お坊さんの災難な一夜
お寺と坊主と死体のお話。ホラー小説の題材にできそうなシチュエーションなのに、少しも怖くないどころか、笑いっぱなしでした^ ^
ジェットコースターのように駆け抜ける一人語りは、お坊さんらしからぬ失言?迷言?のオンパレードです。
恐怖…もとい災難の一夜をとくとご覧あれ〜。
題名:寺生まれの俺
作者:戯男
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894495958
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浄土真宗のお坊さんである主人公は、先程お通夜を済ませたご遺体を、その家族により強引に預けられてしまいます。なんでも、このご遺体の入った棺桶がガタガタと動くという。
主人公はこの怪異に立ち向かえるのか…というあらすじです。
前回、取り上げたお話が神様の優しいお話だったので、否が応でもギャップを感じざるを得ませんが、こちらは肩の力を抜いてずっとニヤニヤしながら読んでいました。
このお話、構成が面白くて、最初から最後まで、主人公の独白で進行します。その語りが、ラッパーか、とツッコミたくなるテンポ感。このお坊さんは自分が窮地のときも絶えず饒舌で、しかもお口が悪いこと…^ ^
「ババア」、何回出てきましたかね。いや〜笑った笑った。生前はきっと可愛らしいお婆ちゃんだったんでしょうが、このご遺体がゾンビとなって襲ってくる描写を、全て独白で実況していくので、まったく先が読めずどんどん読み進めちゃいました。
それにしても、恐怖とパニックのあまりか主人公は神様仏様にも暴言吐いてしまっておりますが、大丈夫なんでしょうかね。
個人的に、このちょっと失礼な主人公がもっとご遺体と絡んで散々な目にあったり、戦ってボロボロになってくれたらゲラゲラ笑えたのになぁと思いました。お坊さんの悲劇の奮闘をもっと見てみたい。続編…読んでみたいです。
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