自分も、この歌みたいにロックに生きてみたかった…

 今回は、私も勉強中の短歌です。

 詠んだ歌からロックンロールが聞こえてきそうな作品をご紹介したいと思います。

 歌集のレビューって難しいです。引用で一首まるごと載せてしまうのは問題がありそうなので、雰囲気や短い言葉の切り抜きから、私の感想が伝わるのかどうか…。


題名:ロックンロールが教えてくれた【短歌/十首】

作者:烏丸千弦


https://kakuyomu.jp/works/16818093078972025980


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 私はロックに疎く、この歌に登場する曲たちや、歌が持つ雰囲気をきちんと理解することができません。なので、偉そうに語るわけにはいかないのですが、それでもこの歌集は格好良い。想像しうる範囲での、私の思う“ロック”な人の歌だな、と感じました。


 哀しみに寄り添ってくれた曲、稲妻のような衝撃を与えられた曲、その姿が憧れそのものだったミュージシャン…ロックを愛する人が詠む歌は、韻や言葉のチョイスの端々にロックな雰囲気が漂っていて格好良いんですね。

 私はこんなイケてる歌は作れないなぁ…。

 とはいえ、好きな歌や本、映画を鑑賞し終えて浮かんでくるイメージや感情を詩や短歌にしたいと思って作品をつくることは私もあります。だから自分の作品は自分の好きなものやポリシーみたいなものが反映されがちかなと、感じます。

 短歌は特に、日常の一場面や感情を歯切れ良く切り取っていく作業だと思っているので、作者の人となりが如実に現れたり、作家性をさらけ出すような、まるで名刺みたいなものだな、と自分は感じています。

 だから、本作は、格好良い。


 どの歌もよかったですが、十首の並びに流れがあって、一枚のアルバムのようでした。

 最後の締めが、キレがあり爽快で気持ち良い。歌が自分の人生を支えてくれる場面って、誰しも経験したことがあるのではないでしょうか…


 自分も、この歌みたいな生き方で、ロックな夜を過ごしてみたかった…過ぎ去った青春を懐く、ノスタルジックな作品です!




 





 

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