応援コメント

第10話 選定の門」への応援コメント

  • 突き抜けた才能があるかないかに関係なく、自分が生きられる世界・生きたい世界からは、結局離れることはできない。離れたつもりでいても、何かのきっかけで戻ってきてしまう。そして、第一線でなくても、気づいたらその付近で活動することになっている……
    そんなもんだと思います。私もそうかな。

    この章は主人公が大人の女性のせいか、今までで一番「わかるなあ」ってところが多いし、読みやすく感じます^^

    作者からの返信

    岡本さん

    ありがとうございます。
    共感いただき、大変嬉しいです。

    わたし自身、この章の主人公に一番没入しながら書きました。
    自分が長く生きてきた世界には、入り混じる愛憎を抱くものだと思います。そしてその時間が長ければ長いほど、愛憎の強さも比例しますよね。光が強いほど、影も濃くなるというか…
    瑞々しい十代を主人公にしていてはカバーしきれないものを描いてみました。

    編集済
  • 凄みを感じる章ですね。
    「自分は選ばれない」。本当につらいですね。私も小説を新人賞に応募していた頃は、書いても書いてもまるで手応えが無く、努力しても才能が無ければ報われないのだと思い知らされ、本当に地獄だと思いました。
    でもフィギュアスケートは選手生命が短いだけに、プレッシャーは比較にならない程大きいでしょうね。
    鈴木明子さん位才能ある人でも摂食障害になる位だから、本当にたくさんの人が心を病むのでは……と想像します。

    作者からの返信

    rainyさん

    コメントありがとうございます。
    新人賞は賞によっては一次選考ですら一割以下と非常に厳しい世界ですよね…何のために書いているのか、自分の腕を信じられなくなることもあります。
    フィギュアスケートは体重コントロールと健康のバランスをとるのが綱渡りのように厳しいスポーツだと思います。
    鈴木明子さんは本当に苦労されたようですね。それだけに、後進のために彼女が語る言葉には力があります。
    一人でも多くの選手が心と体のバランスを失わず、競技を続けてほしいと願わずにはいられません。

  • 大事な試験に落ちてしまい、打ちのめされている時にこの話を読みましたが、共感出来る部分が多くありました。

    作者からの返信

    万里さん

    コメントありがとうございます。
    試験、お疲れ様でした。
    そうだったのですね…打ちのめされたとのこと、本当に頑張っていらっしゃったのだと思います。
    少しでも共感していただけたのなら、作者としても幸いです。

  • こんばんは、です。
    小説ってリアルを追求すると、きっと作者が作品の中に物語に紛れ込む事、あるとおもうんです(私も自分の作品に紛れ込んでますし)。
    自分の体験した事が一番リアルですから。
    この章で杏さんに出会えたような、そんな気がしました(知ったかぶりです(^_^;))

    でもそれぐらい、リアルな内面の描写でした。
    “Ruiner”、“冥府の湖”って物凄い迫力の自己嫌悪、自己否定を感じました。

    作者からの返信

    上ノ下さん

    コメントありがとうございます!
    三章に私の面影を見てくださったとのこと、大変鋭いご指摘だと思います。
    私は20代までは人生を賭けて音楽をやっていました。
    結局芽は出ず、自分の才能の無さに打ち拉がれて終わったのですが、その経験や心境をスケートに置き換えて、一番反映したのが美優だと思います。
    三章は自分の人生を賭けたものへの愛憎がテーマなので、引き続き生々しい吐露が続きます。

    “Ruiner”は「破壊者」の意味がありますが、「反逆者」のニュアンスで付けました。
    「冥府の湖」は、ダンテの「神曲」(地獄篇)に出てくるコキュートスという湖が元ネタになっています。

  • 門にある文字もまた、ボーダーにあるんですね。

    作者からの返信

    尻鳥雅晶さん

    コメントありがとうございます!

    リアルとイメージのボーダーという意味では、まさにそうですね。
    この文字はおそらく美優にしか見えていません。

  • 洸一くんも美優さんもそうですが、一度情熱を注いだものは簡単には捨てられないんですよね。目をそらそうとしても、衝動的にそれを求めてしまうような。

    作者からの返信

    サンダルウッドさん

    ありがとうございます!
    そうなんですよね。
    むしろ離れよう、目を逸らそうとすればするほど、引き寄せられてしまうとすら言えると思います。