>陸で生じた感情を全てエッジに封印し、氷上で堰を切ったように解放する彼のスケート
こういう感情、いいですね。氷上の上でのみ素直な自分になれるというかなんというか。
刀麻も一見するとそんな感じではありますが、彼の場合は生理現象のごとく当然の行為として氷上で滑っているような印象があるので、また少し違うのだろうなと。
あと、"バリエ"ってフィギュア用語であるのかと思いましたが、どうやら普通に"バリエーション"の略っぽいですね(笑)
作者からの返信
サンダルウッドさん
ありがとうございます。
そうなんです、洵は氷上にいる時だけ、自分のアイデンティティを強く感じることができるのです。
そして、洵はそれに自覚的ですね。
一方刀麻は、スケートが当たり前すぎて、極めて無自覚です。
この二人の対比が、第五章で浮き彫りになりますね。
バリエはバリエーションの略なのですが、こうして略すること自体がバレエやフィギュア特有の語彙のようになっていると思います(推測)
ジワジワと妹さんの存在が強まってきます。こういう小出しの演出って難しいですが、上手く読み手の脳内に刷り込んでるなぁと感じます☆
作者からの返信
愛宕さん
ありがとうございます。
洵の妹の存在感が強まってきていて本当によかったです。
彼女の存在は全章通しての風穴というか、ブラックホールなのです。
わざとらしくなく、じわじわと確実に存在感を浸透させていくよう意識して書きました。