見えた子供のような顔から、過去の話に繋げていく運び方が素晴らしかったです。
ただ、このオギだけに限った話ではないですが、刀麻を『氷の神様』のように見てくる場面で、そんな周りの人間からの期待、羨望、憧れのような感情が、逆に押し付けとして刀麻に返ってくるのではないかとも思える話でした。
特に、
「シバちゃんは氷の神様だもん」
「いつだって氷の上で笑っていてほしいよ」
この部分は、二人の美しい友情だなと思った反面、
一方では、崇拝する対象への、自分が崇拝していらえる存在としてあり続けてくれという、願望を投影した話のようにも聞こえて、すごく残酷な話にも思えました。
作者からの返信
冬野さん
コメントありがとうございます!
また、星評価までいただき、重ねて御礼を申し上げます。
そこの回想への繋ぎは我ながら上手くいったと思っております。完全に偶然なのですが…笑
そうです、まさにここでの刀麻は「運命を背負いし者」「選ばれし者」として押し潰されそうになっています。
そんな刀麻を救うのが、他でもない雷の「友情」なんです。憧れや崇拝や恋慕の感情では、刀麻を引き止められないのです。
ご推察の通り、この時点ではまだ雷は刀麻を「神様」として崇拝しています。その感情を雷が氷上でどう塗り替えていくのか…引き続き見守っていただけたら幸いです。
キャプテン翼には、おもわず、吹き出しました。
今回はスプリンター。これも素敵な作品ですね。
作者からの返信
アメたぬきさん
ありがとうございます。
実は裏設定で刀麻と雷はよく漫画の貸し借りをしているのがあり、その名残で入れました>キャプテン翼