侵略者のイメージは映画『プレデター』、その前提に騙される。

#宇宙人 #地球人 #地球外生命 

#立場逆転 #エンターテイメント作品 #巧みな短編 

#ネタバレしてたらごめんなさい


題名:我々は宇宙人だ

作者: 六文 銭

紹介文より抜粋:

「突如現れたUFO。

 そこから出てきた宇宙人、コフジ。

 地球外生命と地球人の初接触の結末は...。」


https://kakuyomu.jp/works/1177354054892869335

 〜〜〜〜〜〜〜〜



 本日は午後に『KAC2020』4回目のお題が発表されますね。ところで、速筆賞というものがありまして、お題発表後に最も早く投稿された作品が受賞する賞があるのですが、中には発表後の数分後に投稿している人がいて、これは一体どいういうことだ???

 私は昨年末にカクヨムを始めた素人ユーザーなのでわかりませんが、カクヨムではこういうイベントって結構あるんですかね。事前にお題を予想して短編をストックしているユーザーもいるみたいですし^^;

 ということで、私も勝手に予想してみよっかな〜。『四年に一度』『最高のお祭り』『Uターン』と来ましたので……次は……、なんでしょうね。三月六日は何の日で検索すると、『世界一周記念日』『ジャンヌ・ダルクの日』っていうのが気になりました。ということで、私の予想は、『世界の英雄』。どうだ、来るか〜。

 ウキウキ^^



 脱線しすぎて何するか忘れてました。では、今日はネタバレ禁で読んでいただきたい『我々は宇宙人だ』について少し語らせてください。

 作者の六文さんの作品はいくつか拝読させていただきましたが、私が見たものに関して言えば、冒頭から読み手をぐっと引きつけ、じわりじわりと視界を広げて、ラストで末尾で一気にどんでん返し! もしくはディープインパクト。そんなイメージを私は持っています。

 本作も、まさにそれで、語ること自体がネタバレなので語りたくないのですが……「地球外生命と地球人の立場」がキーですよね。

 私たちが宇宙探査や月面着陸などのニュースで抱く希望と、他の星を資源としてみたときの可能性。これは、私たち地球人にとってはプラスの印象を受けますよね。逆に、映画の題材として「エイリアン」「遊星からの物体X」「プレデター」など、地球外生命が私たちに与える影響として見たときの印象はマイナスです。なんとなく、地球人はキレイで文明人、侵略者は汚くて野蛮人(?)というイメージを持っている人も少なくないのではないでしょうか。少なくても私はそうです。UFOに乗った宇宙人というと「目も頭も大きい気持ち悪い生命で、いきなり地球人を侵略したり実験台として誘拐する敵」みたいなイメージを漠然として持っています。

 本作は、そのイメージを上手く利用しているというか、そのようにあることを当たり前のように読み手を巧みに誘導しています。

 そういう意味で、よく練られたエンターテイメントな作品だと思います。短編でここまで作り込むのは腕がないと難しいですよね。読み終えて、唸りました。もうこれ以上は言いません。面白かったです^^


 最近思うのですが、カクヨムには短編を主として投稿している作家さんも多く、むしろ短編の方が質の高い作品に出会える率が高いことに気付きました。私好みにはなってしまいますが、それでもたくさん☆をゲットしていてピックアップ作品の常連みたいな異世界ファンタジーものはどうしても肌に合わず(異世界ファンタジー好きの方、すみません)、ほどよく☆の付いた短編こそ珠玉の作品が眠っていて、最近はそれを掘り起こすことが楽しみとなりつつあります。

 私の拙いレビュー集を時間を割いて読んだくださっている皆さんも思いませんか?カクヨムの短編ってレベル高いですよね^^


 




 

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