編集済
エリザベート、ウィーンでマテ・カマラスがトートを演じた映像が好きで何度も観てました……ここで再会するとは!笑
死への誘惑という倫理的に難しそうなモチーフを見事に描写しきった作品ですよね。
確かに洵の若さなんかを加味すると余計、肯定的に表現することを躊躇ってしまいそうな部分があります。
作者からの返信
丹寧さん
コメントありがとうございます!
エリザベートのウィーン版の映像を何度も見ていらっしゃった方に読んでいただけているとは…いやはや恐縮です。
マテ・カマラスのトート、美貌と歌声が圧巻ですよね。
私はダイジェストでしか見たことがないのですが、彼の「闇が広がる」が特に好きです。
そうなんですよね、ジュニアの洵が演じても、彼のバックグラウンドを知らない観客には浅い表現と捉えられるリスクがあるし、知っている観客は「本当にそれでいいの?(そんな風に対象化しちゃうんだ?)」という戸惑いを感じる可能性が大いにあります。
そこを乗り越えて、「覚悟」を示さなければいけないんですよね…洵も、美優も。
二人にとってこの題材を選んだことは、大きな賭けだったのです。
衣装を変えただけで、演技がそれほど変わるものなんですか。
まあでも、音楽を変えることで刀麻の動きが目に見えてよくなったように、道具とか環境とかによって良くも悪くも大きく変化するのがフィギュアなんでしょうね。
作者からの返信
サンダルウッドさん
コメントありがとうございます!
ここは分かりづらいのですが、衣装を変えたということは、直接のきっかけではなく、洵に訪れた変化の象徴なんです。
☆☆☆以下ネタバレあります☆☆☆
五章を既にお読みのサンダルウッドさんにはお分かりの通り、この直前の六分間練習の間に、洵は氷上で「この世ならざるモノ」を目撃しています。
プラス、岩瀬によって施された「まじない」の力で、洵はある種のトランス状態に入っているんですね。
その効果が、映像で見ている美優(と彼女の視点を通じて見る読者)には、「衣装とプログラムによる変化」と映るわけなのです。
シヴァは多層的な構造によって、この章ではこんな風に見えていたことが、別の章では実はあんな事情を含んでいた、というように読者の脳内でコラージュされていく効果を試みています。
編集済
この小説を読んでいると、好きなモノで溢れてて、それが、フィギュアと相まって…大興奮してしまいます。
エリザベートは、宝塚で見ました。頭の中で『闇が広がる~』の歌が響いています。
美しき魔王トートは、刀麻の方に似合うような。
作者からの返信
風梨さん
ありがとうございます!
風梨さん、エリザベートお好きなんですね!しかも宝塚でご覧になったと…!!
(実は私、昔かなりの宝塚ファンだった時期がありまして…初演の雪組の頃からずっとエリザベートが大好きなのです)
最近でこそエリザベートで滑る選手が増えてきたものの、男子選手で滑るのはまだ見たことがないなと思い、今作で使わせていただきました。
曲の詳細は描写されていませんが、イメージとしては、プロローグ→闇が広がる→マイヤーリンクワルツ→私だけに、という感じです。
刀麻演じる氷上のトート…!
やばい、作者のくせにめちゃくちゃ見てみたいです…!!
杏さんのこの章のような、ぎりぎりまで削ぎ落とした文章が、氷上の刃のようで好きです✨
作者からの返信
満つるさん
ありがとうございます。氷上の刃のようとのお言葉、フィギュアスケート小説を書く身としては最上の褒め言葉です…!!